はじめに
CDataでは、Tableau製品が標準でサポートしていないデータソースや機能を拡張する様々なコネクタ製品を提供しています。これらのCDataのコネクタ製品は複数のテクノロジー毎の製品として提供されておりますが、Tableau製品の種類や構成によって最適なコネクタ製品が異なります。本記事では、Tableau製品の種類や構成毎の適切なCData製品の選び方についてご紹介します。
Tableau×CData製品で実現できること
Tableau製品は、標準でも90を超えるデータソース(2023/03筆者調べ)に接続可能です。また、更に拡張可能なコネクタとしてJDBC/ODBC、および、カスタムコネクタの追加が可能となっています。CDataでは400種類を超えるデータソースにTableau製品からデータソースへアクセス可能なコネクタ製品を提供しているのでTableau製品が標準で対応していないデータソース(kintoneやスマレジ、Salesforce Pardotなど)へもデータアクセスできるようになります。
本記事でご紹介するTableauの構成パターン
- Tableau Desktop
- Tableau Cloud
- Tableau Server
- Tableau Desktop -> Tableau Cloud
- Tableau Desktop -> Tableau Server
- Tableau Prep
- Data Warehouse -> Tableau
1. Tableau Desktop
Tableau Desktopからのご利用の場合は以下の4つの方式でご利用いただけます。
1.1 CData Tableau Connector を利用
- 製品
- 利点
- 留意点
- Tableau Desktop 2020.1 以降でのみ利用可能
- Desktop PC にデータソース毎のコネクタのインストールが必要
- 参考記事
1.2 CData ODBC / JDBC Driver を利用
- 製品
- 利点
- パフォーマンスが良い
- 古いバージョンのTableau(JDBCは2018.3以降)でも利用可能
- 留意点
- Windowsの場合はODBC or JDBCどちらでも利用可能
- MacOSの場合はJDBCを推奨
- Desktop PC にデータソース毎のコネクタのインストールが必要
- 参考記事
1.3 CData Connect Cloud + CData Connect Tableau Connector を利用
- 製品
- 利点
- Desktop PC に1つのコネクタをインストールするだけで複数データソースへの接続が可能
- 留意点
- Tableau Desktop 2020.1 以降でのみ利用可能
- パフォーマンスはCData Connect Cloudを中継している分、上記2つに比較して劣る
- CData Connect Cloudのサブスクリプション契約はクレジットカード決済のみ
1.4 CData Connect Cloud を利用
- 製品
- 利点
- Tableau標準のSQL Serverのコネクタを利用するため、Desktop PC に追加のコネクタをインストールすることなく複数データソースへの接続が可能
- 留意点
- MacOS の場合は、SQL Serverのコネクタの追加が必要
- パフォーマンスはCData Connect Cloudを中継、かつ、TDS(SQL Server)I/Fを利用しているため、上記3つに比較して劣る
- CData Connect Cloudのサブスクリプション契約はクレジットカード決済のみ
2. Tableau Cloud
Tableau Cloudからのご利用の場合はコネクタをインストールするマシンを必要としない、クラウドサービスのみの構成でご利用いただけます。
2.1 CData Connect Cloud を利用
- 製品
- 利点
- コネクタをインストールするマシンを必要とせず、クラウドサービスのみの構成
- 複数データソースへの接続が可能
- ライブ接続・インポート両方のモードで利用可能
- 留意点
- CData Connect Cloudのサブスクリプション契約はクレジットカード決済のみ
- 参考記事
3. Tableau Server
Tableau Serverからのご利用の場合は以下2つの方式でご利用いただけます。
3.1 CData Tableau Connector を利用
- 製品
- 利点
- 留意点
- Tableau Server 2020.4 以降でのみ利用可能
- Desktop PC からはブラウザのWeb作成機能でのみ利用可能(※Tableau Desktopからはご利用できません。5.1のパターンをご参照ください)
- 参考記事
3.2 CData Connect Cloud + CData Connect Tableau Connector を利用
- 製品
- 利点
- Tableau Server に1つのコネクタをインストールするだけで複数データソースへの接続が可能
- 留意点
- Tableau Server 2020.4 以降でのみ利用可能
- パフォーマンスはCData Connect Cloudを中継している分、上記に比較して劣る
- CData Connect Cloudのサブスクリプション契約はクレジットカード決済のみ
4. Tableau Desktop -> Tableau Cloud
Tableau Desktopで作成したワークブックをTableau Cloud にPublishしてご利用の場合は以下の3つの方式でご利用いただけます。なお、CData Tableau Connectors 製品はTableau CloudへのPublishには対応していないため、CData ODBC Driver、もしくは、CData JDBC Driver を利用する必要がある点にご留意ください。
4.1 CData ODBC/JDBC Driver を利用
- 製品
- 利点
- パフォーマンスが良い
- 古いバージョンのTableauでも利用可能
- 留意点
- Windowsの場合はODBC or JDBCどちらでも利用可能
- MacOSの場合はJDBCを推奨
- Desktop PC にデータソース毎のコネクタのインストールが必要
- Publishは手動
4.2 CData ODBC Driver を利用、Tableau Bridgeでスケジュール自動化
- 製品
- 利点
- 留意点
- Tableau Bridgeは、Windowsのみ利用可能
- スケジュールの自動化のためには、Tableau Desktopのマシンは常時起動しておく必要がある
- 参考記事
4.3 CData Connect Cloud を利用
- 製品
- 利点
- Tableau標準のSQL Serverのコネクタを利用するため、Desktop PC に追加のコネクタをインストールすることなく複数データソースへの接続が可能
- 留意点
- CData Connect Cloudのサブスクリプション契約はクレジットカード決済のみ
- パフォーマンスはCData Connect Cloudを中継、かつ、TDS(SQL Server)I/Fを利用しているため、上記2つに比較して劣る
- Publishは手動
5. Tableau Desktop -> Tableau Server
Tableau Desktopで作成したワークブックをTableau ServerにPublishしてご利用の場合は以下の3つの方式でご利用いただけます。
5.1 CData Tableau Connector を利用
- 製品
- 利点
- 留意点
- Tableau Desktop 2020.1 以降、Tableau Server 2020.4 以降でのみ利用可能
- Desktop PC、および、Server にデータソース毎のコネクタのインストールが必要
- 参考記事
5.2 CData Connect Cloud + CData Connect Tableau Connector を利用
- 製品
- 利点
- Tableau Desktop、および、Tableau Server に1つのコネクタをインストールするだけで複数データソースへの接続が可能
- 留意点
- Tableau Desktop 2020.1 以降、Tableau Server 2020.4 以降でのみ利用可能
- パフォーマンスはCData Connect Cloudを中継している分、上記に比較して劣る
- CData Connect Cloudのサブスクリプション契約はクレジットカード決済のみ
5.3 CData Connect Cloud を利用
- 製品
- 利点
- Tableau標準のSQL Serverのコネクタを利用するため、Desktop PC、および、Server に追加のコネクタをインストールすることなく複数データソースへの接続が可能
- 留意点
- Desktop PCがMacOS の場合は、SQL Serverのコネクタの追加が必要
- パフォーマンスはCData Connect Cloudを中継、かつ、TDS(SQL Server)I/Fを利用しているため、上記2つに比較して劣る
- CData Connect Cloudのサブスクリプション契約はクレジットカード決済のみ
6. Tableau Prep
Tableau Prep からのご利用については、上記の「Tableau Desktop」および「Web作成」を、それぞれ「Tableau Prep Builder」および「Web上のTableau Prep」に置き換えた構成でご利用可能です。ただし、CData Tableau Connector のご利用可能バージョンがTableau Prep 2020.4.1 以降でのみ利用可能な点についてはご留意ください。
7. Data Warehouse -> Tableau Products
クラウドサービスなどのデータを一旦、DB / Data Warehouse / Data Lakeなどのデータストアに格納して、そのデータストアをTalbeau 製品から参照する方法の場合は、以下の方式で実現が可能です。
7.1 CData Sync を利用
CData Syncは、400種類を超えるデータソースを定期的にDB / Data Warehouse / Data Lakeなどのデータストアにデータを同期するジョブをノーコードで作成することができます。各種Tableau製品が標準で接続可能なデータストア(SQL ServerやMySQL, Snowflakeなど)をデータストアにすることでTableauから各種データソースのデータにアクセスできるようになります。
- 製品
- 利点
- 400種類を超えるデータソースのデータを利用可能
- 一般的にアプリケーションのWeb APIアクセスよりデータベースアクセスの方が高速のため、各種Tableau製品からデータ取得の際のパフォーマンスが高い
- データソースへの都度のAPIリクエストを低減することができる
- CData SyncのHistoryモードを利用することで過去データも参照することができる
- 留意点
- CData Syncのマシン、および、データストア(DBなど)が別途必要となる
- CData Syncのジョブは定期実行(XX分毎など)となるため、ライブ(リアルタイム)でのデータ取得ができない
- 参考記事
まとめ
本記事では、Tableauの製品や構成毎に最適なCData製品をご紹介いたしました。Tableauの製品や構成により複製のパターンを選べたり、パターン毎の利点や留意すべきポイントがございますので、是非、ご要件にマッチした製品をお選びいただければと思います。CData製品の選定の際にご不明な点があれば、弊社のテクニカルサポートでもご支援いたしますのでこちらよりお気軽にお問合せください。
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