製品をチェック

SingleStore ODBC Driver の30日間無償トライアルをダウンロード

 30日間の無償トライアルへ

製品の詳細

SingleStore アイコン SingleStore ODBC Driver 相談したい

SingleStore ODBC Driver を使って、ODBC 接続をサポートするあらゆるアプリケーション・ツールからSingleStore にデータ連携。

SingleStore データにデータベースと同感覚でアクセスして、SingleStore データに使い慣れたODBC インターフェースで双方向連携。

SingleStore データのPostgreSQL インターフェース

SQL Gateway およびSingleStore ODBC Driver を使用して、データアクセス用のPostgreSQL エントリポイントを作成。

古川えりか
コンテンツスペシャリスト

最終更新日:2022-10-19

こんにちは!ドライバー周りのヘルプドキュメントを担当している古川です。

インターネット上には膨大な数のPostgreSQL クライアントが存在します。標準ドライバーからBI、Analytics ツールまで、PostgreSQL はデータアクセス用の一般的なインターフェースです。 ODBC Drivers に含まれるSQL Gateway を使用することで、どの標準クライアントからでも接続が可能なPostgreSQL エントリポイントを作成することができるようになります。

Windows でPostgreSQL データベースとしてSingleStore データにアクセスするには、CData SQL Gateway およびODBC Driver for SingleStore、EnterpriseDB のMySQL 外部データラッパーを使用します。この記事では、外部データラッパーをVisual Studio でコンパイルして拡張機能としてインストールし、PostgreSQL Server からSingleStore データをクエリします。

CData ODBC ドライバとは?

CData ODBC ドライバは、以下のような特徴を持ったリアルタイムデータ連携ソリューションです。

  1. SingleStore をはじめとする、CRM、MA、会計ツールなど多様なカテゴリの270種類以上のSaaS / オンプレミスデータソースに対応
  2. 多様なアプリケーション、ツールにSingleStore データを連携
  3. ノーコードでの手軽な接続設定
  4. 標準 SQL での柔軟なデータ読み込み・書き込み

CData ODBC ドライバでは、1.データソースとしてSingleStore の接続を設定、2.PostgreSQL 側でODBC Driver との接続を設定、という2つのステップだけでデータソースに接続できます。以下に具体的な設定手順を説明します。

CData ODBC ドライバのインストールとSingleStore への接続設定

まずは、本記事右側のサイドバーからSingleStore ODBC Driver の無償トライアルをダウンロード・インストールしてください。30日間無償で、製品版の全機能が使用できます。

接続プロパティが未設定の場合は、まずデータソースのODBC DSN で設定します。これはドライバーインストール時の最後の手順にあたります。Microsoft ODBC データソースアドミニストレーターを使ってODBC DSN を作成および設定できます。

データに接続するには、次の接続プロパティが必要です。

  • Server:SingleStore データベースをホスティングしているサーバーのホスト名またはIP アドレス。
  • Port:SingleStore データベースをホスティングしているサーバーのポート。

また、オプションで以下を設定することもできます。

  • SingleStore:SingleStore Server に接続する場合のデフォルトデータベース。設定されていない場合、すべてのデータベースのテーブルが返されます。

標準認証

標準認証で認証するには、次を設定します。

  • User:SingleStore サーバーに認証する際に使われるユーザー。
  • Password:SingleStore サーバーに認証する際に使われるパスワード。

統合セキュリティを使用した接続

標準のユーザー名とパスワードを提供する代わりに、Windows 認証を介して信頼されたされたユーザーをサーバーに認証できます。

SSL 認証

SSL 認証を活用してセキュアなセッションを介してSingleStore データに接続できます。次の接続プロパティを設定し、データに接続します。

  • SSLClientCert:クライアント証明書のための証明書ストア名に設定。クライアントとサーバーの両方のマシンでトラストストアとキーストアが保持される2-way SSL の場合に使用されます。
  • SSLClientCertPassword:クライアント証明書ストアがパスワードで保護されている場合、この値をストアのパスワードに設定します。
  • SSLClientCertSubject:TLS/SSL クライアント証明書のサブジェクト。ストア内の証明書を検索するために使用されます。
  • SSLClientCertType:クライアントストアの証明書タイプ。
  • SSLServerCert:サーバーが受け入れ可能な証明書。

SSH 認証

SSH を使用して、セキュアにリモートマシンにログインできます。SingleStore データにSSH 経由でアクセスするには、次の接続プロパティを設定します。

  • SSHClientCert:クライアント証明書のための証明書ストア名に設定。
  • SSHClientCertPassword:クライアント証明書ストアがパスワードで保護されている場合、この値をストアのパスワードに設定します。
  • SSHClientCertSubject:TLS/SSL クライアント証明書のサブジェクト。ストア内の証明書を検索するために使用されます。
  • SSHClientCertType:クライアントストアの証明書タイプ。
  • SSHPassword:SSH サーバーに認証するためのパスワード。
  • SSHPort:SSH 操作に使用するポート。
  • SSHServer:認証しようとしているSSH 認証サーバー。
  • SSHServerFingerPrint:接続先のホストの検証に使用するSSH サーバーのフィンガープリント。
  • SSHUser:SSH サーバーに認証するためのユーザー名。

リモートサービスを開始する

MySQL リモートサービスは、クライアントからのMySQL 接続の受信を待機するデーモンプロセスです。CData SQL Gateway でMySQL リモートサービスを構成するには、SQL Gateway の概要にあるセットアップガイド を参照してください。

MySQL 外部データラッパーを構築する

外部データラッパー(FDW)は、PostgreSQL を再コンパイルすることなく拡張機能としてインストールできます。Unix ベースのシステムでPostgreSQL を実行している場合、PostgreSQL Extension Network(PGXN)を使用してFDW(mysql_fdw)をインストールできます。Windows でPostgreSQL を実行している場合は、拡張機能をコンパイルして最新バージョンを使用していることを確認してください。以下のステップに従って、Visual Studio から拡張機能を構築するのに必要な編集を行います。

前提条件を取得する

外部データラッパーを構築するために、以下を行います。

  • PostgreSQL をインストールします。この例では、インストールにPostgreSQL 9.4 を使用します。
  • PostgreSQL の64 ビットインストールを使用している場合、PostgreSQL ソースからlibintl.h を取得します。64 ビットのPostgreSQL インストーラーは、現時点ではlibintl.h を含みません。
  • mysql_fdw 外部データラッパーへのソースを、EnterpriseDB から取得します。
  • MySQL Connector C をインストールします。この例では、MySQL Connector C 6.1 を使用します。

プロジェクトを構成する

必要なソフトウェアとソースコードを取得したら、Visual Studio で拡張機能をコンパイルする準備ができました。以下のステップに従い、mysql_fdw ソースを使用してプロジェクトを作成します。

  1. Visual Studio で、新しい空のC++ プロジェクトを作成します。
  2. Solution Explorer において、「Source Files」を右クリックし、「Add」->「Existing Item」をクリックします。ファイルエクスプローラーで、mysql_fdw からすべての.c ファイルと.h ファイルを選択します。

以下のステップに従ってプロジェクトを構成します。

  1. 64 ビットシステム用に構成するには、「Build」->「Configuration Manager」とクリックし、「Active Solution Platform」で「x64」を選択します。
  2. プロジェクトを右クリックして「Properties」をクリックします。
  3. 「Configuration」メニューで「All Configurations」を選択します。
  4. 「Configuration Properties」->「General」->「Configuration Type」と進み、「Dynamic Library」を選択します。
  5. 「Configuration Properties」->「C/C++」->「Code Generation」->「Enable C++ Exceptions」と進み、「No」を選択します。
  6. 「Configuration Properties」->「C/C++」->「Advanced」->「Compile As」と進み、「Compile as C Code」を選択します。
  7. 「Linker」->「Manifest File」->「Generate Manifest」と進み、「No」をクリックします。

以下のステップに従って必要な依存関係を追加します。

  1. 「Linker」->「Input」->「Additional Dependencies」と進み、「Edit」を選択して以下を入力します。 postgres.lib libmysql.lib WS2_32.lib Secur32.lib さらに、「Inherit From Parent」または「Project Defaults」がチェックされていることを確認します。
  2. 「Linker」->「General」->「Additional Library Directories」と進み、「Edit」を選択してPostgreSQL インストールのlib フォルダへのパスを追加します。
  3. 「Linker」->「General」->「Link Library Dependencies」と進み、「No」を選択します。
  4. プロジェクトの構成を完了するために必要なものを追加します。 「C/C++」->「General」->「Additional Include Directories」と進み、フォルダを次の順で追加します。 MyMySQLConnectorCInstallation\include MyPostgreSQLInstallation\MyPostgreSQLVersion\include\server\port\win32_msvc MyPostgreSQLInstallation\MyPostgreSQLVersion\include\server\port\win32 MyPostgreSQLInstallation\MyPostgreSQLVersion\include\server MyPostgreSQLInstallation\MyPostgreSQLVersion\include

Windows 用にmysql_fdw を構成する

プロジェクトを設定したら、Visual Studio でmysql_fdw を構築するために以下の変更を加えます。

  1. mysql_fdw.c で以下の定義を追加します。 #define dlsym(lib, name) (void*)GetProcAddress((HMODULE)lib, name) #define dlopen(libname, unused) LoadLibraryEx(libname, NULL, 0)
  2. mysql_load_library の定義で、以下の行を削除します。 mysql_dll_handle = dlopen(_MYSQL_LIBNAME, RTLD_LAZY | RTLD_DEEPBIND);
  3. mysql_load_library の定義に次の行を追加して、Windows ビルド用のmysql_dll_handle の割り当てを置き換えます。 mysql_dll_handle = dlopen("libmysql.dll", 0);
  4. mysql_fdw_handler 関数を呼び出す前に__declspec(dllexport)キーワードを付けてDLL から関数をエクスポートします。 __declspec(dllexport) extern Datum mysql_fdw_handler(PG_FUNCTION_ARGS);
  5. option.c でmysql_fdw_validator 関数の宣言に__declspec(dllexport)キーワードを追加して、DLL から関数をエクスポートします。 __declspec(dllexport) extern Datum mysql_fdw_validator(PG_FUNCTION_ARGS);

これで、Release 構成とビルドを選択できるようになりました。

拡張機能をインストールする

DLL をコンパイルしたら次のステップに従って拡張機能をインストールします。

  1. MySQL Connector C のlib フォルダへのパスをPostgreSQL を実行しているマシンのPATH 環境変数に追加します。
  2. プロジェクトのRelease フォルダからPostgreSQL インストールのlib サブフォルダにDLL をコピーします。
  3. mysql_fdw csource ファイルを含むフォルダで、myswl_fdw--1.0.sql とmysql_fdw.control を、PostgreSQL インストールの共有フォルダの下にある拡張フォルダにコピーします。例:C:\Program Files\PostgreSQL\9.4\share\extension.

PostgreSQL データベースとしてSingleStore データをクエリする

拡張機能をインストールしたら、次のステップに従ってSingleStore データへのクエリの実行を開始します。

  1. PostgreSQL データベースにログインします。例: C:\> psql -U postgres
  2. データベースの拡張機能をロードします。 postgres=#CREATE EXTENSION mysql_fdw;
  3. SingleStore データのサーバーオブジェクトを作成します。 postgres=# CREATE SERVER SingleStore FOREIGN DATA WRAPPER mysql_fdw OPTIONS (host '127.0.0.1', port '3306');
  4. MySQL リモートサービスが認識しているユーザーのユーザー名とパスワードにユーザーマッピングを作成します。以下は、サービスのサンプル構成におけるユーザーの資格情報です。 postgres=# CREATE USER MAPPING for postgres SERVER SingleStore OPTIONS (username 'admin', password 'test');
  5. ローカルスキーマを作成します。 postgres=# CREATE SCHEMA SingleStore_db;
  6. 定義したSingleStore データベースですべてのテーブルをインポートします。 postgres=# IMPORT FOREIGN SCHEMA "CData SingleStore Sys" FROM SERVER SingleStore INTO SingleStore_db;

これで、SingleStore へのread/write コマンドを実行することができるようになりました。

postgres=# SELECT * FROM SingleStore_db."orders";

SingleStore からPostgreSQL へのデータ連携には、ぜひCData ODBC ドライバをご利用ください

このようにCData ODBC ドライバと併用することで、270を超えるSaaS、NoSQL データをコーディングなしで扱うことができます。30日の無償評価版が利用できますので、ぜひ自社で使っているクラウドサービスやNoSQL と合わせて活用してみてください。

CData ODBC ドライバは日本のユーザー向けに、UI の日本語化、ドキュメントの日本語化、日本語でのテクニカルサポートを提供しています。

関連コンテンツ

トライアル・お問い合わせ

30日間無償トライアルで、CData のリアルタイムデータ連携をフルにお試しいただけます。記事や製品についてのご質問があればお気軽にお問い合わせください。