ローコードツールのappsmith を使って、Bitbucket データと連携したアプリを作る
CData Connect Server を使ってappsmith からBitbucket に接続し、Bitbucket データを使ったアプリを作成します。
菅原和義
プロダクトスペシャリスト
最終更新日:2023-03-09
こんにちは!プロダクトスペシャリストの菅原です。
appsmith は、社内ツールの作成に特化したオープンソースのローコードツールです。ドラッグアンドドロップや簡単なコーディングを組み合わせてアプリを作成できます。さらにCData Connect Server と組み合わせることで、Bitbucket を含む150種類以上のデータソースをアプリに統合できます。
ホスティングについて
AppSmith からCData Connect Server に接続するには、利用するConnect Server インスタンスをネットワーク経由での接続が可能なサーバーにホスティングして、URL での接続を設定する必要があります。CData Connect がローカルでホスティングされており、localhost アドレス(localhost:8080 など)またはローカルネットワークのIP アドレス(192.168.1.x など)からしか接続できない場合、AppSmith はCData Connect Server に接続することができません。
クラウドホスティングでの利用をご希望の方は、AWS Marketplace やGCP Marketplace で設定済みのインスタンスを提供しています。
Bitbucket データの仮想データベースを作成する
CData Connect Server は、シンプルなポイントアンドクリックインターフェースを使用してデータソースに接続し、データを取得します。まずは、右側のサイドバーのリンクからConnect Server をインストールしてください。
- Connect Server にログインし、「CONNECTIONS」をクリックします。
- 一覧から「Bitbucket」を選択します。
-
Bitbucket に接続するために必要な認証プロパティを入力します。
ほとんどのクエリでは、ワークスペースを設定する必要があります。唯一の例外は、Workspacesテーブルです。このテーブルはこのプロパティの設定を必要とせず、クエリを実行すると、Workspaceの設定に使用できるワークスペーススラッグのリストが提供されます。このテーブルにクエリを実行するには、スキーマを'Information'に設定し、SELECT * FROM Workspacesクエリを実行する必要があります。
Schemaを'Information'に設定すると、一般的な情報が表示されます。Bitbucketに接続するには、以下のパラメータを設定してください。
- Schema: ワークスペースのユーザー、リポジトリ、プロジェクトなどの一般的な情報を表示するには、これを'Information'に設定します。それ以外の場合は、クエリを実行するリポジトリまたはプロジェクトのスキーマに設定します。利用可能なスキーマの完全なセットを取得するには、sys_schemasテーブルにクエリを実行してください。
- Workspace: Workspacesテーブルにクエリを実行する場合を除き、必須です。Workspacesテーブルへのクエリにはこのプロパティは必要ありません。そのクエリはWorkspaceの設定に使用できるワークスペーススラッグのリストのみを返すためです。
Bitbucketでの認証
BitbucketはOAuth認証のみをサポートしています。すべてのOAuthフローからこの認証を有効にするには、カスタムOAuthアプリケーションを作成し、AuthSchemeをOAuthに設定する必要があります。
特定の認証ニーズ(デスクトップアプリケーション、Webアプリケーション、ヘッドレスマシン)に必要な接続プロパティについては、ヘルプドキュメントを必ず確認してください。
カスタムOAuthアプリケーションの作成
Bitbucketアカウントから、以下のステップを実行します。
- 設定(歯車アイコン)に移動し、ワークスペース設定を選択します。
- アプリと機能セクションで、OAuthコンシューマーを選択します。
- コンシューマーを追加をクリックします。
- カスタムアプリケーションの名前と説明を入力します。
- コールバックURLを設定します。
- デスクトップアプリケーションとヘッドレスマシンの場合、http://localhost:33333または任意のポート番号を使用します。ここで設定するURIがCallbackURLプロパティになります。
- Webアプリケーションの場合、信頼できるリダイレクトURLにコールバックURLを設定します。このURLは、ユーザーがアプリケーションにアクセスが許可されたことを確認するトークンを持って戻るWebの場所です。
- クライアント認証情報を使用して認証する予定の場合、これはプライベートコンシューマーですを選択する必要があります。ドライバーでは、AuthSchemeをclientに設定する必要があります。
- OAuthアプリケーションに与える権限を選択します。これにより、読み取りおよび書き込みできるデータが決まります。
- 新しいカスタムアプリケーションを保存するには、保存をクリックします。
- アプリケーションが保存された後、それを選択して設定を表示できます。アプリケーションのKeyとSecretが表示されます。これらを将来の使用のために記録してください。Keyを使用してOAuthClientIdを設定し、Secretを使用してOAuthClientSecretを設定します。
- 「 Test Connection」をクリックします。
- 「Permission」->「 Add」とクリックし、適切な権限を持つ新しいユーザー(または既存のユーザー) を追加します。
仮想データベースが作成されたら、appsmith を含むお好みのクライアントからBitbucket に接続できるようになります。
接続の設定が完了したら、appsmith からBitbucket データに接続できるようになります。
appsmith でのデータソース設定
それではappsmith の画面で、CData Connect Server の接続設定をしていきましょう。
- 画面の左側にある「Datasources」の「+」をクリックします。
-
appsmith から接続できるデータソースが表示されるので、「Microsoft SQL Server」を選択します。
-
CData Connect Server のTDS エンドポイント、接続ユーザー、パスワードを設定して、「TEST」をクリックして接続確認を行います。正常に接続できたら「SAVE」をクリックして保存します。
- Host Address:CONNECT_SERVER_URL
- Port:1433
- Database Name:Connect Servere で設定したデータソース名(Salesforce1 など)
- Username:Connect Server のユーザー名
- Password:Connect Server のパスワード
appsmith でのクエリ実行
以上でデータソースへの接続設定が完了しました。次に、SQL クエリを追加して実際にデータソースからデータを取得してみましょう。
- 作成したデータソースの画面で、「NEW QUERY」をクリックします。
- 今回はデータを取得したいので、「SELECT」を選択します。
- SQL を指定する際には、CData Connect Server の機能である「Data Explorer」を使用することで、事前に取得したいデータを確認できます。必要に応じて利用してみてください。
- 発行するクエリを作成したら、appsmith 画面に戻り、クエリを入力して「RUN」をクリックします。
- 無事にデータが取得できたら、あとはデータを使用したい「Page」に取得した「Table」を表示させるよう設定します。
- これで、appsmith からCData Connect Server と連携して、Bitbucket のデータを取得することができました!いつも利用している業務データを使って、簡単にアプリが作れちゃいますね。
おわりに
この記事ではローコードツールのappsmith からCData Connect Server に接続して、Bitbucket のデータを取得しました。CData Connect Server では、Bitbucket 以外の150種類以上のデータソースに同様の方法で連携可能です。30日間無償トライアル を利用して、appsmith からSaaS、ビッグデータ、NoSQL データソースへのSQL アクセスをお試しください!