生産スケジューラFLEXSCHE へPostgreSQL からデータを取り込む
生産スケジューラFLEXSCHE へPostgreSQL からデータを取り込む方法
浦邊信太郎
プロダクトスペシャリスト
最終更新日:2022-03-24
CData
こんにちは!プロダクトスペシャリストの浦邉です。
FLEXSCHE はあらゆる生産ルールに対応可能な柔軟性と拡張性を備えた生産スケジューラで、さまざまな業界・業種へ導入実績があります。
この記事では、FLEXSCHE と CData ADO.NET Provider を使って、FLEXSCHE へPostgreSQL からデータを取り込む方法を紹介します。
CData ADO.NET Provider
まずCData ADO.NET Provider を対象の環境にセットアップします。
- 30日の無償評価版のページからダウンロードし、FLEXSCHE と同じマシンでセットアップします。
データソース接続の設定
それでは、ここからFLEXSCHE 上でデータを取り込むための設定を行います。
- 「ファイル」メニューから「外部データソース」の「EDIF構成ツールを起動」を選択し、「EDIF構成ツール」を開きます。
- メニューの「マッピング」から「テーブルマッピングを追加」を選択し、「テーブルのマッピング設定」ダイアログを開きます。 対象とするFLEXSCHE テーブルを選択します。
- ここでマッピングの外部テーブルとしてPostgreSQL のデータを参照する設定を行います。「外部テーブル」で「<<新規>>」を選択すると「データソース設定」ダイアログが開きます。
- 「種類」を「.NET Frameworkデータ接続(ADO.NET)」にします。「プロバイダー」をインストールしたADO.NETドライバーにします。
- 続いて接続の詳細設定を行います。「接続文字列」の横にあるボタンを押下すると「接続文字列」ダイアログが開きます。 この画面で認証やプロキシ、ログ出力などの設定を行います。
PostgreSQL への接続には、Server、Port(デフォルトは5432)、Database、およびUser、Password のプロパティを設定します。Database プロパティが設定されない場合には、User
のデフォルトデータベースに接続します。
パスワード方式によるSSH 接続
パスワード方式によるSSH接続時に必要なプロパティ一覧を以下に示します。
- User: PostgreSQL のユーザ
- Password: PostgreSQL のパスワード
- Database: PostgreSQL の接続先データベース
- Server: PostgreSQL のサーバー
- Port: PostgreSQL のポート
- UserSSH: "true"
- SSHAuthMode: "Password"
- SSHPort: SSH のポート
- SSHServer: SSH サーバー
- SSHUser: SSH ユーザー
- SSHPassword: SSH パスワード
接続文字列形式では以下のようになります。
User=admin;Password=adminpassword;Database=test;Server=postgresql-server;Port=5432;UseSSH=true;SSHPort=22;SSHServer=ssh-server;SSHUser=root;SSHPassword=sshpasswd;
公開鍵認証方式によるSSH 接続
公開鍵認証によるSSH接続時に必要なプロパティ一覧を以下に示します。
- User: PostgreSQL のユーザ
- Password: PostgreSQL のパスワード
- Database: PostgreSQL の接続先データベース
- Server: PostgreSQL のサーバー
- Port: PostgreSQL のポート
- UserSSH: "true"
- SSHAuthMode: "Public_Key"
- SSHClientCertType: キーストアの種類
- SSHPort: SSH のポート
- SSHServer: SSH サーバー
- SSHUser: SSH ユーザー
- SSHClientCert: 秘密鍵ファイルのパス
接続文字列形式では以下のようになります。
User=admin;Password=adminpassword;Database=test;Server=PostgreSQL-server;Port=5432;UseSSH=true;SSHClientCertType=PEMKEY_FILE;SSHPort=22;SSHServer=ssh-server;SSHUser=root;SSHClientCert=C:\Keys\key.pem;
- 「接続文字列」画面でプロパティを編集したら「テスト接続」を押下して接続を確認してください。 「接続に成功しました。」というメッセージが表示されれば接続設定は完了です。
データソースの対象テーブルの選択
次に接続先のテーブルを選択します。
- 「データソース設定」ダイアログの「テーブル名」の右のボタンを押下し「テーブルの検索」画面を開いてください。 検索対象が「Tables」になっていることを確認し「検索」ボタンを押下します。
PostgreSQL のテーブル一覧が表示されるので、対象のテーブルを選択します。
- 「データソース設定」ダイアログの「OK」を押下すると、外部テーブルへの接続情報が「テーブルのマッピング設定」画面の「外部テーブル」に反映されます。
- 「OK」を押下し「テーブルのマッピング設定」画面を閉じます。
フィールドマッピングの設定
続いてフィールドマッピングを行います。
- マッピングするテーブル情報の設定が完了すると、「EDIF構成ツール」ダイアログにフィールドマッピングを設定するタブが表示されます。
FLEXSCHE のテーブルとPostgreSQL のテーブルのカラムをそれぞれ対応付けます。
- 設定が完了しましたらマッピングを保存し、「EDIF構成ツール」を閉じてください。
データのインポートと確認
それでは実際にFLEXSCHE にデータが取り込めるか確認してみましょう。
- 「ファイル」メニューの「外部データソース」にある「EDIFインポート」をクリックするとデータのインポートが実行されます。 FLEXSCHE のデータを確認し、PostgreSQL にあるデータが表示されれば成功です。
このようにCData ODBC Driver for PostgreSQL とFLEXSCHE を組み合わせることで、簡単にPostgreSQL のデータを活用した連携を実現できます。ぜひ、30日の無償評価版をお試しください。
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