はじめに
CDataでは、Power BI が標準でサポートしていないデータソースや機能を拡張する様々なコネクタ製品を提供しています。CData ではこれらのコネクタ製品をカスタムコネクタ、および、コネクタのサービスとして提供しており、ご利用のユースケースや環境によって最適な製品が異なります。本記事では、Power BI からご利用する場合の最適なCData製品の選び方についてご紹介します。
Power BI × CData 製品で実現できること
Power BI は、標準でも130を超えるデータソース(2023/03筆者調べ)に接続可能です。また、更に拡張可能なコネクタとしてODBC、および、カスタムコネクタの追加が可能となっています。CData では400種類を超えるデータソースにPower BI からデータソースへアクセス可能なコネクタ製品を提供しているのでPower BI が標準で対応していないデータソース(kintone やスマレジ、Salesforce Pardot など)へもデータアクセスできるようになります。
本記事でご紹介する実現パターン
1. カスタムコネクタの利用
CData では、Power BIのコネクタの拡張機能を使用したカスタムコネクタCData Power BI Connectors を提供しています。本カスタムコネクタは、Power BI Desktop のマシンにインストールすることでご利用可能です。また、Power BI で作成したデータセット、および、レポートをPower BI サービスに発行することも出来ます。
Power BI サービスに発行したデータセットを定期的に更新する場合は、オンプレミスデータゲートウェイを利用します。その場合にはオンプレミスデータゲートウェイの実行するマシンへもカスタムコネクタのインストールが必要となります。一般的にオンプレミスデータゲートウェイを利用する場合には常時起動が必要なため、Windows Server マシンが必要です。
- 製品
- 利点
- オンプレのデータソースを含む250種類を超えるデータソースへの接続が可能
- パフォーマンスが良い(コネクタサービスの利用に比べてデータソースまでの通信経路が少ない)
- DirectQuery が利用できる
- 留意点
- Power BI サービスへの定期的な更新にはオンプレミスデータゲートウェイが必要
- Power BI Desktop、および、オンプレみスデータゲートウェイのマシンにデータソース毎のカスタムコネクタのインストールが必要
- 参考記事
2. コネクタサービスの利用
CDataでは、カスタムコネクタのインストールを必要とせず、Power BI Desktop、および、Power BI サービスから様々なデータソースに接続可能なコネクタサービスCData Connect Cloud を提供しています。
Power BI Desktopのバージョン: 2.112.603.0 (2022年12月)以降では、標準コネクタとしてCData Connect Cloud が含まれております。
Power BI で作成したデータセット、および、レポートをPower BI サービスに発行することも出来ます。Power BI サービスに発行したデータセットを定期的に更新する場合はオンプレミスデータゲートウェイを必要とせず、Power BI Desktop から発行したPower BI サービス側のデータセットを設定することでデータソースを定期的に最新化することが可能です。
- 製品
- 利点
- コネクタをインストールするマシンを必要とせず、クラウドサービスのみの構成
- 複数データソースへの接続が可能
- オンプレミスデータゲートウェイを必要とせずPower BI サービスへの定期的な更新が可能
- Power BI サービスからアドホックで好きなタイミングでのリアルタイムでのデータセットのリフレッシュが可能
- 留意点
- オンプレミスのデータソースを含まない約100種類のデータソースへの接続が可能(対応データソースはこちら)
- CData Connect Cloud のサブスクリプション契約はクレジットカード決済のみ
- CData Connect Cloud へのアクセスが可能なネットワーク環境が必要
- 参考記事
3. データウェアハウスを構築
クラウドサービスなどのデータを一旦、データストア(DB / Data Warehouse / Data Lakeなど)に格納して、そのデータストアをPower BI から参照する方法の場合は、以下の方式で実現が可能です。CData Sync は、400種類を超えるデータソースを定期的にデータストアにデータを同期するジョブをノーコードで作成することができます。Power BI が標準で接続可能なデータストア(SQL ServerやMySQL, Snowflakeなど)をデータストアにすることでPower BI から各種データソースのデータにアクセスできるようになります。
- 製品
- 利点
- 400種類を超えるデータソースのデータを利用可能
- 一般的にアプリケーションのWeb API アクセスよりデータベースアクセスの方が高速のため、Power BI からデータ取得の際のパフォーマンスが高い
- データソースへのAPI リクエストを低減することができる
- CData Sync のHistory モードを利用することで過去データも参照することができる
- 留意点
- CData Sync のマシン、および、データストア(DB など)が別途必要となる
- CData Sync のジョブは定期実行(XX分毎など)となるため、最新データの取得ができない
まとめ
本記事では、Power BI のご利用のユースケースや環境毎に最適なCData 製品をご紹介いたしました。本記事をもとにご要件にマッチした製品をお選びいただければと思います。CData 製品の選定の際にご不明な点があれば、弊社のテクニカルサポートにてご支援いたしますのでこちらよりお気軽にお問合せください。
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