CData Virtuality - kintone と基幹系システム(MySQL)の顧客情報を仮想データ統合

000

はじめに

CData Virtualityは、エンタープライズグレードのデータ仮想化プラットフォームです。データ仮想化によるリアルタイムデータアクセスとデータレプリケーションのバイモーダルによるデータ連携を提供します。本記事では、サイボウズのkintoneと基幹系システム(MySQL)に点在する顧客データを仮想統合して活用する手順をご紹介します。

001

事前準備

CData Virtualityには、インストール版とフルマネージドクラウド(SaaS)版がございます。入手および初期設定方法は以下の記事をご参照ください。

- CData Virtuality - 製品のインストール、および、初期設定方法 (Windows版)
- CData Virtuality - 無償トライアル、および、初期設定方法 (SaaS版)

なお、kintoneへの接続はCData Virtuality 4.9(2024/12/02リリース)以降でサポートしていますのでご留意ください。

手順

kintoneへの接続

CData Virtuality WebInterfaceにて「Connections > Source」メニューより「+New Connection」でkintoneへの接続を追加します。

002

kintoneへの接続情報を設定する画面が開きます。

003

以下の項目をセットして「Connect」ボタンをクリックします。

- URL : https://XXXXX.cybozu.com/ 
- User : kintoneへのログインユーザ
- Password : kintoneへのログインパスワード

※ URLの「XXXXX」部分は自身のkintoneのサブドメイン情報をセット

※ セキュアアクセス、APIKeyによる認証の場合は弊社テクニカルサポートにお問い合わせください。

kintoneへの接続に成功した旨のメッセージダイアログが表示されれば成功です。

004

Connections > Source」メニューを開き、kintoneへの接続が追加されていることを確認します。

005

View(統合顧客ビュー)の作成

Code Editorを開きます。

006

本手順では、kintoneのサンプルアプリとして準備されている「顧客管理(営業支援パック)」とCData VirtualityのサンプルデータベースMySQLを利用します。

Editorに以下のViewを作成するSQLを貼り付けます。

CREATE OR REPLACE VIEW "views.AllCustomers" AS 
SELECT 'MySQL' AS "DataSource", 'M' || LPAD("customerid", 5, 0) AS "Id", "companyname" AS "Name" FROM "mysql.Customers"
UNION ALL
SELECT 'kintone', 'K' || LPAD("RecordId", 5, 0) AS "Id", "顧客名" AS "Name" FROM "kintone.CData.Kintone.顧客管理(営業支援パック)";;

007

このSQLは、MySQL内の「Customers」テーブルとkintone内の「顧客管理(営業支援パック)」アプリ内の顧客データを「AllCustomers」という全ての顧客データを取得可能なViewを作成しています。SQL内で利用している関数「LPAD」は特定の桁数分(5桁)を特定の文字(ゼロ)で埋める関数です。詳細はこちらの製品ヘルプをご参照ください。

Run Script(▶︎)をクリックして上記SQLを実行します。下段のStatus Logを確認して実行が成功したことを確認します。

008

左側のBrowserからVirtual Schmas内の「views」を開きます。「Virtual Schema views 」内に上記手順で作成したView(AllCustomers)が作成されていることを確認します。右縦3点から「Generate Satement」を選択します。

009

Editorに下記のSQLが生成されるので、Run Script(▶︎)をクリックして上記SQLを実行します。

SELECT "DataSource", "Id", "Name" FROM "views.AllCustomers";;

010

ResultをみるとkintoneとMySQL両方の顧客データを取得できることを確認できます。

011

BIツールからの確認

以下の記事を参考にPower BIから作成したViewのデータを参照してみます。

CData Virtuality - Power BI からの利用

作成したViewのデータを円グラフとリストで表示してみました。MySQLとkintone内の顧客情報を横断的に参照できることが確認できます。

012

まとめ

本記事では、サイボウズのkintoneと基幹系システム(MySQL)に点在する顧客データを仮想統合して活用する手順をご紹介しました。CData Virtualityはフルマネージドクラウド(SaaS)版、および、インストール版で無償トライアルを提供しています。無償トライアルを始められたい方や設定を進める中でご不明な点が出てきた際には弊社テクニカルサポートまでお問い合わせくださ

トライアル・お問い合わせ

関連コンテンツ