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Amazon S3 ODBC Driver を使って、ODBC 接続をサポートするあらゆるアプリケーション・ツールからAmzaon S3 クラウドストレージにデータ連携。

Amazon S3 にデータベースのようにアクセス - オブジェクト、バケットにODBC インターフェースで接続。

Linux/UNIX 上のPython からAmazon S3 のデータにデータ連携

CData ODBC Driver を使って、Linux/UNIX 上のPython アプリケーションからAmazon S3 のデータへのデータ連携を実現します。

古川えりか
コンテンツスペシャリスト

最終更新日:2022-11-27
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CData

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こんにちは!ドライバー周りのヘルプドキュメントを担当している古川です。

CData ODBC Driver for AmazonS3 を使えば、豊富なPython のエコシステムを使ったデータ連携が簡単に行えます。CData Linux/UNIX ODBC Driver for AmazonS3 とpyodbc module を使って、簡単にAmazon S3 に連携するPython アプリケーションを構築したり、データ分析が手軽に行えます。本記事では、pyodbc のビルトイン関数を使って、Amazon S3 に接続し、クエリを実行、表示する方法を説明します。

CData ODBC ドライバとは?

CData ODBC ドライバは、以下のような特徴を持ったリアルタイムデータ連携ソリューションです。

  1. Amazon S3 をはじめとする、CRM、MA、会計ツールなど多様なカテゴリの270種類以上のSaaS / オンプレミスデータソースに対応
  2. 多様なアプリケーション、ツールにAmazon S3 のデータを連携
  3. ノーコードでの手軽な接続設定
  4. 標準 SQL での柔軟なデータ読み込み・書き込み

CData ODBC ドライバでは、1.データソースとしてAmazon S3 の接続を設定、2.Linux 側でODBC Driver との接続を設定、という2つのステップだけでデータソースに接続できます。以下に具体的な設定手順を説明します。

CData ODBC Drivers をUNIX/Linux マシンで利用

CData ODBC Drivers は、Ubuntu、Debian、RHEL、CentOS、Fedora などの様々なRed Hat ベースおよびDebian ベースのシステムでサポートされています。必要なライブラリとパッケージもいくつかあり、システムによってはそれらがデフォルトでインストールされる場合があります。Linux オペレーティングシステムのサポートされているバージョンと必要なライブラリの詳細については、ヘルプドキュメント(オンラインでインストールおよび検索)の[はじめに]セクションを参照してください。

Driver Manager のインストール

ドライバーをインストールする前に、システムにドライバーマネジャーがあることを確認してください。この記事では、広くサポートされている無料のオープンソースODBC ドライバーマネジャーであるunixODBC を使用します。

Ubuntu のようなDebian ベースのシステムの場合、APT パッケージマネジャーを使用してunixODBC をインストールできます。

$ sudo apt-get install unixODBC unixODBC-dev

Red Hat Linux に基づくシステムの場合、yum またはdnf を使用して、unixODBC をインストールできます。

$ sudo yum install unixODBC unixODBC-devel

unixODBC ドライバーマネジャーは、odbcinst.ini ファイルからドライバーに関する情報を読み取り、odbc.ini ファイルからデータソースに関する情報を読み取ります。 ターミナルに以下のコマンドを入力すると、システム上の構成ファイルの場所を特定できます。

$ odbcinst -j

コマンドの出力には、ODBC データソースと登録済みのODBC ドライバーの構成ファイルの場所が表示されます。 ユーザーデータソースには、odbc.ini が存在するホームフォルダを持つユーザーアカウントからのみアクセスできます。システムのデータソースには、すべてのユーザーがアクセスできます。 以下は、このコマンドの出力例です。

DRIVERS............: /etc/odbcinst.ini SYSTEM DATA SOURCES: /etc/odbc.ini FILE DATA SOURCES..: /etc/ODBCDataSources USER DATA SOURCES..: /home/myuser/.odbc.ini SQLULEN Size.......:8 SQLLEN Size........:8 SQLSETPOSIROW Size.:8

ドライバーのインストール

標準パッケージ形式(Debian .deb パッケージ形式または.rpm ファイル形式)でドライバーをダウンロードすることができます。フィルをダウンロードしたら、ターミナルからドライバーをインストールできます。

ドライバーインストーラーは、ドライバーをunixODBC に登録し、システムDSN を作成します。これは、後にODBC 接続をサポートするツールやアプリケーションで使用できます。

Ubuntu のようなDebian ベースのシステムの場合、sudo を付けるか、root として次のコマンドを実行します。 $ dpkg -i /path/to/package.deb

Red Hat システムおよび.rpms をサポートするその他のシステムの場合には、sudo またはroot として以下のコマンドを実行します。 $ rpm -i /path/to/package.rpm

ドライバーがインストールされると、unixODBC ドライバーマネジャーを使用して、登録されたドライバーと定義されたデータソースを一覧表示できます。

登録済みドライバーを一覧表示

$ odbcinst -q -d CData ODBC Driver for AmazonS3 ...

定義されたデータソースを一覧表示

$ odbcinst -q -s CData AmazonS3 Source ...

CData ODBC Driver for AmazonS3 をunixODBC で使用するには、ドライバーがUTF-16 を使用するように構成されていることを確認してください。これを行うには、以下のように、インストール場所のlib フォルダ(通常は、/opt/cdata/cdata-odbc-driver-for-amazons3) にあるドライバーのINI ファイル(cdata.odbc.amazons3.ini) を編集します。

cdata.odbc.amazons3.ini

... [Driver] DriverManagerEncoding = UTF-16

DSN の変更

ドライバーのインストールにより、システムDSN が事前定義されます。システムデータソースファイル(/etc/odbc.ini)を編集し、必要な接続プロパティを定義することで、DSN を変更できます。さらに、$HOME/.odbc.ini で変更するためにroot アクセスを必要としない、ユーザー固有のDSN を作成できます。

Amazon S3 リクエストを認可するには、管理者アカウントまたはカスタム権限を持つIAM ユーザーの認証情報を入力します。AccessKey をアクセスキーID に設定します。SecretKey をシークレットアクセスキーに設定します。

Note: AWS アカウント管理者として接続できますが、AWS サービスにアクセスするにはIAM ユーザー認証情報を使用することをお勧めします。

尚、CData 製品はAmazon S3 のファイルの一覧表示やユーザー管理情報の取得用です。S3 に保管されているExcel、CSV、JSON などのファイル内のデータを読み込みたい場合には、Excel DriverCSV DriverJSON Driver をご利用ください。

アクセスキーの取得

IAM ユーザーの資格情報を取得するには:

  1. IAM コンソールにサインインします。
  2. ナビゲーションペインで「ユーザー」を選択します。
  3. ユーザーのアクセスキーを作成または管理するには、ユーザーを選択してから「セキュリティ認証情報」タブを選択します。

AWS ルートアカウントの資格情報を取得するには:

  1. ルートアカウントの資格情報を使用してAWS 管理コンソールにサインインします。
  2. アカウント名または番号を選択し、表示されたメニューで「My Security Credentials」を選択します。
  3. 「Continue to Security Credentials」をクリックし、「Access Keys」セクションを展開して、ルートアカウントのアクセスキーを管理または作成します。

AWS ロールとして認証

多くの場合、認証にはAWS ルートユーザーのダイレクトなセキュリティ認証情報ではなく、IAM ロールを使用することをお勧めします。RoleARN を指定することでAWS ロールを代わりに使用できます。これにより、CData 製品は指定されたロールの資格情報を取得しようと試みます。

(すでにEC2 インスタンスなどで接続されているのではなく)AWS に接続している場合は、ロールを引き受けるIAM ユーザーのAccessKey とSecretKey を追加で指定する必要があります。AWS ルートユーザーのAccessKey および SecretKey を指定する場合、ロールは使用できません。

SSO 認証

SSO 認証を必要とするユーザーおよびロールには、RoleARN およびPrincipalArn 接続プロパティを指定してください。各Identity Provider に固有のSSOProperties を指定し、AccessKey とSecretKey を空のままにする必要があります。これにより、CData 製品は一時的な認証資格情報を取得するために、リクエストでSSO 認証情報を送信します。

/etc/odbc.ini または$HOME/.odbc.ini

[CData AmazonS3 Source] Driver = CData ODBC Driver for AmazonS3 Description = My Description AccessKey = a123 SecretKey = s123

これらの構成ファイルの使用に関する具体的な情報については、、ヘルプドキュメントを参照してください。

以下のステップに従ってpyodbc をインストールし、Python オブジェクトを介してAmazon S3 へのアクセスを開始できます。

pyodbc のインストール

pip ユーティリティを使用してモジュールをインストールできます。

pip install pyodbc

必ず以下のコードでモジュールをインポートしてください。

import pyodbc

Python でのAmazon S3 のデータへの接続

これで、ODBC 接続文字列またはDSN で接続できます。以下は、接続文字列の構文です。

cnxn = pyodbc.connect('DRIVER={CData ODBC Driver for AmazonS3};AccessKey=a123;SecretKey=s123;')

以下は、DSN の構文です。

cnxn = pyodbc.connect('DSN=CData AmazonS3 Sys;')

Amazon S3 へのSQL の実行

Cursor をインスタンス化し、Cursor クラスのexecute メソッドを使用してSQL ステートメントを実行します。

cursor = cnxn.cursor()

選択

fetchallfetchone、およびfetchmany を使用し、SELECT ステートメントから返されたRows を取得できます。

import pyodbc cursor = cnxn.cursor() cnxn = pyodbc.connect('DSN=CData AmazonS3 Source;User=MyUser;Password=MyPassword') cursor.execute("SELECT Name, OwnerId FROM ObjectsACL WHERE Name = 'TestBucket'") rows = cursor.fetchall() for row in rows: print(row.Name, row.OwnerId)

パラメータ化されたクエリをシーケンスまたは因数リストで提供できます。

cursor.execute( "SELECT Name, OwnerId FROM ObjectsACL WHERE Name = ?", 'TestBucket',1)

メタデータの発見

getinfo メソッドを使用してデータソースやドライバーの機能に関する情報などのデータを取得できます。getinfo メソッドは、入力をODBC SQLGetInfo メソッドに渡します。

cnxn.getinfo(pyodbc.SQL_DATA_SOURCE_NAME)

CData ODBC Driver for AmazonS3 を使用してAmazon S3 に接続できるLinux/UNIX 環境で、Python アプリを構築することができるようになりました。

Amazon S3 からLinux へのデータ連携には、ぜひCData ODBC ドライバをご利用ください

このようにCData ODBC ドライバと併用することで、270を超えるSaaS、NoSQL データをコーディングなしで扱うことができます。30日の無償評価版が利用できますので、ぜひ自社で使っているクラウドサービスやNoSQL と合わせて活用してみてください。

CData ODBC ドライバは日本のユーザー向けに、UI の日本語化、ドキュメントの日本語化、日本語でのテクニカルサポートを提供しています。

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