10月9日、東京で新製品CData Virtuality の日本ローンチイベントを行いました。
CData Virtuality を使うことで、企業は分散する業務データを統合するデータ分析基盤コストを最大80%抑えながら、データ分析ツールやAI プラットフォームからのシームレスなアクセスを実現できます。 革新的なCData Virtuality を日本のエンタープライズの皆さまに知っていただくために、2024年10月9日(水)に、CData Virtuality のFounder(CData が2024年4月に買収したドイツのData Virtuality 社のCEO)であるDr. Nick Golovin を迎え、ローンチセミナーを開催しました。
Introduction to CData Virtuality - Keynote
CData Virtuality(元Data Virtuality)のファウンダーとして、モダンなデータ仮想化ツールがなぜ市場で必要とされているのか?、CData Virtuality のコアとなる提供価値を実際に事業会社でデータ基盤運用をしていたDr. Nick Golovin 氏の経験を交えてわかりやすく説明しました。
15年前に音楽メディア企業のデータウェアハウス担当だったNick 氏は、急速に買収と統合を繰り返す会社でカオスに近い業務システム・データの管理に頭を悩ませていました。
- 本社の基幹システムであるSAP
- 買収企業の5種類の異なるERP
- AS400ベースの2種類の倉庫・出荷(物理)システム
- 各社CRM システム
- 各社のウェブショッピングカート
- パートナーからの発注コミッション管理のファイル(FTP やメール添付)
そこで当時市場に出てきていたデータ仮想化技術を使って、経営や現場チームの皆を驚かせるデータ基盤を構築したそうです。ただし、仮想化だけではネックとなるパフォーマンスやヒストリーデータへの対応などについても考慮し、「仮想化とレプリケーションを融合させた製品」としてCData Virtuality を開発しました。
欧州での利用企業の事例は、世界最大級の金融機関であるCredit Agricole では、既存のDWH、CRM、営業データ、顧客とのデジタルタッチポイントデータを包括するデータ基盤の構築にCData Virtuality を使っています。
- 既存DWH での監督官庁への新規レポーティング対応の時間を6か月以上はかかると想定されていたものをCData Virtuality により数週間で実現
- GDPR 対応で、顧客データの複製に規制があり、複製を行わずにリスク管理で使える体制を構築
- 営業はリアルタイムデータ利用、マーケティングについてもより多くのデジタルタッチポイントを分析で利用可能に
後半では、生成AI を使ったText to SQL の具体的な取り組みについても紹介をしました。2025年中ごろのリリースをお待ちください。
CData Virtuality を活かせるキーシナリオと製品デモ
CData Japan のテックディレクターの桑島からは、日本の先行検討ユーザーの声から導き出したキーシナリオを紹介。基幹DB・SaaS にまたがる統合基盤として、複数のDWH をコストを抑えて統合するなどエンタープライズの皆さまが直面する課題を解決する使い方を紹介しました。
CData Virtuality の特徴である、「データ仮想化とデータレプリケーション(ETL・ELT)の組み合わせ」を一つのプラットフォームで実現できることを説明。
先行検討ユーザーからのユースケースから「既存データウェアハウス(複数の場合も)、新規データを含めた統合をどうしよう?」というニーズについて紹介。複数のデータウェアハウスを部門導入されていたり、従来のデータウェアハウスにあたらしく取得するデータの幅を見直すなどの場合に、「既存のパイプラインを作り直すの?、変換ロジックもふくめると作業が膨大」、「既存のデータウエアハウスのデータをさらにデータウエアハウスに複製するとコストが心配」という声がありますが、そこをCData Virtuality で解決できます。
桑島からは、製品について主要機能をデモを交えて紹介しました。データソースとの接続、View 作成、マテリアライズ(キャッシュ)、レプリケーション、クライアントからの利用など便利な機能を備えています。
Q&A
Q&A では、短い時間でしたが、多くの質問をいただきました。
-CData Virtuality のライセンスモデルは?→従量課金ではなく、CPU コア課金や同時接続数課金なので予算運用がしやすいです。
-意図しない大量のクエリを防ぐことができるか?→リソース管理機能で個々人へのリソース利用に細かく制限をかけることが可能。意図しないデータソースへのクエリで膨大なコストが発生することは防げます。
-CData Vrituality の提供オプションは、オンプレミス?SaaS(フルマネージド)?→大きな企業だとオンプレミスでの利用が多い傾向。中堅企業では、SaaS(フルマネージド)版で、クイックスタート、インフラ管理コストがないものが好まれる傾向。
-Azure 東京リージョンは?→現在の提供はAWS 東京リージョンだが、すでにAzure 東京リージョン対応を進めているので、近く対応を発表できます。
おわりに
多くの方にお越しいただき、本当にありがとうございました。
データ基盤・データ仮想化プラットフォームについての高い関心を感じました。CData は日本でエンタープライズのデータ活用を支えるために、CData Virtuality を含むデータコネクティビティ製品を協力に提供してまいります。
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