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EC 特化ノーコードツール TēPs(テープス)を使ってAmazon Athena のデータをkintone に連携:CData Connect Cloud

CData Connect Cloud を使ってAmazon Athena データの仮想OData API エンドポイントを作成して、TēPs でAmazon Athena のデータを連携する方法。

杉本和也
リードエンジニア

最終更新日:2022-11-04
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CData

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TēPs ロゴ

こんにちは!リードエンジニアの杉本です。

TēPsは、API を介して EC モール、受注管理システム、Google スプレッドシートやチャットツールなど、日々の業務で利用するさまざまなサービスや機能を自由に組み合わせ、プログラミングの知識や経験がなくても、自社独自の業務を自動化できるiPaaS です。

そんなTēPs はAmazon セラーセントラルやYahoo! ショッピング、ShopifyといったEC 系のコネクタが多数提供されていましたが、CData Connect Cloud 向けのコネクターを提供しています。本記事ではこのCData Connect Cloud のコネクタを使ってAmazon Athena のデータをkintone に連携する手順を解説します。

CData Connect Cloud は、Amazon Athena データのクラウド to クラウドの仮想OData インターフェースを提供し、TēPs からリアルタイムにAmazon Athena データへ連携することができます。

Connect Cloud アカウントの取得

以下のステップを実行するには、CData Connect Cloud のアカウントが必要になります。こちらから製品の詳しい情報とアカウント作成、30日間無償トライアルのご利用を開始できますので、ぜひご利用ください。


CData Connect Cloud の設定

TēPs でAmazon Athena データをリアルタイムで操作するには、Connect Cloud からAmazon Athena に接続し、コネクションにユーザーアクセスを提供してAmazon Athena データのOData エンドポイントを作成する必要があります。

(オプション)新しいConnect Cloud ユーザーの追加

必要であれば、Connect Cloud 経由でAmazon Athena に接続するユーザーを作成します。

  1. ユーザーページに移動し、 Invite Users をクリックします。
  2. 新しいユーザーのE メールアドレスを入力して、 Send to invite the user をクリックします。 新しいユーザーを招待
  3. ユーザーページからユーザーを確認および編集できます。 Connect Cloud users

パーソナルアクセストークンの追加

OAuth 認証をサポートしていないサービス、アプリケーション、プラットフォーム、またはフレームワークから接続する場合は、認証に使用するパーソナルアクセストークン(PAT)を作成できます。きめ細かなアクセス管理を行うために、サービスごとに個別のPAT を作成するのがベストプラクティスです。

  1. Connect Cloud アプリの右上にあるユーザー名をクリックし、User Profile をクリックします。
  2. User Profile ページでPersonal Access Token セクションにスクロールし、 Create PAT をクリックします。
  3. PAT の名前を入力して Create をクリックします。 Creating a new PAT
  4. パーソナルアクセストークンは作成時にしか表示されないため、必ずコピーして安全に保存してください。

Connect Cloud からAmazon Athena に接続

CData Connect Cloud では、簡単なクリック操作ベースのインターフェースでデータソースに接続できます。

  1. Connect Cloud にログインし、 Add Connection をクリックします。 Adding a Connection
  2. Add Connection パネルから「Amazon Athena」を選択します。 データソースを選択
  3. 必要な認証プロパティを入力し、Amazon Athena に接続します。

    Amazon Athena 接続プロパティの取得・設定方法

    Amazon Athena リクエストの認証には、アカウントの管理のクレデンシャルか、IAM ユーザーのカスタムPermission を設定します。 AccessKey にAccess Key Id、SecretKey にはSecret Access Key を設定します。

    AWS アカウントアドミニストレータとしてアクセスできる場合でも、AWS サービスへの接続にはIAM ユーザークレデンシャルを使用することが推奨されます。

    IAM ユーザーのクレデンシャル取得は以下のとおり:

    1. IAM コンソールにログイン。
    2. Navigation ペインで「ユーザー」を選択。
    3. ユーザーのアクセスキーを作成または管理するには、ユーザーを選択してから「セキュリティ認証情報」タブを選択。

    AWS ルートアカウントのクレデンシャル取得は以下のとおり:

    1. ルートアカウントの資格情報を使用してAWS 管理コンソールにサインイン。
    2. アカウント名または番号を選択し、表示されたメニューで「My Security Credentials」を選択。
    3. 「Continue to Security Credentials」をクリックし、「Access Keys」セクションを展開して、ルートアカウントのアクセスキーを管理または作成。

    EC2 インスタンスからの認証

    EC2 インスタンスからCData 製品を使用していて、そのインスタンスにIAM ロールが割り当てられている場合は、認証にIAM ロールを使用できます。 これを行うには、UseEC2Roles をtrue に設定しAccessKeySecretKey を空のままにします。 CData 製品は自動的にIAM ロールの認証情報を取得し、それらを使って認証します。

    AWS ロールとして認証

    多くの場合、認証にはAWS ルートユーザーのダイレクトなセキュリティ認証情報ではなく、IAM ロールを使用することをお勧めします。 代わりにRoleARN を指定してAWS ロールを使用できます。これにより、CData 製品は指定されたロールの資格情報を取得しようと試みます。 (すでにEC2 インスタンスなどで接続されているのではなく)AWS に接続している場合は、役割を担うIAM ユーザーのAccessKeySecretKey を追加で指定する必要があります。AWS ルートユーザーのAccessKey およびSecretKey を指定する場合、 ロールは使用できません。

    MFA での認証

    多要素認証を必要とするユーザーおよびロールには、MFASerialNumber およびMFAToken 接続プロパティを指定してください。 これにより、CData 製品は一時的な認証資格情報を取得するために、リクエストでMFA 認証情報を送信します。一時的な認証情報の有効期間 (デフォルトは3600秒)は、TemporaryTokenDuration プロパティを介して制御できます。

    Amazon Athena への接続

    AccessKeySecretKey プロパティに加え、DatabaseS3StagingDirectoryRegion を設定します。Region をAmazon Athena データがホストされているリージョンに設定します。S3StagingDirectory をクエリの結果を格納したいS3内のフォルダに設定します。

    接続にDatabase が設定されていない場合は、CData 製品はAmazon Athena に設定されているデフォルトデータベースに接続します。

    Configuring a connection (NetSuite の例)
  4. Create & Test をクリックします。
  5. Edit Amazon Athena Connection ページのPermissions タブに移動し、ユーザーベースのアクセス許可を更新します。 権限を更新

Connect Cloud にAmazon Athena OData エンドポイントを追加する

Amazon Athena に接続したら、目的のテーブルのOData エンドポイントを作成します。

  1. OData ページに移動し、 Add to create new OData endpoints をクリックします。
  2. Amazon Athena 接続(例:AmazonAthena1)を選択し、Next をクリックします。
  3. 使用するテーブルを選択し、Confirm をクリックします。 テーブルを選択(NetSuite の例)

コネクションとOData エンドポイントを設定したら、TēPs からAmazon Athena データに接続できます。

フレーズを作成

それではTēPs 側で連携用のフレーズ(一連の処理をまとめたもの)を作成していきましょう。

  1. フレーズ一覧画面で「+」ボタンをクリックし
  2. 任意の名前のフレーズを作成します。今回は定期的に実行するフレーズとして構成していきます。

CData Connect Cloud の接続を追加する

フレーズを作成したら処理を追加していきます。

  1. 最初にAmazon Athena からデータを取得するので「+」ボタンから「CData Connect Cloud」→「OData テーブルを検索」を指定します。ちなみに「OData テーブルレコードを取得」はキーを元に1レコードだけ取得する処理になります。
  2. 「OData テーブルを検索」を追加したらコネクションを追加します。
  3. 以下の画面でCData Connect Cloud のメールアドレスとPATを指定して「アカウントを追加」をクリックしましょう。
  4. コネクションを設定するとOData テーブルが選択できるようになります。一覧から先程追加したテーブルを指定しましょう。
  5. ちなみに「OData テーブルを検索」は様々な条件でデータが取得できます。

ループ処理の追加

次に取得したテーブルデータをループする処理を追加します。

  1. 新しい処理から「フロー」→「ループ」を選択します。
  2. ループを追加したら、シーケンスで「OData テーブルを検索」からループする対象のリストを選びましょう。

kintone への登録処理を作成

最後にループの中でkintone への登録処理を作成します。

  1. 新しい処理として「キントーン」→「レコードを登録」を追加します。
  2. キントーンへのコネクションを追加します。
  3. 「サブドメイン」「アプリID」「APIトークン」を指定してコネクションを作成します。
  4. コネクションを作成すると、以下のようにkintone のアプリに存在する項目が表示されるので、CData Connect Cloud の項目をマッピングしていきましょう。

フレーズの実行

これでフレーズの作成は完了です。それでは画面右上の再生ボタンからフレーズを実行してみましょう。

  1. 画面右上の再生ボタンをクリックします。
  2. 以下のようにメッセージが表示されるので内容を確認して「実行」をクリックします。
  3. 以下のように実行ログが表示されていき、無事kintone にデータが登録できました!

このように、CData Connect Cloudを経由することで、API 側の複雑な仕様を意識せずにTēPs 各種クラウドサービスと連携できます。他にも多くのデータソースに対応するCData Connect Cloud の詳細をこちらからご覧ください。

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