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弊社に頻繁に寄せられるご相談として、「Tableau Cloud からAct-On のデータを参照したい」というシナリオがあります。CData 製品を使えば、いろいろな方法でTableau Cloud からのAct-On データ参照を実現できます。API を書く必要はありません。
とはいえ実装方法毎に特徴がありますので、この記事では3種類の実装方法とその特徴をご紹介します。
こちらは、Tableau Cloud に1台のデスクトップからパブリッシュする方法です。Tableau Desktop からTableau Cloud へのデータ更新は手動でのパブリッシュ、またはTableau Bridge を使って、定期的に自動で最新のAct-On データをTableau Cloud 側にリフレッシュすることも可能です。
必要なライセンスはAct-On ODBC Driver Server License です。他の方法に比べ安価に済む点がメリットです。 デメリットは、Tableau Desktop から手動でAct-On データのリフレッシュをするか、Tableau Bridge を実行するマシンを常時起動する必要がある点です。また、Act-On のデータがAPI リミットを超える場合には全データを取り込むことができません。
こちらは、Tableau Cloud で直接Act-On データを扱う方法です。サービス間にCData Connect Cloud という弊社のデータハブサービスが入ります。こちらはTableau Cloud から最新のAct-On データへのリフレッシュが可能です。
必要なライセンスは、CData Connect Cloud Standard Edition です。メリットは、間にデスクトップやサーバーの構築が不要で、価格も安価な点です。また、Tableau Cloud 側から常に最新のAct-On データが取得できます。 デメリットは、Act-On のデータがAPI リミットより多い場合には全データを取り込むことができない点。
こちらは、Tableau Cloud がアクセス可能なDB に一度Act-On データをレプリケーションする方法です。CData Sync を使って、間にクラウドDB(Amazon RDS やAmazon Redshift など)にAct-On データを保管して、Tableau Cloud からDB を参照します。
必要なライセンスは、CData Sync Standard Edition です。メリットは、一度でAct-On から取得できない(API リミットにひっかかる)ようなデータでも、差分更新でDB にコピーすることでTableau Cloud から扱える点です。 デメリットはDB へのレプリケーション間隔で1時間や15分などの設定になるので、リアルタイムデータではないという点です。また、間にDB とSync をホスティングする必要があります。シナリオとして、Act-On 以外にも複数のデータソースをTableau Cloud で分析して使いたい場合には、データウェアハウス(DWH)的に一度DB に生のデータをレプリケートし、DWH 上でマスターデータの整備やビューの作成を行うことができる点も、CData Sync のメリットです。
まとめると以下のようになります。
A: CData Act-On Driver | B: CData Connect Cloud | C: CData Sync | |
---|---|---|---|
方法 | Tableau Desktop / Bridge でAct-On データを取得し、パブリッシュ | クラウドデータハブのCData Connect 経由でTableau Cloud からAct-On データにアクセス | 一度Act-On データをDB に保存 |
リアルタイム | × データのパブリッシュ間隔次第 | 〇 | × データのパブリッシュ間隔次第 |
API コーディング | 不用 | 不用 | 不用 |
Tableau Cloud からのデータリフレッシュ | × | 〇 | × |
外からのデータリフレッシュ | Tableau Desktop で手動実行 or Tableau Bridge で定期実行 | - | CData Sync が一定間隔でDB を更新 |
ホスティング有無 | Tableau Desktop/Bridge のホスティングが必要 | 不用 | CData Sync およびDB のホスティングが必要 |
費用 | お手頃 | お手頃 | やや高い |
差分更新でのAPI リミット回避 | 不可。個別のSQL フィルタリングが可能。 | 不可。個別のSQL フィルタリングが可能。 | 差分更新可。 |
このように、さまざまな方法でAPI 側の複雑な仕様を意識せずにAPI 連携をしたアプリのデータに、Tableau Cloud からアクセスできます。他にも多くのSaaS に対応するCData 製品の詳細を、以下からご覧ください。