この記事では、Microsoft のモバイル・Web アプリのNoCode 開発サービスPower Apps にCData Connect を使ってネイティブにサポートされていないデータソースをノーコードで追加して分析に利用する方法を説明します。
Power Apps のSaaS 連携をCData Connect で拡充:kintone 編
CData Connect とは?
CData Connect は、SaaS ベースで提供されるデータハブサービスです。Salesforce、NetSuite、Dynamics、Marketo、kintone など多様なSaaS にBI、アナリティクス、iPaaS、ノーコード開発プラットフォームからアクセスするための仮想エンドポイントです。連携方法が異なるSaaS をMySQL、SQL Server、OData の3種類のインターフェースに仮想化することで、データ連携をシンプルに実現します。
平たく言えば、"SQL as a Service" と考えてください。
Power Apps からのSaaS データ連携
Microsfot Power Apps は、各種クラウドDB、SharePoint などのクラウドデータストレージはもちろん、Dynamics 365、Salesforce などのSaaS データをサポートしています。
とはいえデフォルトでサポートされていないSaaS データを扱いたいケースがあります。CData Connect を使えば、Microsoft Power Apps にkintone をはじめ多様なSaaS データを連携することができます。
この記事では、サイボウズ社のkintone データをMicrosoft Power BI から使う方法を説明します。CData Connect もクラウドサービスですので、クラウドですべてが完結します。
CData Connect にkintone データを接続
CData Connect (旧CloudHub) のアカウントを取得します。CData Connect はSaaS ですので、アカウントを取得したらインストールやホスティングなどなく、ブラウザからログインすることですぐに使用開始です。
早速ブラウザからCData Connect にログインします。「DATABASE」タブから仮想データベースを設定していきます。まずは接続するデータソースであるkintone のアイコンをクリックします。
データソース接続画面が開くので、データソース毎の認証情報を入力します。kintone の場合はURL、User、Password、URL を入力することでデータにアクセスすることができます。
次に「ENDPOINTS」タブで、このデータをどのインターフェースのエンドポイントして公開するかを選択します。デフォルトで、OData、MySQL wire protocol、TDS(SQL Server) wire Protocol がすべて有効になっています。Power Apps からはTDS(SQL Server)エンドポイントを使います。
必要があればアクセスを許可する信頼されたIP アドレスを指定することも可能です。
最後に公開したデータにアクセスできるユーザーとトークンを作成します。「USERS」タブからユーザーを作成するとトークンが生成されます。
これでCData Connect でkintone データを扱う準備ができました。
Microsoft Power Apps でkintone データにCRUD するアプリを作成
kintone のCDRanking というアプリをPower Apps からCRUD できるようにします。
SQL Server に仮想したkintone データを接続
新しい接続で、SQL Server を選択します。CData Connect はkintone データをSQL Server エンドポイントに仮想しているので、SQL Server 接続が使えます。
認証の種類:SQL Server 認証
データ接続の方法:直接接続(クラウドサービス)
SQL サーバー名:CData Connect のTDS エンドポイント名、ここではcdataxxxxx.cdatacloud.net
SQL データベース名:CData Connect の接続名、ここではKintone2
ユーザー名:CData Connect のユーザー名
パスワード:CData Connect のユーザーのパスワード、トークンではありません
これで「作成」をクリックして、接続を確立します。
kintone の中のアプリがテーブルとして一覧表示されます。ここでPower Apps から使用するアプリ(テーブル)を選択します。
これでkintone データがPower Apps で使えるようになりました。
Power Apps でkintone データをCRUD するアプリを作成
Power Apps が自動的にテーブルのカラムを見てアプリをざっくり作ってくれます。Power Apps ありがとう。リスト表示画面であるBrouse Screen、レコードの詳細を見るDetailScreen、レコードを編集するEditScreen がありますね。
BrowseScreen の項目を編集して好みのアプリにしましょう。プロパティの「データ」でThisItem.の後をドロップダウンで項目指定できます。
微調整だけで、kintone をCRUD するアプリの完成です。早速実行してみます。kintone 上のレコード(アーティスト名)がリスト表示されています。並べ替え機能なども使えます。
試しに、ヴァン・ヘイレンのレコードを編集してみます。
レコード編集画面でアーティスト名をVan Halen に変更しました。チェックボタンを押して、変更を確定します。kintone に更新が飛びます。
確かにレコードのアーティスト名がVan Halen に変更されています。
次に新しいレコードを挿入します。リストの右上の+ボタンをクリックします。
レコード入力フォームが出てくるので、ここに新しいレコードを入力していきます。聖飢魔Ⅱ、と。
これでリストビューを見るとたしかに新しいレコード聖飢魔Ⅱが登録されました。
kintone アプリでも聖飢魔Ⅱが登録されています。
このように、SQL Server データソースに仮想したkintone データをCRUD するアプリをPower Apps で簡単に作ることができました。
CData Connect の利用記事
CData Connect は、他にもSAP Analytics Cloud、Amazon QuickSight、Google Data Studio など多くのNoCode サービス、クラウドBI、iPaaS から利用が可能です。是非、お試しください。
www.cdatablog.jp
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https://www.cdata.com/jp/blog/2020-10-14-215935
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