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Unqork でGmail に接続されたアプリケーションを作成

CData Connect Cloud を使ってUnqork にGmail データを渡し、カスタムの業務アプリを作成。

杉本和也
リードエンジニア

最終更新日:2022-03-07

こんにちは!リードエンジニアの杉本です。

概要

CData Connect Cloud を使えば、Unqork からGmail データを取得できます。そのデータを使って、カスタムの業務アプリケーションをドラッグドロップ操作で作成できます。この記事ではそのための手順を説明します。

Unqork はあらゆる操作を視覚的に実行できるノーコードの開発プラットフォームで、大企業の複雑なカスタムソフトウェア作成を支援します。CData Connect Cloud はGmail をREST エンドポイントとして公開するので、Unqork 側で簡単なHTTP リクエストを使ってクエリできます。この方法で、Gmail データを使ったカスタムアプリケーションを作成できます。

この記事を読んでわかること

本記事では、次の点について説明します。

  • CData Connect Cloud のユーザーを追加する方法。
  • Connect Cloud ユーザー用のパーソナルアクセストークンを追加する方法。
  • Connect Cloud からGmail に接続する方法。
  • Connect Cloud にGmail OData エンドポイントを追加する方法。
  • Connect Cloud 経由でGmail をUnqork サービスとして登録する方法。
  • Gmail データを表示するための簡単なUnqork アプリケーションを作成する方法。

Connect Cloud アカウントの取得

以下のステップを実行するには、CData Connect Cloud のアカウントが必要になります。こちらから製品の詳しい情報とアカウント作成、30日間無償トライアルのご利用を開始できますので、ぜひご利用ください。


CData Connect Cloud を構成する

Unqork からGmail データを扱うには、以下の手順が必要です。

  • CData Connect Cloud からGmail に接続。
  • CData Connect Cloud で新しいコネクションにユーザーアクセス権限を追加。
  • Gmail データのOData エンドポイントを作成。

(オプション)新しいConnect Cloud ユーザーを追加

必要な際には、Connect Cloud 経由でGmail に接続するユーザーを作成してください。

  1. Users ページに移動して、 Invite Users をクリックします。
  2. 新しいユーザーのE メールアドレスを入力して、 Send to invite the user をクリックします。 新しいユーザーを招待
  3. Users ページからユーザーを確認、変更できます。 Connect Cloud ユーザー

パーソナルアクセストークンを追加する

OAuth 認証をサポートしないサービス、アプリケーション、プラットフォーム、フレームワークから接続する場合、パーソナルアクセストークン(Personal Access Token, PAT)を認証に使用できます。きめ細かくアクセスを管理するために、サービスごとに個別のPAT を作成するのがベストプラクティスです。

    1. User Profile ページでPersonal Access Token セクションにスクロールし、 Create PAT をクリックします。
    2. PAT の名前を入力して Create をクリックします。 新しいPAT を作成
    3. パーソナルアクセストークンは作成時にしか表示されないため、必ずコピーして安全に保存してください。

    Connect Cloud からGmail に接続する

    CData Connect Cloud は直感的なクリック操作ベースのインターフェースを使ってデータソースに接続します。
    1. Connect Cloud にログインし、 Add Connection をクリックします。 コネクションを追加
    2. Add Connection パネルから「Gmail」を選択します。 データソースを選択
    3. 必要な認証情報を入力し、Gmail に接続します。

      Gmail に接続する方法は2つあります。ログインクレデンシャルかOAuth のいずれかを選択する前に、まずGmail のアカウント設定でIMAP アクセスを有効にしてください。詳しくは、ヘルプドキュメントの「はじめに」-「Gmail への接続」を参照してください。

      Authentication セクションのUser とPassword プロパティに、有効なGmail ユーザー資格情報を設定します。

      あるいは、Password を指定する代わりに、OAuth 認証標準を使います。 個々のユーザーに代わってGoogle API にアクセスするには、埋め込みクレデンシャルを使用するか、独自のOAuth アプリを登録することができます。

      また、OAuth を利用することで、Google Apps ドメイン内のユーザーに代わってサービスアカウントを使用して接続することができます。サービスアカウントで認証するには、アプリケーションを登録してOAuth JWT 値を取得する必要があります。

      OAuth 値に加え、User を指定する必要があります。詳しくは、ヘルプドキュメントの「はじめに」を参照してください。

      コネクションの設定(Salesforce の例)
    4. Create & Test をクリックします。
    5. Add Gmail Connection ページのPermissions タブに移動し、ユーザーベースのアクセス許可を更新します。 権限の更新

    Connect Cloud にGmail のOData エンドポイントを追加する

    Gmail に接続したら、目的のテーブルのOData エンドポイントを作成します。

    1. OData ページに移動して、 Add をクリックそ新しいOData エンドポイントを作成します。
    2. Gmail のコネクション(例:Gmail1)を選択し、Next をクリックします。
    3. 使用するテーブルを選択し、Confirm をクリックします。 テーブルを選択(Salesforce の例)

    OData フィードのサンプルURL

    Gmail への接続を構成してユーザーを作成し、Connect Cloud でOData エンドポイントを作成すると、Gmail データのOData フィードにアクセスできるようになります。 以下は、テーブルにアクセスするためのURL とテーブルのリストです。テーブルへのアクセスについては、Connect Cloud のOData ページを参照してください。 URL はConnect Cloud のものが必要です:https://cloud.cdata.com/api/odata/service

    テーブル         URL
    エンティティ(テーブル)一覧 https://cloud.cdata.com/api/odata/service/
    メタデータ https://cloud.cdata.com/api/odata/service/$metadata
    Inbox https://cloud.cdata.com/api/odata/service/Inbox

    通常のOData フィードについては、返されるフィールドを制限したい場合は、クエリに$select パラメータと$filter、$orderby、$skip、$top といった他の一般的なOData URL パラメータを組み合わせて追加できます。 サポートされているOData クエリの詳細についてはヘルプドキュメントを参照してください。

    コネクションとOData エンドポイントを設定したら、Unqork からGmail データに接続できます。

    Gmail データを使った簡単なアプリケーションを作成

    Connect Cloud でGmail のREST API を設定したら、Gmail に接続したアプリケーションをUnqork で作成できます。以下がそのための基本的な手順です。

    • Gmail をUnqork サービスとしてConnect Cloud 経由で登録
    • Unqork 内にワークスペースを作成
    • module-type のアプリケーションを作成

    Gmail をUnqork サービスとしてConnect Cloud 経由で登録

    Connect Cloud に接続するには、ご利用の環境に外部サービスへの接続権限を付与する必要があります。Services Administration から付与を実行してください。

    1. Unqork Designer Platform の右上端にある、Settings ドロップダウンメニューをクリックします。
    2. Administration をクリックします。
    3. Integrations 以下の、Services Administration をクリックします。
    4. Service Title を入力します。例えば、Connect Cloud
    5. Service Name を入力します。例えば、cdataConnect
    6. Service protocol + host を入力します。これは参照したいAPI エンドポイントのことです。例えば、 https://cloud.cdata.com/api/odata/service
    7. Type of Authentications ドロップダウンメニューからBasic Auth を選択します。
    8. Connect Cloud のユーザーID(例:[email protected])をUser Name フィールドに入力します。
    9. Connect Cloud のユーザーのPAT をPassword フィールドに入力します。 Connect Cloud 用のサービスを追加
    10. Add Service をクリックします。

    Workspace を作成する

    Unqork では自身のワークスペースを作成することができ、それが自身やチームがアプリケーションを保存したり整理したりする仮想コンテナとなります。ワークスペースを作成したら、そこにアプリケーションを追加できます。

    ワークスペースを作成するには、以下の手順を実行します。

    1. Create Workspace をクリックします。
    2. 一意のWorkspace Name を入力します。
    3. Create をクリックします。

    作成したワークスペースタイルがWorkspaces タブ以下に表示されます。

    Module-Type のアプリケーションを作成する

    ワークスペースを追加したら、アプリケーションを作成できます。module-type もしくはworkflow-type のアプリケーションを選択できます。今回の例では、module-type のアプリケーションを作成します。

    1. 開いたワークスペースからApps に移動します。
    2. Create Workspace をクリックします。
    3. 一意のApp Name を入力します。
    4. Style ドロップダウンメニューからプレビュースタイルを選択します。スタイルはアプリケーションの外観を指定します。空白にした場合は、アプリケーションは環境のデフォルトスタイルを使用します。
    5. App Type ドロップダウンメニューからModule を選択します。
    6. App Entrypoint Module ドロップダウンメニューからNew Entrypoint Module を選択します。
    7. Create をクリックします。

    新しいアプリケーションのModules タブに移動します。次のように表示されます。

    新しいアプリケーションのModule タブ。

    モジュールに名前をつけるには、Module Editor でタイトルをクリックします。

    アプリケーションの作成を完了するには、次のコンポーネントが必要です。

    • Hidden コンポーネント:Plug-In で取得したデータを格納します。
    • Initializer コンポーネント:テーブルを表示する際にPlug-In を実行します。
    • Plug-In コンポーネント:Connect Cloud からGmail データを取得してHidden コンポーネントに格納します。
    • ViewGrid コンポーネント:Hidden コンポーネントに格納したデータからHTML テーブルを作成します。

    Hidden コンポーネントを設定する

    Hidden コンポーネントはConnect Cloud から取得したGmail データを格納します。

    1. Hidden コンポーネントをキャンバスにドラッグドロップします。
    2. Property IDCanvas Label Text を入力します。

      NOTE:Property ID はキャメルケース(camelCase のように)にする必要があります。例えば、hiddenComponent です。Hidden コンポーネントユーザーには表示されないので、Property ID をCanvas Label Text として使用してください。

    3. Save をクリックします。

    Plug-In コンポーネントを設定する

    次に、Connect Cloud にデータをリクエストするためのPlug-In コンポーネントを追加します。このコンポーネントは、Service Administration で設定したサービスに接続します。

    1. Plug-In コンポーネントを、キャンバスのHidden コンポーネントの下にドラッグドロップします。
    2. Property IDCanvas Label Text を入力します。

      NOTE:キャメルケース(camelCase のように)を使用する必要があります。Plug-In のProperty ID はplugin で始めるのがベストプラクティスです。例えば、pluginGetAWProducts

    3. Outputs テーブルを次のように設定します。
      • Hidden コンポーネントのProperty ID をProperty ID カラムに入力します。
      • valueMapping カラムに入力します。
    4. Service Type としてExternal を選択します。
    5. External Services ドロップダウンメニューから、Connect Cloud サービスを選択します。これは、Services Administration で設定した外部サービスです。
    6. Data Sources URL の最後にConnect Cloud リソースの特定のエンドポイントを追加します。例えば、AdventureWorks2012_Production_Product です。 Connect Cloud の特定のエンドポイントをハイライト

      NOTE:データソースのURL は、https://cloud.cdata.com/api/odata/service/AdventureWorks2012_Production_Product と類似の値となります。

    7. Save をクリックします。

    Initializer コンポーネントを設定する

    Initializer コンポーネントは、Gmail データを取得するPlug-In を実行するためのものです。

    1. Initializer コンポーネントを、キャンバスのPlug-In コンポーネントの上にドラッグドロップします。
    2. Property IDCanvas Label Text を入力します。

      NOTE:キャメルケース(camelCase のように)を使用する必要があります。Initializer のProperty Name はinit で始めるのがベストプラクティスです。例えば、initGetAWProducts です。

    3. Trigger Type としてNew Submission を設定します。
    4. Outputs テーブル内に次を入力します。
      • Plug-In のProperty ID をProperty ID カラムのフィールドに入力します。
      • Type カラムのフィールドにtrigger と入力します。
      • Value カラムのフィールドにGO と入力します。
    5. Save をクリックします。

    ViewGrid コンポーネントを設定する

    ViewGrid コンポーネントはHidden コンポーネントに格納されたデータを参照します。その後、ダッシュボード(またはテーブル)にGmail データを表示します。

    1. ViewGrid コンポーネントを、キャンバスのPlug-In コンポーネントの下にドラッグドロップします。
    2. LabelProperty Name を入力します。

      NOTE:キャメルケース(camelCase のように)を使用する必要があります。ViewGrid のProperty Name はvg で始めるのがベストプラクティスです。例えば、vgAWProductView です。

    3. Inputs テーブルで、id をHidden コンポーネントのProperty ID に設定します。
    4. Display テーブルで次を設定します。
      • id カラム内に、表示したいフィールドのID を入力します。
      • handing カラムに、各フィールド用のタイトルを入力します。フィールドは、自身とユーザーに次のように表示されます。
      ViewGrid インプットと表示を設定
    5. Save をクリックします。
    6. Save ボタンでモジュールを保存します。

    上のコンポーネントを追加、設定したら、アプリケーションの自身とユーザーへの表示をプレビューできます。Module Editor で、Preview Module をクリックしてモジュールの前からの表示("Express View")を確認できます。

    Express View モジュールは次のように表示されます。

    Module のプレビュー

    詳細と無料トライアル

    Connect Cloud とUnqork を組み合わせれば、Gmail に接続できるアプリケーションを簡単に作成できます。Connect Cloud の無償トライアルを始めてUnqork からすぐにGmail データにアクセスしましょう。

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