BI レポートからSaaS 画面に飛びたい
みなさん、Power BI やTableau などのBI ツールに業務データを入れて分析をしていると思います。そのなかで、BI で見ていたデータで「これは、気になるぞ」とか「このアイテムに対してアクションを起こさなきゃ」ということがあります。というか、分析はアクションを起こすためにしているわけですから、至極当然な動きです。
これが業務を行っているSaaS に備わっているレポート機能であれば、該当するアイテムをレポート内でクリックすると画面にドンピシャで飛ぶことができます。これがSaaS 内部のレポート機能の大変便利なところです。しかし、表現力やデータマネジメントの観点からPower BI やTableau など外部のレポートツールを使ってデータをレポート・分析している場合、SaaS のドンピシャの画面に戻るのが結構面倒です。通常は、SaaS を開いて、ログインして(たまに躓く)、SaaS 内の検索機能で上位のまとまりで検索(CRM なら顧客、タスク管理ならプロジェクトなど)、そこから「どれかな~」とか思いながら探していませんか?たいした問題ではないのですが、手間であることは確かです。普通に欲しいのはBI レポート内から直接SaaS 画面に飛べるURL です(普通過ぎ)。
CData Drivers で複数のデータソースで画面URL の取得が可能に
CData のドライバーで、2024年秋のリリースで複数のドライバーに画面URL をレコードの1カラムとして取得できる機能が追加されました。普通にCRM のOpportunity のレコードやタスク管理のタスクのレコードにそのページに飛ぶURL が付くようになります。シンプルですみません。
SaaS によっては、API では、"id" は返してくれるけれども、https://service.com/opportunity/{id} という感じのURI になっているURI(URL)自体は返してくれないものがあったりして、頑張って固定URL 部分とCONCAT してURL を作っていたDriver ユーザーもいると思います。URL がそのまま値の一部として帰ってくるのでBI レポートに画面に飛ぶURL を実装することが簡単になります。
2024年秋のリリースでは以下のドライバーで画面URL 対応をしています:
準備中のものでは以下があります:
- Jira
- Confluence
- SharePoint
- Marketo
BI、スプレッドシート、全社検索などで
BI ツール以外にも、スプレッドシート、全社検索(Enterprise Search)、カスタムアプリケーションで便利に使える機能です。
Power BI のAsana レポートから画面に直接飛びます
早速、どのように使われるのかを、Power BI で作成したAsana データのレポートで試してみましょう。
CData のAsana Power BI Connector でAsana に接続
まずは、CData のAsana Power BI Connector をインストールしてください。
Asana にPower BI から接続 | Power BI コネクタ | CData Software Japan
インストールが完了すると、Asana への接続を行うDSN 設定画面が開きます。
Asana への認証はCData Drivers が組み込みOAuth で行いますので、トークンなどを手動で取得する必要はありません。ただし、Workspace Id という使っているAsana の固有のID が必要になります。
Asana にログインした状態で以下のURL にアクセスしてください。"gid" という項目としてID 番号が返ってくるので、この値をWorkspace Id に入れてください。
app.asana.com/api/1.0/workspaces
Test Connection ボタンを押すとブラウザが開き、Asana への接続を許可する画面になりますので許可します。
DSN 画面に戻って、OK を押して接続完了です。この時の"Data Source Name" 、デフォルトだと"CData PBI Asana Source" という名前を後で使うので控えておいてください。
Power BI でレポートを作る際にURL 項目をセット
では、Power BI を開いて、Asana データを使ったレポートを作っていきます。
[データ取得]ボタンを押し、データソースでCData Asana コネクタをクリックします。
先ほど控えたデータソース名を入力します。
すすみます。
Asana のデータがテーブル形式でPower BI で使える感じで表示されます。使うオブジェクトを選んで進みます。とりあえずここでは"Task" を選びました。
Power BI 側にデータを取り込みました(リフレッシュはいつでもPower BI 側から可能です)ので、レポートを作っていきます。
ここで"Task" テーブルの中に"ItemURL" というカラムがあります。これがAsana の画面に飛んでくれるURL になります。Data ペインでダブルクリックすると、上部リボンにデータカテゴリを選択できるドロップダウンがでますので、"Web URL" を選択します。するとただの文字列だったものがレポート内でWeb URL になります。
Power BI で作ったAsana レポートからAsana 画面に飛ぶ
では、Power BI で作ったAsana レポートのURL のカラムをクリックしてみましょう。
普通にAsana 画面に飛べました。普通です。ですが、この手間のなさに感動してください。
まとめ
このように普通に期待されるように、ごく普通にBI レポートからSaaS 画面UI に飛ぶことができました。些細ですがうれしい機能です。ぜひ、お試しくださ
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