こんにちは!ドライバー周りのヘルプドキュメントを担当している古川です。
APOS Live Data Gateway(LDG)は、SAP Analytics Cloud をはじめとするSAP ソリューションのリアルタイムデータ接続やデータソースオプションの拡張を実現する、データ連携およびデータ変換ソリューションです。CData コネクタと組み合わせると、ユーザーはリアルタイムPower BI XMLA のデータのセマンティックレイヤービューを構築し、リレーショナルデータベースを扱うのと同じようにPower BI XMLA のリアルタイム分析を行うことができます。
最適化されたデータ処理が組み込まれたCData コネクタは、リアルタイムPower BI XMLA のデータを扱う上で比類のないパフォーマンスを提供します。Power BI XMLA に複雑なSQL クエリを発行すると、ドライバーはフィルタや集計などのサポートされているSQL 操作をPower BI XMLA に直接プッシュし、サポートされていない操作(主にSQL 関数とJOIN 操作)は組み込みSQL エンジンを利用してクライアント側で処理します。
組み込みの動的メタデータクエリを使用すると、ネイティブデータ型を使ってPower BI XMLA のデータを操作および分析できます。
コネクタファイルのダウンロードおよびインストール
APOS Live Data Gateway を経由してPower BI XMLA のデータにアクセスするには、APOS からコネクタファイルをダウンロードしてLive Data Gateway をホストするマシンにインストールする必要があります。APOS の担当者から必要なファイルが届きます。
- CData DLL ファイル(System.Data.CData.PowerBIXMLA.dll)をAPOS Live Data Gateway のインストールディレクトリ(デフォルトではC:\Program Files\Live Data Gateway\Admin\)にインストールします。
- CData JAR ファイル(cdata.jdbc.powerbixmla.jar)をインストールディレクトリ(デフォルトではC:\Program Files\Live Data Gateway\Admin\ConnectionTest_lib\)のConnectionTest_lib フォルダにインストールします。
- CData JAR ファイル(cdata.jdbc.powerbixmla.jar)をWeb UI インストールディレクトリ(例:C:\LDG_WebUI\lib\)のlib フォルダにインストールします。
Power BI XMLA 接続文字列の設定
APOS Live Data Gateway からPower BI XMLA への接続を確立する前に、Power BI XMLA のJDBC 接続文字列を構築する必要があります。
組み込みの接続文字列デザイナー
JDBC 接続文字列作成の補助として、Power BI XMLA JDBC Driver に組み込まれている接続文字列デザイナーが使用できます。JAR ファイルをダブルクリックするか、コマンドラインからjar ファイルを実行します。
java -jar cdata.jdbc.powerbixmla.jar
接続プロパティを入力し、接続文字列をクリップボードにコピーします。
PowerBIXMLA 接続プロパティの取得・設定方法
接続するには、
Workspace プロパティを有効なPowerBIXMLA ワークスペースに設定します(例:CData)。
同時に複数のワークスペースに接続するには、ワークスペースのカンマ区切りのリストを指定するだけです。
接続文字列は以下のようになります。
jdbc:PowerBIXMLA:URL=powerbi://api.powerbi.com/v1.0/myorg/CData;
Power BI XMLA への接続とセマンティックレイヤービューの作成
コネクタファイルのインストールと接続文字列の設定が完了したら、Live Data Gateway Admin ツールでPower BI XMLA に接続し、Live Data Gateway Web UI でセマンティックレイヤービューを構築していきましょう。
Power BI XMLA への接続を構成
- APOS Live Data Gateway Manager にログインします。
- まだAPOS LDG のライセンスファイルを更新していない場合は、更新してください。
- 「File」->「Configurations」をクリックします。
- License の「...」メニューをクリックします。
- APOS チームで CData Connector ライセンスを含むライセンスファイルを選択します。
- APOS Live Data Gateway Manager で、「Add」をクリックします。
- APOS Live Data Gateway のConnection タブで、接続を設定します。
- Data Source を「Database」に設定します。
- Database を「CData Drivers」に設定します。
- Database CData Drivers を「Power BI XMLA」に設定します。
- Connection String を、以下の例のような先に構築した接続文字列に設定します。
jdbc:PowerBIXMLA:URL=powerbi://api.powerbi.com/v1.0/myorg/CData;
- Driver Class を「cdata.jdbc.powerbixmla.PowerBIXMLADriver」(デフォルト設定)に設定します。
- 「Test Connection」をクリックします。
- 「Save」をクリックします。
- 接続に固有の接頭辞を付けます(例:"powerbixmla")。
- 新しく作成した接続をハイライトし、「File」->「Approve Users For Web UI」をクリックします。
- ビューを作成する適切なDB ユーザーを承認し、「Save」をクリックします。
これで、Live Data Gateway Web UI でセマンティックレイヤービューを構築する準備が整いました。
セマンティックレイヤービューを作成
- ブラウザで、APOS Live Data Gateway Portal に移動します。
- Connection(例:"powerbixmla")を選択します。
- Power BI XMLA は認証にUser やPassword を必要としないため、User Name とPassword には任意の値を使用できます。
- 「Login」をクリックします。
- 接続後、「Semantic Layer」をクリックし、新しいセマンティックレイヤービューを作成します。
- 「New Semantic Layer View」をクリックします。
- Semantic Layer View Prefix およびSemantic Layer View Name を設定します。
- 「Step 2」をクリックします。
- ビューに追加したいテーブルとカラムを選択します。
- 「Step 3」をクリックします。
- 利用可能なテーブルのカラムでMeasure を選択します。
- 「Step 5」をクリックします(「Extra Dimensions」ステップはスキップします)。
- 任意のVariable Prompt を追加します。
- 「Step 6」をクリックします。
- 任意のTable Join を定義します。
- 「Review」をクリックします。
- セマンティックレイヤービューを確認し、「Save」をクリックします。
セマンティックレイヤービューを作成できたので、APOS Live Data Gateway を経由してPower BI XMLA のデータにアクセスする準備が整い、SAP Analytics Cloud や他のSAP ソリューションからPower BI XMLA のデータへのリアルタイムデータ接続が可能になりました。
詳細と無料トライアル
APOS Live Data Gateway でリアルタイムPower BI XMLA のデータを扱うための詳細は、APOS Systems - APOS Solutions - Request Evaluation Software で評価用ソフトウェアをリクエストするか、[email protected] にメールでお問い合わせください。