『業務部門からのデータのリクエストが多すぎ問題』を考える:データ連携調査から

データは世界を動かしている。政府も、大企業も、中小企業も、意思決定や事業運営を効果的に行うためにデータに依存しています。しかし、すべてのデータを有効に活用しているでしょうか。IT チームは膨大なデータ量を処理しきれているのでしょうか。セキュアな情報を扱うことができているのでしょうか?

※本記事はCData US ブログ Navigating the Data Tsunami: How IT Teams Struggle Under the Weight of Data Requests の翻訳です。

CData の最近の調査では、従業員200名を超える企業の550人以上のデータオペレーション(Ops)およびIT の意思決定者を対象に、データアクセスの課題に関する実態調査を行いました。レポートでは、これらの課題が現代のビジネスにとってどのような意味を持つのか、また、データ連携ソリューションがどのように組織データへの安全なアクセスを提供し、意思決定を改善するための重要な情報に光を当てることができるのかについて掘り下げています。

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本調査によると、企業ではクラウドとオンプレミスの異なるサーバーやSaaS に多様なデータが格納されており、IT チームはデータを利用する業務部門からのデータのリクエストが大きな負担となっていることがわかりました。すべての部門が、データを使い、レポーティング・分析ツールに入れ、傾向を分析し、将来の潜在的な懸念事項や機会を予測しています。そして必要なデータを取得することは、IT 部門に任されています。この『業務部門からのデータのリクエストが多すぎ問題』はすでに維持可能なレベルを超えています。IT チームは、業務部門のデータリクエストに応える以外にも本業のシステム管理や開発業務を行う必要があります。

IT 担当者の68% が『必要なIT 知識の多さに困惑』

IT 担当者の3分の2以上(68%)が、リクエストされたデータにアクセスするために必要なリソースの量に困惑していると回答しています。また、自社のメンバーのほとんどもそうであると信じています。膨大な量のアプリケーションやシステムをナビゲートし、迷路のようなアクセス許可、ファイアウォール、セキュリティプロセスを通過してデータにアクセスすることの負担は、非常に大きなものです。ましてや、これをタイムリーに届けるとなると、不可能にすら見えます。しかし、これは組織全体に重大な影響を与える深刻な問題です。

調査では、企業組織の3分の1が、業務のために100種類を超える異なるアプリケーション・システムを使用していることもわかりました。これらの各システムは、専門的な機能やデータタイプのために購入され、その後、別のエコシステムが別の目的のために購入された可能性があります。データエコシステムは大きく分断されています。 IT チームは、これらのアプリケーションデータの統合・管理・保守を任されることになっており、終わりが見えません。

多くのアプリケーションを効率的に統合することは、非常に困難です。アプリケーション自体のコストに加え、これらのアプリケーションを連携するために費やされる時間と工数は、アプリケーションが提供するはずだったコスト削減よりもはるかに高くつく可能性があります。

これらのアプリで生成されたデータに基づいてレポートを作成し、分析を行うデータ利用者は、一般的に、生データから有用な情報を収集する技術的スキルを持ち合わせていません。このように組織全体でデータリテラシーが欠如していることが、IT 部門が疲弊する大きな要因となっています。Ops リーダーの4人に1人(28%)が、自社ではデータを効果的に使用する方法に関する部門横断的な教育、ガイドライン、または指示がまったく提供されていないと回答しています。データが利用可能な場合であっても、必要なインサイトを得るために必要なツールの使い方を各部門が知らないことがよくあります。

さらに問題なのは、このようなアプリケーションの寄せ集めで提供されたデータが、リーダーが自信を持って事業運営に関する意思決定を下すために必要な全体像を満たしていない可能性があることです。データが文字どおり数十ものアプリケーションやプラットフォームに分散している場合、データの質が低下し、誤った情報によって、インサイトやアクションの遅れ、顧客エクスペリエンスの低下につながる可能性があります。

従来のデータ管理手法の限界

従来のデータ管理手法は、現代の企業ニーズを満たすには不十分なものとなってきています。技術者でない従業員にとっては使いづらく、刻々と変化する分析ニーズに対応できず、増大するデータの処理には時間がかかります。IT 部門に、分析やビジネスインテリジェンスのすべてに頼ることになっています。

その結果、非効率の負のスパイラルである『業務部門からのデータのリクエストが多すぎ問題』に陥ります。IT チームはデータリクエストの洪水から抜け出せず、他部署のメンバーは必要なデータを入手するのに時間がかかることに不満を募らせます。アップデートされたデータを使うことができなければ、タイムリーに顧客を理解し、トレンドを可視化し、予測を作成する機会を逃しています。

IT 部門は常に組織のデータ管理戦略の要であって、ボトルネックになる必要はありません。

クラウドのデータ仮想化のような最新のデータ連携ソリューションは、プロセスの合理化に役立ち、非効率なデータ統合プロセスを排除し、組織内のすべての人に使いやすいデータアクセスを提供します。


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新しいやり方があるはずです

クラウドのデータ仮想化は、他のクラウドベースのデータ統合ツールや自動化ツールと連携して機能するように設計されています。IT チームは、カスタムアプリケーションや複雑なデータシステムの構築、新しい要件に対するアドホックな回避策の考案といった、手作業で時間のかかるタスクの慢性的な作業から解放されることができます。

クラウドのデータ仮想化は、異種データソースを抽象化して統合レイヤーを作成し、データのアクセス、統合、管理を簡素化します。データへのアクセスは、より管理しやすく、柔軟でセキュアになります。IT 部門は、寄せ集め的な統合、カスタムコード、複雑なメンテナンスプロセスを排除することで、時間とリソースを取り戻し、データを利用する業務部門は、レポート作成のためにデータにセルフサービスでリアルタイムにアクセスできるようになります。

このアプローチは、組織全体に新しい働き方を生み出し、部門のコラボレーション方法に革命を起こします。データのサイロ化や、情報を得るための部門またぎの依頼も、もう必要ありません。クラウドのデータ仮想化により、セキュリティを犠牲にすることなくデータへのアクセスが民主化されます。各部門は、技術的なトレーニングをほとんど、あるいはまったく受けずに、独自のデータを収集・集計し、真に実用的なインサイトを得るレポートを迅速に作成することができます。

クラウドのデータ仮想化により、データ管理のコストも抑えられます。さまざまなレポート用にデータのコピーを保管するための費用や、リクエストへの対応にかかる追加工数が大幅に削減され、セルフサービスによるデータアクセスによって部門を超えた有効化とコラボレーションが促進されます。これによりIT チームは解放され、ビジネスの成長に役立つより重要なタスクに集中できるようになります。

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『業務部門からのデータのリクエストが多すぎ問題』をCData で解決

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