アステリア株式会社は、企業向けデータ連携製品(EAI/ESB製品)の国内市場において10年連続市場シェアNo.1(*)を獲得しているASTERIA WARPなどのデータ連携ツールASTERIAシリーズの販売を通じて、 さまざまなシステム間の連携とデータの変換を行うロジックをノンプログラミングで実現しています。アステリアは、CData と共同でCData JDBC Drivers のASTERIA への組み込みを実施し、 CData の70を超えるデータソースへの連携を順次リリースしています。
*出典:テクノ・システム・リサーチ「2016年ソフトウェアマーケティング総覧 EAI/ESB市場編」。出荷量ベース。
Challenge:
- ASTERIA WARP 上で提供されるSaaS/Cloud DB アダプターの拡充
- 標準SQL を利用してのデータ処理
Solution:
- CData JDBC Drivers を組み込んだASTERIA WARP アダプタを開発
- CData 自動ビルドシステムで安定提供
CData JDBC Drivers の組み込みによる、ASTERIA WARP アダプタの拡充につき、アステリアの平野社長およびR&D センターの田村センター長にお話を伺いました。
Q: ETL/EAIツールのクラウドデータ連携のニーズ
昨今、業務アプリケーションではSaaS の利用が急速に拡大しています。CRM、会計、ERP、マーケティングオートメーション、グループウェア、ワークフロー、決済などのFinTech、さらにクラウドサービスとして提供されるDB、NoSQL DB など多くの便利なサービスが提供され、多くの企業が利用しています。これらのSaaS は基本的にはサービス単体で利用することを想定していますが、他のアプリケーション(カスタムアプリ、ツール、他のSaaS など)との連携のためにAPI(Application Programming Interface)が用意されています。しかし、API は規格化が進んでおらず、それぞれのSaaS で大きく利用方法が異なっており、クラウドデータ連携は容易ではありません。データ連携ツールがクラウドとのAPI 連携を機能として内包することで、ユーザーは個別のAPI を意識することなく、シームレスな連携によりマスターデータ管理やオートメーションを実現することができます。
Q: SaaSやCloud DB とのデータ連携についてどう思いますか?
平野氏: APIを持つソフトウェアやサービスが増加しています。それは、単独のソフトウェアやサービスだけでビジネスやプロジェクトが完結することはまずなく、ソフトウェアやサービスを組み合わせて使うのが当たり前になってきているからです。
30年ほど前に提唱されたERPは企業全体のリソースプランをその1つの閉じた中で行う理想を掲げ、そして普及してきましたが、現在ではERPベンダーですら外部とのデータ連携ツールを出していることからも、連携が必須であることがわかります。
Q: データ連携ツールでのデータ連携の重要性はAPI により低下するのでしょうか?
平野氏: API とビジネス現場には大きなギャップがあるのです。ビジネスの現場では、クラウドの時代になり、他社や他部門やクラウド上に偏在する専門のサービスを組み合わせて使う必要が増しています。この流れはますます加速していくにもかかわらず、エンジニアでしか使えないような形でAPI という接続口が提供されているだけ。「プログラミングをせずに連携できる」ツールのニーズは無くなるどころかさらに高まるのです。私たちアステリアとしては、ASTERIA WARP に増加するSaaS への連携アダプタを提供するために、自前主義に陥ることなく、方向性を同じくするエキスパートであるCData と協働していきます。
Q: CData Drivers を組み込んだASTERIA アダプタの開発や使い勝手はいかがですか?
田村氏: ASTERIA はサードパーティがアダプタを開発するSDK を持っています。CData にASTERIA SDK を提供し、CData 側にJDBC Drivers をASTERIA アダプタとして使えるようにWrapper を作成してもらいました。元々CData JDBC Drivers はSaaS データをRDB にモデル化し、標準SQL が使える仕様になっており、組み込みは非常に上手くいきました。CData Japan ・アメリカのCData 本社とも開発・サポート双方で信頼できるパートナーだと思います。 引き続き提携を密にし、お客様がデータ連携を希望するクラウドアプリケーションの多くに応えられるよう、ASTERIAアダプタの拡充を目指します。