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こんにちは!プロダクトスペシャリストの宮本です。
今回はインフォテック社のワークフロー製品であるCreate!WebフローからBitbucket のデータを活用できるよう、CData Bitbucket JDBC Driver を使って検証してみました。
ブラウザで「紙と同じイメージの申請書が再現」できるインフォテック社が展開している ワークフローシステムです。 GUI が直感的で操作性が良いため、どのユーザーにとっても使いやすい製品です。
Bitbucket、Salesforce、Dynamics 365 といったさまざまなクラウドサービスやDb2、BigQuery といったRDB やDWH に、標準規格の JDBC でアクセスすることができる製品です。CData では現在 270近くのSaaS 向けのJDBC ドライバーを提供しています。
今回は以下の構成を実装していきます。Create!Webフローを起動しているマシンにBitbucket JDBC Driver をインストールして所定の場所に配置することで、Create!Webフローで使用する申請書を作成するフォームマネージャから、Bitbucket にアクセスできます。フォームマネージャで作成した申請フォーマットは、ワークフローシステムにアップロードすることでユーザーが使用することができるようになります。
本記事では、Bitbucket に保存されているデータをCreate!Webフローのサブフォームとして一覧表示させ、選択したデータを呼び元のフォームに設定していきます。
ではさっそく、Create!WebフローにCData Bitbucket JDBC Driver を組み込んでいきます。Create!WebフローはTomcat をサーブレットコンテナとして使用していますので、そのTomcat の中にCData JDBC ドライバを格納します。 コピーするのはドライバー本体とライセンスファイルになります。
CData JDBC Drirver for Bitbucket 2023バージョンの場合は「C:\Program Files\CData\CData JDBC Driver for Bitbucket 2023J\lib」のフォルダに「cdata.jdbc.Bitbucket.jar」、「cdata.jdbc.Bitbucket.lic」というドライバー本体とライセンスファイルが格納されています(年度の箇所はバージョン毎に変わります)。
コピー先は「C:\CREATE_HOME\Tomcat\lib」のディレクトリです。コピーが完了したら、サービスにてCreate!Web フローを再起動してください。
WinodwsメニューからCreate!Web フローのフォームマネージャーをクリックします。ログイン後、画面上部にあるデータベースアイコンをクリックしてください。
「新規」ボタンをクリックし、Bitbucket への接続情報を登録します。以下の情報を入力してください。
jdbc:bitbucket:Workspace=myworkspaceslug;Schema=InformationInitiateOAuth=GETANDREFRESH
ドライバーの入力値について、ドライバークラス名が不明な場合はヘルプドキュメントをご参照ください。
なお、Create!Webフローでは、データを取得する際にテーブル一覧と項目一覧を一括で取得します。その際にCData JDBC ドライバではAPI を経由して各テーブルの項目に都度アクセスすることがあり、テーブルが多いAPI では取得に時間がかかる場合があります。 その場合、あらかじめ「Tables」プロパティを使用して、利用するテーブルだけ参照できるようにしておくと、Create!Webフロー上でパフォーマンス良くテーブルの選択や設定を行うことができます。
今回は申請フォームにリンクを埋め込み、そのリンク先から顧客情報の一覧が表示されるサブフォームを作成します。以下の赤枠のアイコンをクリックします。
サブフォームでは1件だけ選択して、呼び元のフォームに選択レコードを返すようにしたいので、検索結果は単一を選択します。「一覧表示用」クエリの「編集」ボタンをクリックします。
利用データベースに先ほど作成したBitbucket へのコネクション定義の名前を選択し、「選択」ボタンをクリックしたら「追加」ボタンをクリックします。
サブフォームで使用したいテーブルとそのカラムを選択します。ここで注意点として赤枠のテーブル別名に英字のみで別名を付与する必要があります。なお、日本語を使用したテーブル名をそのまま使用することは出来ないため、適宜英語名に調整してください。
次に、サブフォーム上に表示させる項目と、呼び元のフォームに返す際のオブジェクト名を指定します。
最後に入力フォーム設定情報表示ボタンを押し、今作成したサブフォームを呼び出すためのコードを確認します。後程、呼び元のフォームに埋め込みを行うのでコピーしておきます。
サブフォームの呼び元になる親のフォームにテキストボックスなどを設定します。
テキストボックスを配置したらプロパティ画面を開きます。HTML タブをクリックするとJavaScript のトリガー設定を選択できます。今回はクリック後のアクションにしますので、「クリックする」を選択し、編集ボタンを押します。
赤枠部分にサブフォーム呼び出し時の処理を設定できますので、サブフォーム作成時に確認した呼び出し時のコードを貼り付けします。
設定が完了したら、あとはフォームを保存してフォームエディターを閉じます。作成したフォームをCreate!Webフローのワークフローシステム側にアップロードします。「アップロード」ボタンクリック後、コメントをつけてOKボタンでアップロードします。
これでワークフローが更新されました。
それではCreate!Webフローにアクセスし、管理者アカウントでログインします(サービスにCreate!Webフローが登録されているので、自動起動しています)。左上の申請するをクリックします。
先ほどフォームマネージャで更新したフォームを選択します。
フォームが画面に表示されたら、サブフォームを呼び出すためのリンクをクリックします。
これで、サブフォームにBitbucket に保存されているデータが表示されるようになります。あとは対象データを選択すると、呼び元のフォームに自動で値がセットされるようになります。
以上で、Create!WebフローのサブフォームをBitbucket と連携できました。CData Bitbucket JDBC Driver を使うことで、Bitbucket のデータをCreate!Webフローで容易に利用することができます。CData ではBitbucket 以外にも270種類以上のSaaS やデータベースに接続するドライバーを提供していますので、JDBC Drivers のラインナップを参照いただき、30日間の無償トライアルでお試しいただければ幸いです。