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こんにちは!ドライバー周りのヘルプドキュメントを担当している古川です。
SQL Server のPolyBase は、データベーステーブルをクエリするTransact-SQL 構文を使って、外部データにクエリする仕組みです。 CData ODBC Driver for AzureAD を組み合わせて使うことで、SQL Server データと同じようにAzure Active Directory へのアクセスが可能です。 本記事では、外部データソースと外部テーブルの作成から、T-SQL クエリを使ってリアルタイムAzure Active Directory データへ接続を認可するところまで説明します。
CData ODBC ドライバーは、ドライバーに組み込まれた最適化されたデータ処理により、PolyBase でリアルタイムAzure Active Directory データを送受信するための圧倒的なパフォーマンスを提供します。SQL Server からAzure Active Directory に複雑なSQL クエリを発行すると、ドライバーはフィルタや集計などのサポートされているSQL 操作をAzure Active Directory に直接プッシュダウンし、組み込みSQL エンジンを利用して、サポートされていない操作(一般的にはSQL 関数とJOIN 操作) をクライアント側で処理します。また、PolyBase を使用することで、単一のクエリを使用して分散ソースからデータをプルし、SQL Server データをAzure Active Directory と結合することもできます。
CData ODBC ドライバは、以下のような特徴を持ったリアルタイムデータ連携ソリューションです。
CData ODBC ドライバでは、1.データソースとしてAzure Active Directory の接続を設定、2.PolyBase 側でODBC Driver との接続を設定、という2つのステップだけでデータソースに接続できます。以下に具体的な設定手順を説明します。
まずは、本記事右側のサイドバーからAzureAD ODBC Driver の無償トライアルをダウンロード・インストールしてください。30日間無償で、製品版の全機能が使用できます。
未指定の場合は、初めにODBC DSN(data source name)で接続プロパティを指定します。ドライバーのインストールの最後にアドミニストレーターが開きます。Microsoft ODBC Data Source Administrator を使用して、ODBC DSN を作成および構成できます。PolyBase を使用してSQL Server に外部データソースを作成するには、System DSN を構成します。(CData Azure Active Directory Sys は自動的に作成されます。)
Azure Active Directory はOAuth 認証を使用します。OAuth で認証するには、OAuthClientId、OAuthClientSecret、およびCallbackURL 接続プロパティを取得するアプリを作成する必要があります。認証手順は、ヘルプドキュメントのOAuth セクションを参照してください。
[接続のテスト]をクリックして、DSN がAzure Active Directory に正しく接続できているかを確認します。[テーブル]タブに移動し、Azure Active Directory のテーブル定義を確認します。
接続を構成したのち、外部データソースのマスター暗号化キーと資格情報データベースを作成する必要があります。
以下のSQL コマンドを実行して新しいマスターキー[ENCRYPTION]を作成し、外部データソースの資格情報を暗号化します。
CREATE MASTER KEY ENCRYPTION BY PASSWORD = 'password';
以下のSQL コマンドを実行してAzure Active Directory に接続されている外部データソースの資格情報を作成します。
Note:Azure Active Directory は認証にUser やPassword を必要としないため、IDENTITY とSECRET に任意の値を使用できます。
CREATE DATABASE SCOPED CREDENTIAL azuread_creds WITH IDENTITY = 'username', SECRET = 'password';
以下のSQL コマンドを実行し、以前作成したDSN と資格情報を使用して、PolyBase でAzure Active Directory の外部データソースを作成します。
Azure Active Directory の場合、SERVERNAME を[localhost]または[127.0.0.1]に設定し、PORT を空のままにします。PUSHDOWN は、デフォルトでON に設定されているため、ODBC Driver は、サーバー側の処理を利用して複雑なクエリを実行できます。
CREATE EXTERNAL DATA SOURCE cdata_azuread_source WITH ( LOCATION = 'odbc://SERVERNAME[:PORT]', CONNECTION_OPTIONS = 'DSN=CData Azure Active Directory Sys', -- PUSHDOWN = ON | OFF, CREDENTIAL = azuread_creds );
外部データソースを作成したら、CREATE EXTERNAL TABLE ステートメントを使用してSQL Server インスタンスからAzure Active Directory にリンクします。テーブルカラムの定義は、CData ODBC Driver for AzureAD によって公開されているものと一致しなければなりません。DSN Configuration Wizard の[テーブル]タブを参照し、テーブルの定義を確認できます。
以下は、Azure Active Directory Domains に基づいて外部テーブルを作成するステートメントの一例です。
CREATE EXTERNAL TABLE Domains( id [nvarchar](255) NULL, availabilityStatus [nvarchar](255) NULL, ... ) WITH ( LOCATION='Domains', DATA_SOURCE=cdata_azuread_source );
SQL Server インスタンスでAzure Active Directory の外部テーブルを作成すると、ローカルデータとリモートデータを同時にクエリできるようになります。CData ODBC Driver に組み込まれているクエリ処理により、可能な限り多くのクエリ処理がAzure Active Directory にプッシュされることで、ローカルのリソースと計算リソースが解放されます。ODBC Driver for AzureAD の30日間無料トライアルをダウンロードし、SQL Server データでリアルタイムAzure Active Directory データを使い始めましょう。
このようにCData ODBC ドライバと併用することで、270を超えるSaaS、NoSQL データをコーディングなしで扱うことができます。30日の無償評価版が利用できますので、ぜひ自社で使っているクラウドサービスやNoSQL と合わせて活用してみてください。
CData ODBC ドライバは日本のユーザー向けに、UI の日本語化、ドキュメントの日本語化、日本語でのテクニカルサポートを提供しています。