Power BI のSaaS 連携をCData Connect で拡張:kintone 編

人気のBI ツールMicrosoft Power BI で、ネイティブにサポートされている以外のSaaS・DB データをCData Connect を通じてシームレスに統合利用する方法を説明します。

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Power BI のSaaS 連携機能をCData Connect で拡充

CData Connect とは?

CData Connect は、SaaS ベースで提供されるデータハブサービスです。Salesforce、NetSuite、Dynamics、Marketo、kintone など多様なSaaS にBI、アナリティクス、iPaaS、ノーコード開発プラットフォームからアクセスするための仮想エンドポイントです。連携方法が異なるSaaS をMySQL、SQL Server、OData の3種類のインターフェースに仮想化することで、データ連携をシンプルに実現します。

"SQL as a Service" といっていいかもしれません。

この記事では、もっとも有名な国産SaaS であるkintone をマイクロソフトのBI ツールPower BI で使う方法を説明します。

CData Connect でkintone をOData エンドポイント

CData Connect (旧CloudHub) のアカウントを取得します。CData Connect はSaaS ですので、アカウントを取得したらインストールやホスティングなどなく、ブラウザからログインすることですぐに使用開始です。

早速ブラウザからCData Connect にログインします。「DATABASE」タブから仮想データベースを設定していきます。まずは接続するデータソースのアイコンをクリックします。 f:id:cdatasoftware:20201014212512p:plain

データソース接続画面が開くので、データソース毎の認証情報を入力します。kintone の場合はURL、User、Password を入力することでkintone データにアクセスすることができます。

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次に「ENDPOINTS」タブで、このデータをどのインターフェースのエンドポイントして公開するかを選択します。デフォルトで、OData、MySQL wire protocol、TDS(SQL Server) wire Protocol がすべて有効になっています。

必要があればアクセスを許可する信頼されたIP アドレスを指定することも可能です。

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今回はOData エンドポイントとしてkintone データを公開しますので、「ODATA」 タブから公開するデータを選択します。先ほど接続時に作成したKintone2 を公開するので、データベースとして選択します。

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kintone のアプリが一覧で表示されますので、利用するアプリにチェックを入れて選択します。 f:id:cdatasoftware:20201102170138p:plain

テーブル(アプリ)を選択したら、次はテーブルに含まれるカラム(フィールド)をどこまで公開するかをチェックします。またOData でアクセスできる処理をGET、POST、PUT、DELETE にチェックを入れることで指定します。

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「API」タブでOData エンドポイントが生成されていることを確認します。CData Connect がOData エンドポイントのドキュメントを自動生成してくれます。 f:id:cdatasoftware:20201102170708p:plain

最後に公開したデータにアクセスできるユーザーとトークンを作成します。「USERS」タブからユーザーを作成するとトークンが生成されます。

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このようにノーコードでkintone をOData エンドポイントとして公開できました。

Power BI でkintone データを使う

ここからはPower BI 側で作成したkintone データエンドポイントにアクセスしてビジュアライズを行います。

Power BIにkintone データセットを作成

メニューから「データを取得」→「OData フィード」をクリックして接続を作成します。

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OData フィードのURL に先ほど作成したCData Connect のURL を設定します。API ドキュメントからベースを入力するとCData Connect のOData エンドポイントがすべて使えます。

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「基本」がBasic 認証なので、これを選択して、接続設定画面で先ほどのステップで作成したCData Connect エンドポイントに接続します。

  • ユーザー名:CData Connect のUser

  • パスワード:CData Connect のAuthtoken

  • 設定の適用レベル:今回はベースのままにします

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これで接続ができました。

次にナビゲーター画面でビジュアライズで使うデータを選択します。OData エンドポイントがテーブルという形に仮想化されてリストアップされます。一つを選ぶと、プレビューでkintone データがテーブルになっているのが確認できます。そのままm「読み込み」をクリックしてデータをインポートします。

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Power BI 上でkintone アプリデータをビジュアライズ

データセットとしてインポートされたkintone データをビジュアライズしていきます。普通のCSV ファイルやRDB データと同じ感覚で操作できます。 f:id:cdatasoftware:20201102172119p:plain

このようにノーコードでkintone データをPower BI でビジュアライズまでができました。

CData Drivers でもkintone に接続可能です

リアルタイム Kintoneにデータ連携するレポートをPower BI で作成: Power BI connector www.cdata.com

リアルタイムKintone データをPowerBI.com にパブリッシュ(発行)

www.cdata.com

CData Connect の利用例:

他にも多様なBI、アナリティクスプラットフォームでCData Connect が利用可能です。

  • Amazon QuickSight

www.cdatablog.jp

  • Tableau Online

www.cdatablog.jp

  • Google Data Studio

www.cdatablog.jp

  • SAP Analytics Cloud

https://www.cdata.com/jp/blog/2020-10-14-215935

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