クラウドRPA Coopel でCertinia データにアクセス
CData Connect Server を使ってCertinia データのOData API エンドポイントを作成し、Coopel からCertinia データにアクセスする方法。
杉本和也
リードエンジニア
最終更新日:2021-11-15
こんにちは!リードエンジニアの杉本です。
Coopel は DeNA社が提供するクラウドベースのRPAサービスです。WebブラウザやExcel、SaaSなどのクラウドサービスの操作の自動化が実現できます。この記事では、CData Connect Server を経由して Coopel からCertinia データを取得し活用する方法を説明します。
CData Connect Server は、Certinia データのクラウド to クラウドの仮想OData インターフェースを提供し、Coopel からリアルタイムにCertinia データへ連携することができます。
Certinia の仮想OData API エンドポイントを作成
まずCData Connect Server でデータソースへの接続およびOData API エンドポイント作成を行います。
- CData Connect Server にログインして、Databases をクリックします。
- 利用できるデータソースアイコンから"Certinia" を選択します。
-
Certinia に接続するために必要なプロパティを入力します。
Certinia 接続プロパティの取得・設定方法
デフォルトでは、CData 製品は本番環境に接続します。サンドボックスアカウントを使用するには、UseSandbox をtrue に設定します。User
にサンドボックスのユーザー名を指定してください。
Certinia への認証
Certinia への接続に使用できる認証方法は以下のとおりです。
ログインおよびトークン
User およびPassword をログインクレデンシャルに設定します。さらにSecurityToken を設定します。SecurityToken
については、信頼できるIP アドレスに利用中のIP を追加することで指定する必要がなくなります。
セキュリティトークンを無効にするには、以下の手順を実行してください。
- Certinia にログインして、「設定」セクションの「Quick Find」ボックスに「Network Access」と入力します。
- 使用しているIP アドレスを信頼できるIP アドレスのリストに追加します。
セキュリティトークンの取得には、以下を実行してください。
- Certinia の個人情報設定用ページを開きます。
- セキュリティトークンリセット用のリンクをクリックすると、トークンが指定したメールアドレスに送信されます。
- 取得したセキュリティトークンを、SecurityToken 接続プロパティに指定するか、Password に追加してください。
OAuth
すべてのOAuth フローで、AuthScheme をOAuth に設定する必要があります。詳しい設定方法については、ヘルプドキュメントの「OAuth」セクションを参照してください。
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Test Database をクリックします。
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Permission -> Add をクリックして、新しいユーザーを追加し、適切な権限を指定します。
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API タブをクリックして OData API エンドポイントが生成されていることを確認します。
Coopel でシナリオを作成する
CData Connect Server 側の準備が完了したら、早速Coopel側でシナリオの作成を開始します。
- まず、Coopelにログインし、必要に応じて新しいワークスペースを作成します。
- ワークスペースを作成後、CData Connect Server にアクセスするための認証情報をCoopel 上に保存しましょう。「シナリオアカウント設定」→「新規追加」→「その他のサービス」を選択します。
- ここで、CData Connect Server にアクセスするためのUserIDとPasswordを入力し、保存じます。Webサービス名には任意の名称を入力してください。
- 次にメインとなるシナリオを作成します。「シナリオ作成」をクリックし
- 任意の名称を入力します。
Certinia のデータを取得する処理を作成
シナリオを作成したらCertinia のデータを取得する処理の作成を進めましょう。
- CoopelからCertinia のデータを取得するためには、CData Connect Server を経由します。Coopelでは、ブラウザアクセスと同じような方法でCData Connect Server にアクセスするので、「URLにアクセス」のアクションを使って、データ取得を行います。Coopelのアクション一覧から「URLにアクセス」を配置し、先程検証した以下の「URL」および、「Basic認証アカウント」に指定します。
- 続いて、表示されたデータをCoopel上で扱いやすい形にするためにテーブルデータとして取得を行います。Coopelアクションの一覧から「テーブルデータを取得」を配置し、先程作成した「URLにアクセス」をブラウザへ指定。テーブルの要素として「table」を指定します。
- これで、Coopel上でCData Connect Server 経由で取得したデータを操作する準備が整いました。あとはCoopelの様々なアクションを駆使して、フローを作成していきます。
ファイル出力処理を作成
データを取得する処理が作成できたら、そのデータをExcel ファイルに出力してみましょう。
- 最初に「ファイルの新規作成」アクションを使って、Excel ファイルを作成します。任意の名称でファイル名とシート名を指定してください。
- 次に「シートをシート名で指定」のアクションを配置して、先程作成したExcelファイルのシートを参照します。
- シートを開いたら、取得したデータを「セルにペースト」アクションで貼り付けます。事前に作成した「対象シート」と、CData Connect Server から取得した「テーブルデータ」を指定します。書き込み対象セルは一番左上のセルから入力するので「A1」を指定しました。
- 最後に作成したExcelファイルを「ファイルを保存する」アクションで保存します。以上ですべてのシナリオが完成しました。
実行
それでは完成したシナリオを実行してみましょう。
- Coopelでは画面右上の「実行」ボタンでシナリオを試すことができます。正常に実行されると、以下のように「ファイルを保存する」アクションのダイアログに生成されたExcelファイルが表示されます。
- これをダウンロードして、Excelで開いてみると、以下のようにCData Connect Server 経由で取得したデータが入力されていることが確認できます。
このように、CData Connect Server を経由することで、API 側の複雑な仕様を意識せずにCertinia と連携をしたRPA シナリオをCoopel で作成できます。他にも多くのデータソースに対応するCData Connect Server の詳細をこちらからご覧ください。