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SAP Business One とDatabricks のシームレスな統合をLakehouse Federation で実現する方法

Databricks が提供するデータ仮想化機能『Lakehouse Federation』とCData Connect Cloud を組み合わせることで、SAP Business One とDatabricks のシームレスな統合を実現する方法を解説します。

杉本和也
リードエンジニア

最終更新日:2024-11-12
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Databricks ロゴ

こんにちは!リードエンジニアの杉本です。

今回は、Databricks が提供するデータ仮想化機能Lakehouse Federation とCData Connect Cloud を活用して、SAP Business One への接続をDatabricks に追加する方法をご紹介します。

Databricks Lakehouse Federation とは?

統合データ分析プラットフォームのDatabricks が提供するデータ仮想化サービスです。

https://www.databricks.com/blog/announcing-general-availability-lakehouse-federation

MySQL やPostgreSQL など、社内に存在する様々なデータソースへのアクセスをDatabricks 上で仮想化することで、データ資産を手軽に統合できるようになり、データの検出とアクセス管理が簡素化を実現する機能です。

現在サポートされているデータソースは主にDWH・RDB 系のサービスとなっています。

https://docs.databricks.com/en/query-federation/index.html

CData Connect Cloud とは?

CData Connect Cloud は、以下のような特徴を持ったクラウド型のリアルタイムデータ連携製品です。

  • SaaS やクラウドデータベースを中心とする150種類以上のデータソース
  • BI、アナリティクス、ETL、ローコードツールなど30種類以上のツールやアプリケーションから利用可能
  • リアルタイムのデータ接続に対応。データの複製を作る必要はありません
  • ノーコードでシンプルな設定

詳しくは、こちらの製品資料をご確認ください。

Connect Cloud アカウントの取得

以下のステップを実行するには、CData Connect Cloud のアカウントが必要になります。こちらから製品の詳しい情報とアカウント作成、30日間無償トライアルのご利用を開始できますので、ぜひご利用ください。


今回の記事の連携シナリオ

前述の通りDatabricks Lakehouse Federation はRDB・DWH の統合、仮想化が可能ですが、現在のビジネス環境ではRDB・DWH 以外のSAP Business One やSAP といったSaaS にデータが管理されているケースが多々あり、そのデータをDatabricks のようなデータ分析基盤で統合することはデータ活用において大きなポイントとなります。

もちろん外部のETL / ELT、EAI ツールなどを使って取り込むことも可能ですが、Databricks 以外のインタラクション・データ管理レイヤーが増えることが望ましくない場合もあると思います。

そこで、そのような課題をCData Connect Cloud とLakehouse Federation を組み合わせることで解決します。

CData Connect Cloud はSAP Business One やSAP で提供されているデータアクセスのためのWeb API をSQL Server のインターフェース・TDSに擬態させ、様々なツール・サービスからのアクセスを可能にします。

この機能とDatabricks Lakehouse Federation がサポートするSQL Server 接続を組み合わせることで、あたかもDatabricks のデータカタログに存在するかのうようにSAP Business One などのデータにシームレスなアクセスが可能になります。

CData Connect Cloud でコネクションを構成

CData Connect Cloud のアカウント取得後、サインインして連携したいSaaS への接続を構成していきましょう。

管理画面から「Connections」を選択し、「+Add Connection」をクリックします。

CData Connect Cloud がサポートしているデータソースの一覧が表示されるので、任意のデータソースを選択しましょう。

今回はSAP Business One を選択します。

CData Connect Cloud でコネクションを構成

アカウント取得後、早速CData Connect Cloud にサインインして、連携したいSaaS への接続を構成していきましょう。

管理画面から「Connections」を選択し、「+Add Connection」をクリックします。

CData Connect Cloud がサポートしているデータソースの一覧が表示されるので、任意のデータソースを選択しましょう。

今回はSAP Business One を選択します。

SAP Business One を選択すると、以下のように接続管理画面が表示されます。

ここで必要な認証情報を入力して、コネクションを確立します。

SAP Business One はデフォルトでOAuth による接続をサポートしているので、「Sign in」ボタンをクリックして、接続対象のアカウントにログインし、接続を許可しましょう。

実はこれだけでCData Connect Cloud の準備はほとんど完了です。

Access Token の作成

あとは、Databricks からCData Connect Cloud に接続するための認証情報となるAccess Token を取得するだけです。

「Settings」に移動し、「Access Tokens」から「+Create PAT(Personal Access Token)」をクリックします。

任意のAccess Token 名を入力し、「Create」をクリックしましょう。

以下のようにPersonal Access Token が表示されるので、コピーして保存します。

Data Explorer でデータを確認

ちなみに、CData Connect Cloud では、Data Explorer という機能を使って、接続したサービスのデータを確認できます。

以下のようにSAP Business One のデータが取得できていれば、正常に接続できていることが確認できます。このようにSAP Business One を含む様々なサービスに対して、SQLベースでデータアクセスが可能になっています。

Unity Catalog にコネクションの追加

CData Connect Cloud の準備が完了したので、Databricks の画面からLakehouse Federation の機能設定を進めていきましょう。

Lakehouse Federation はCatalog に各サービスへのコネクションを追加することで、利用できるようになります。

「Catalog」に移動し「+」ボタンから「Add a connection」をクリックします。

Create Connection の画面に移動したら、任意のConnection name を入力し、Connection type から「SQL Server」を選択します。

CData Connect Cloud がSQL Server のインターフェースに擬態しているため、これで透過的に様々なサービスへの接続をサポートできます。

あとは、CData Connect Cloud への認証情報を入力していきます。

Property

Value

Note

Auth type

Username and password

Host

tds.cdata.com

Port

14333

通常のSQL Serverのポート「1433」と異なるので注意

User

[email protected]

CData Connect Cloud のログインアカウントを指定します。

Password

YOUR_PAT

予め作成したPersonal Access Token を指定します。

あとはTest connection で接続が確認できればOKです。

Catalog の追加

Connection を作成後、Catalog に対象となるデータベースを追加していきます。

「Create catalog」をクリックし

任意のCatalog name を指定後、Database の項目に、CData Connect Cloud で作成したSAP Business One のConnection Name を指定します。

Connection Name とは以下の項目のことです。

これでCatalog の作成が完了です。とてもシンプルに設定できますね。

Catalog からデータアクセスを確認してみる

それでは実際にDatabricks Lakehouse Federation とCData Connect Cloud を通じて、SAP Business One のデータへアクセスしてみましょう。

Catalog の画面に移動すると、以下のようにSAP Business One のCatalog が追加され、展開することでSAP Business One のオブジェクト一覧が表示されることが確認できます。

あとは任意のテーブルを選択するだけで、項目の一覧、

そして、実際のデータがリアルタイムでローディングされて、アクセスすることができました!

もちろん、このままDashboard 機能でビジュアライズしたり、Workflow でELT のTransform 処理に繋げることも可能です。

おわりに

このようにCData Connect Cloud では、Databricks Lakehouse Federation がサポートしていないSAP Business One を含む170種類以上のSaaS へのデータアクセスを汎用的なインターフェースで統合し、手軽に連携を実現できます。

今回紹介したSAP Business One 以外にも様々なクラウドサービス接続を提供しているので、是非皆さんが利用しているサービスにつないで活用してみてください。

https://www.cdata.com/jp/cloud/connectors/

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