ノーコードプラットフォーム Power Apps のSaaS 連携をCData Connect で拡張:kintone 編

この記事では、Microsoft のモバイル・Web アプリのNoCode 開発サービスPower Apps にCData Connect を使ってネイティブにサポートされていないデータソースをノーコードで追加して分析に利用する方法を説明します。

f:id:cdatasoftware:20201104092438p:plain
Power Apps のSaaS 連携をCData Connect で拡充:kintone 編

CData Connect とは?

CData Connect は、SaaS ベースで提供されるデータハブサービスです。Salesforce、NetSuite、Dynamics、Marketo、kintone など多様なSaaS にBI、アナリティクス、iPaaS、ノーコード開発プラットフォームからアクセスするための仮想エンドポイントです。連携方法が異なるSaaS をMySQL、SQL Server、OData の3種類のインターフェースに仮想化することで、データ連携をシンプルに実現します。

平たく言えば、"SQL as a Service" と考えてください。

Power Apps からのSaaS データ連携

Microsfot Power Apps は、各種クラウドDB、SharePoint などのクラウドデータストレージはもちろん、Dynamics 365、Salesforce などのSaaS データをサポートしています。

f:id:cdatasoftware:20201103101059p:plain

とはいえデフォルトでサポートされていないSaaS データを扱いたいケースがあります。CData Connect を使えば、Microsoft Power Apps にkintone をはじめ多様なSaaS データを連携することができます。

この記事では、サイボウズ社のkintone データをMicrosoft Power BI から使う方法を説明します。CData Connect もクラウドサービスですので、クラウドですべてが完結します。

CData Connect にkintone データを接続

CData Connect (旧CloudHub) のアカウントを取得します。CData Connect はSaaS ですので、アカウントを取得したらインストールやホスティングなどなく、ブラウザからログインすることですぐに使用開始です。

早速ブラウザからCData Connect にログインします。「DATABASE」タブから仮想データベースを設定していきます。まずは接続するデータソースであるkintone のアイコンをクリックします。 f:id:cdatasoftware:20201016155823p:plain

データソース接続画面が開くので、データソース毎の認証情報を入力します。kintone の場合はURL、User、Password、URL を入力することでデータにアクセスすることができます。

f:id:cdatasoftware:20201103110702p:plain

次に「ENDPOINTS」タブで、このデータをどのインターフェースのエンドポイントして公開するかを選択します。デフォルトで、OData、MySQL wire protocol、TDS(SQL Server) wire Protocol がすべて有効になっています。Power Apps からはTDS(SQL Server)エンドポイントを使います。

必要があればアクセスを許可する信頼されたIP アドレスを指定することも可能です。

f:id:cdatasoftware:20201014212922p:plain

最後に公開したデータにアクセスできるユーザーとトークンを作成します。「USERS」タブからユーザーを作成するとトークンが生成されます。

f:id:cdatasoftware:20201014212650p:plain

これでCData Connect でkintone データを扱う準備ができました。

Microsoft Power Apps でkintone データにCRUD するアプリを作成

kintone のCDRanking というアプリをPower Apps からCRUD できるようにします。

f:id:cdatasoftware:20201103105128p:plain

SQL Server に仮想したkintone データを接続

新しい接続で、SQL Server を選択します。CData Connect はkintone データをSQL Server エンドポイントに仮想しているので、SQL Server 接続が使えます。

  • 認証の種類:SQL Server 認証

  • データ接続の方法:直接接続(クラウドサービス)

  • SQL サーバー名:CData Connect のTDS エンドポイント名、ここではcdataxxxxx.cdatacloud.net

  • SQL データベース名:CData Connect の接続名、ここではKintone2

  • ユーザー名:CData Connect のユーザー名

  • パスワード:CData Connect のユーザーのパスワード、トークンではありません

これで「作成」をクリックして、接続を確立します。 f:id:cdatasoftware:20201103101627p:plain

kintone の中のアプリがテーブルとして一覧表示されます。ここでPower Apps から使用するアプリ(テーブル)を選択します。

f:id:cdatasoftware:20201103103915p:plain

これでkintone データがPower Apps で使えるようになりました。

Power Apps でkintone データをCRUD するアプリを作成

Power Apps が自動的にテーブルのカラムを見てアプリをざっくり作ってくれます。Power Apps ありがとう。リスト表示画面であるBrouse Screen、レコードの詳細を見るDetailScreen、レコードを編集するEditScreen がありますね。

BrowseScreen の項目を編集して好みのアプリにしましょう。プロパティの「データ」でThisItem.の後をドロップダウンで項目指定できます。 f:id:cdatasoftware:20201103104226p:plain

微調整だけで、kintone をCRUD するアプリの完成です。早速実行してみます。kintone 上のレコード(アーティスト名)がリスト表示されています。並べ替え機能なども使えます。

f:id:cdatasoftware:20201103104936p:plain

試しに、ヴァン・ヘイレンのレコードを編集してみます。

f:id:cdatasoftware:20201103105303p:plain

レコード編集画面でアーティスト名をVan Halen に変更しました。チェックボタンを押して、変更を確定します。kintone に更新が飛びます。

f:id:cdatasoftware:20201103105403p:plain

確かにレコードのアーティスト名がVan Halen に変更されています。

f:id:cdatasoftware:20201103105511p:plain

次に新しいレコードを挿入します。リストの右上の+ボタンをクリックします。

f:id:cdatasoftware:20201103105558p:plain

レコード入力フォームが出てくるので、ここに新しいレコードを入力していきます。聖飢魔Ⅱ、と。

f:id:cdatasoftware:20201103105543p:plain

これでリストビューを見るとたしかに新しいレコード聖飢魔Ⅱが登録されました。

f:id:cdatasoftware:20201103105724p:plain

kintone アプリでも聖飢魔Ⅱが登録されています。

f:id:cdatasoftware:20201103105804p:plain

このように、SQL Server データソースに仮想したkintone データをCRUD するアプリをPower Apps で簡単に作ることができました。

CData Connect の利用記事

CData Connect は、他にもSAP Analytics Cloud、Amazon QuickSight、Google Data Studio など多くのNoCode サービス、クラウドBI、iPaaS から利用が可能です。是非、お試しください。

www.cdatablog.jp

www.cdatablog.jp

www.cdatablog.jp

www.cdatablog.jp

https://www.cdata.com/jp/blog/2020-10-14-215935

www.cdatablog.jp

www.cdatablog.jp

www.cdatablog.jp

トライアル・お問い合わせ

関連コンテンツ