こんにちは!ドライバー周りのヘルプドキュメントを担当している古川です。
AutoMate はHelpSystems 社が提供するRPA ツールです。700項目の自動化機能と15種類の自動実行トリガーが選択可能であるためあらゆるシーンを自動化することが可能です。
また、データベースにODBC経由で接続できるアクションが含まれており、CData ODBC Driverと組み合わせることでCData が対応しているさまざまなデータソースとノーコードで連携ができるようになります。
この記事では、AutoMate と CData ODBC ドライバを使って、AlloyDB に連携するタスクを作成します。
CData ODBC ドライバとは?
CData ODBC ドライバは、以下のような特徴を持った製品です。
- AlloyDB をはじめとする、CRM、MA、会計ツールなど多様なカテゴリの270種類以上のSaaS / オンプレデータソースに対応
- 多様なアプリケーション、ツールにAlloyDB データを連携
- ノーコードでの手軽な接続設定
- 標準SQL での柔軟なデータ読み込み・書き込み
CData ODBC ドライバでは、1.データソースとしてAlloyDB の接続を設定、2.Automate 側でODBC Driver との接続を設定、という2つのステップだけでデータソースに接続できます。以下に具体的な設定手順を説明します。
CData ODBC ドライバのインストールとAlloyDB への接続設定
まずは、本記事右側のサイドバーからAlloyDB ODBC Driver の無償トライアルをダウンロード・インストールしてください。30日間無償で、製品版の全機能が使用できます。
- まずODBC DSN に必要な接続プロパティの値を入力します。 組み込みのMicrosoft ODBC データソースアドミニストレーターを使用してDSN を構成できます。 これは、ドライバのインストール時の最後のステップでも可能です。 Microsoft ODBC データソースアドミニストレータを使用してDSN を作成および設定する方法については、ヘルプドキュメントの「はじめに」の章を参照してください。
AlloyDB 接続プロパティの取得・設定方法
AlloyDB に接続するには、次の接続プロパティが必要です。
- Server:AlloyDB データベースをホスティングしているサーバーのホスト名またはIP アドレス。
- Port(オプション):AlloyDB データベースをホスティングしているサーバーのポート。このプロパティはデフォルトで5432に設定されます。
- User:AlloyDB サーバーに認証する際に使われるユーザー。
- Password:AlloyDB サーバーに認証する際に使われるパスワード。
- Database(オプション):AlloyDB サーバーに接続する場合のデータベース。設定されていない場合は、ユーザーのデフォルトデータベースが使用されます。
AlloyDB への認証
標準認証
標準認証(事前に提供されたユーザーとパスワードの組み合わせを使用)は、デフォルトの認証形式です。
標準認証で接続する場合は、これ以上のアクションは必要ありません。
pg_hba.conf 認証スキーム
CData 製品がサポートしている他の認証方法では、AlloyDB サーバー上のpg_hba.conf ファイルで有効化する必要があります。
AlloyDB サーバーでの認証の設定については、こちらを参照してください。
MD5
pg_hba.conf ファイルのauth-method をmd5 に設定すると、MD5 パスワード検証を使用して認証できます。
SASL
CData 製品は、SASL(特にSCRAM-SHA-256)でパスワードを検証することで認証できます。
この認証方法を使用するには、pg_hba.conf ファイルのauth-method をscram-sha-256 に設定します。
Kerberos
Kerberos 認証は、CData 製品が接続を試行している際にAlloyDB サーバーで開始されます。この認証方法を有効化するには、AlloyDB
サーバーでKerberos を設定します。AlloyDB サーバーでのKerberos 認証の設定を完了したら、CData 製品からKerberos
認証を行う方法については、ヘルプドキュメントの「Kerberos
の使用」セクションを参照してください。
- 入力後、接続テストが成功すれば設定は完了です。
AutoMate でタスクを作成する
それでは AutoMate でタスクを作成していきましょう。
- タスク アドミニストレーターを起動し新規タスクを作成します。
- 任意のタスク名を入力して、次へ進みます。
- トリガーを追加し、タスクビルダーを起動します。「タスクビルダーを開始する」をクリックします。
AutoMate でAlloyDB へのDB 接続を構成
続いて AutoMate でODBC への接続構成を行います。
- ODBC 接続は「データベース」のアクションを使って構成していきます。
- まずは接続を確立します。「SQL 接続を開く」アクションをドラッグアンドドロップで配置しましょう。
- プロパティの「接続」で接続設定をします。「接続の構築」をクリックします。
- 接続するプロバイダーを選択します。「Microsoft OLE DB Provider for ODBC Drivers」を選択します。
- データソースを指定します。接続設定は完了です。
AlloyDB のデータをAutoMate で扱う
接続セッションの構成が完了したら、実際にデータを読み取るアクションを設定しましょう。
- SQL クエリでデータを取得するため「SQL クエリ」アクションを配置します。
- 「SQL クエリ」アクション では「SQL ステートメント」に対してSQL を入力して、データを取得することができます。
- 取得したデータを後続ステップで利用するため、データセットを作成します。
- CSV に出力して取得データを確認します。
作成したタスクの動作を確認する
それでは作成したタスクを実際に動かしてみましょう。
- タスクは画面上にある「実行」で手動実行が可能です。
- 処理の完了は画面下の出力から確認できます。
- 指定したCSV ファイルを開きます。正常にAlloyDB のデータを元にしたCSV ファイルが生成されていました。