こんにちは!ウェブ担当の加藤です。マーケ関連のデータ分析や整備もやっています。
Oracle Data Integrator(ODI)はOracle エコシステムのハイパフォーマンスなデータ統合プラットフォームです。CData JDBC Driver for Neo4j を使えば、OCI をはじめとするETL ツールからNeo4J のデータにJDBC 経由で簡単に接続を実現できます。リアルタイムNeo4J のデータをデータウェアハウス、BI・帳票ツール、CRM、基幹システムなどに統合すれば、データ活用もぐっと楽に。
CData のコネクタを使えば、Neo4J API にリアルタイムで直接接続して、ODI 上で通常のデータベースと同じようにNeo4J のデータを操作できます。Neo4J エンティティのデータモデルを構築、マッピングを作成し、データの読み込み方法を選択するだけの簡単なステップでNeo4J のデータのETL が実現できます。
ドライバーのインストール
ドライバーをインストールするには、インストールフォルダにあるドライバーのJAR ファイルと.lic ファイルをODI の適切なディレクトリにコピーします。
- UNIX/Linux(Agent なし):~/.odi/oracledi/userlib
- UNIX/Linux(Agent):$ODI_HOME/odi/agent/lib
- Windows(Agent なし):%APPDATA%\Roaming\odi\oracledi\userlib
- Windows(Agent):%APPDATA%\Roaming\odi\agent\lib
ODI を再起動してインストールを完了します。
モデルのリバースエンジニアリング
ODI の機能を使ってモデルをリバースエンジニアリングすることで、ドライバー側で取得したNeo4J のデータのリレーショナルビューに関するメタデータが取得できます。リバースエンジニアリング後、リアルタイムNeo4J のデータにクエリを実行してNeo4J テーブルのマッピングを作成できます。
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ODI でリポジトリに接続し、「New」->「Model and Topology Objects」をクリックします。
- 表示されるダイアログの「Model」画面で、以下の情報を入力します。
- Name:Neo4j と入力します。
- Technology:Technology:Generic SQL(ODI がVersion 12.2+ の場合はMicrosoft SQL Server)を選択します。
- Logical Schema:Neo4j と入力します。
- Context:Global を選択します。
- 表示されるダイアログの「Data Server」画面で、以下の情報を入力します。
- Name:Neo4j と入力します。
- Driver List:Oracle JDBC Driver を選択します。
- Driver:cdata.jdbc.neo4j.Neo4jDriver と入力します。
- URL:接続文字列を含むJDBC URL を入力します。
Neo4j に接続するには、次の接続プロパティを設定します。
- Server:Neo4j インスタンスをホスティングしているサーバー。
- Port:Neo4j サービスが稼働しているポート。プロバイダーは、デフォルトでHTTP (7474) ポートに接続します。
- User:Neo4j インスタンスを使用しているユーザーのユーザー名。
- Password:Neo4j インスタンスを使用しているユーザーのパスワード。
- Database:Neo4j インスタンスで対象とするデータベース。デフォルトは"neo4j" です。
組み込みの接続文字列デザイナー
JDBC URL の作成の補助として、Neo4J JDBC Driver に組み込まれている接続文字列デザイナーが使用できます。JAR ファイルをダブルクリックするか、コマンドラインからjar ファイルを実行します。
java -jar cdata.jdbc.neo4j.jar
接続プロパティを入力し、接続文字列をクリップボードにコピーします。
一般的な接続文字列は次のとおりです。
jdbc:neo4j:Server=localhost;Port=7474;User=my_user;Password=my_password;
- Physical Schema 画面で、以下の情報を入力します。
- Name:ドロップダウンメニューから選択します。
- Database (Catalog):CData と入力します。
- Owner (Schema):Neo4J にSchema を選択した場合は、選択したSchema を入力し、それ以外の場合はNeo4j と入力します。
- Database (Work Catalog):CData と入力します。
- Owner (Work Schema):Neo4J にSchema を選択した場合は、選択したSchema を入力し、それ以外の場合はNeo4j と入力します。
- 開いたモデルで「Reverse Engineer」をクリックしてNeo4J テーブルのメタデータを取得します。
Neo4J のデータの編集と保存
リバースエンジニアリング後、ODI でNeo4J のデータを操作できるようになります。
Neo4J のデータを表示するには、Designer ナビゲーターでモデルアコーディオンを展開し、テーブルを右クリックして「View data」をクリックします。
ETL プロジェクトの作成
次の手順に従って、Neo4J からETL を作成します。ProductCategory エンティティをODI Getting Started VM に含まれているサンプルデータウェアハウスにロードします。
SQL Developer を開き、Oracle データベースに接続します。Connections ぺインでデータベースのノードを右クリックし、「New SQL Worksheet」をクリックします。
もしくは、SQLPlus を使用することもできます。コマンドプロンプトから、以下のように入力します。
sqlplus / as sysdba
- 以下のクエリを入力し、ODI_DEMO スキーマにあるサンプルデータウェアハウスに新しいターゲットテーブルを作成します。以下のクエリは、Neo4J のProductCategory テーブルに一致するいくつかのカラムを定義します。
CREATE TABLE ODI_DEMO.TRG_PRODUCTCATEGORY (CATEGORYNAME NUMBER(20,0),CategoryId VARCHAR2(255));
- ODI でDesigner ナビゲーターのModels アコーディオンを展開し、ODI_DEMO フォルダの「Sales Administration」ノードをダブルクリックします。Model Editor でモデルが開きます。
- 「Reverse Engineer」をクリックします。TRG_PRODUCTCATEGORY テーブルがモデルに追加されます。
- プロジェクトの「Mappings」ノードを右クリックし、「New Mapping」をクリックします。マッピングの名前を入力し、「Create Empty Dataset」オプションを無効にします。Mapping Editor が表示されます。
- TRG_PRODUCTCATEGORY テーブルをSales Administration モデルからマッピングにドラッグします。
- ProductCategory テーブルをNeo4J モデルからマッピングにドラッグします。
- ソースコネクタポイントをクリックしてターゲットコネクタポイントにドラッグします。Attribute Matching ダイアログが表示されます。ここでは、デフォルトオプションを使用します。その場合、目的の動作はターゲットカラムのプロパティに表示されます。
- Mapping Editor のPhysical タブを開き、TARGET_GROUP の「PRODUCTCATEGORY_AP」をクリックします。
- PRODUCTCATEGORY_AP プロパティで、Loading Knowledge Module タブの「LKM SQL to SQL (Built-In)」を選択します。
これで、マッピングを実行してNeo4J のデータをOracle にロードできます。