Mac & Linux/Unix 環境でのCData ODBC Drivers の使用について



CData ODBC Drivers はunixODBC およびiODBC をサポートし、Mac OS X およびUnix/Linux の主要なDriver Manager をサポートしています。 CData ODBC Drivers の使用により、ODBC 接続をサポートするツールおよびアプリケーションから多様なSaaS、NoSQL、およびビッグデータへの接続が可能になります。 本記事では、Mac OS X、Red Hat Linux、およびUbuntu のようなDebian ベースのLinux 環境へのCData ODBC Drivers の接続設定方法の概要を説明します。ODBC Drivers for Salesforce を例にして説明しています。



Unix/Linux マシンでのODBC Drivers の使用

サポートされるRed Hat ベース、およびDebian ベースのシステムは、以下のバージョンです:

  • Ubuntu: 11
  • Debian: 7
  • RHEL: 6
  • CentOS: 6
  • Fedora: 13

ドライバーが必要とするライブラリについては、ヘルプドキュメントの"はじめに" の章を参照してください。

Driver Manager のインストール

ドライバーのインストールの前にシステムがDriver Manager を備えているかを確認する必要があります。unitxODBC は、広く使用されている無償でオープンソースのODBC Driver Manager です。

Ubuntu のようなDebian ベースのシステムでは、APT パッケージマネージャからunixODBC をインストールすることができます:

apt-get install unixODBC unixODBC-dev

Red Hat Linux ベースのシステムでは、yum もしくはdnf でunixODBC をインストールできます:

yum install unixODBC unixODBC-devel

unixODBBC マネージャはodbcinst.ini ファイルからドライバーの情報を読み取り、odbc.ini ファイルからデータソースの情報を読み取ります。 次のコマンドをターミナルに打ち込むことで、システム内のコンフィギュレーションファイルのロケーションを指定することができます:

odbcinst -j

コマンドのアウトプットとして、ODBC データソースのコンフィギュレーションファイルのロケーションおよび登録されたODBC Drivers を表示します。 ユーザーデータソースはodbc.ini が配置されているフォルダのユーザーアカウントからのみアクセス可能です。システムデータソースはすべてのユーザーからアクセスが可能です。以下がコマンドのアウトプットの例です:

DRIVERS............: /etc/odbcinst.ini
SYSTEM DATA SOURCES: /etc/odbc.ini
FILE DATA SOURCES..: /etc/ODBCDataSources
USER DATA SOURCES..: /home/myuser/.odbc.ini
SQLULEN Size.......: 8
SQLLEN Size........: 8
SQLSETPOSIROW Size.: 8

Driver のインストール

標準パッケージ形式、Debian .deb パッケージ、.rpm ファイル形式でドライバーをダウンロードする ことが可能です。ファイルをダウンロードしたら、ターミナルからドライバーをインストールします。

ドライバーインストーラーはDriver をunixODBC に登録し、システムDSN を作成し、設定後にODBC 接続をサポートするツールやアプリケーションはそのDSN を使います。

Ubuntu のようなDebian ベースのシステムでは、root もしくはsudo から次のコマンドを実行します。

dpkg -i /path/to/package.deb

.rpms をサポートするシステムでは、root もしくはsudo から次のコマンドを実行します。

rpm -i /path/to/package.rpm

DSN の作成

odbc.ini ファイルのセクションで必要な接続プロパティを定義します。セクション名はDSN です。 詳しくは製品ヘルプの"はじめに"の項を参照してください。

odbcinst.ini で定義されているドバイバー名をDriver プロパティにも設定する必要があります。

[CData Salesforce Source]
Driver = CData ODBC Driver for Salesforce
Description = My Description
MyConnectionProperty1 = My Value
MyConnectionProperty2 = My Value2


Mac OS X でのCData ODBC Drivers の使用

Mac OS X 上でODBC Drivers を設定する方法はいくつかユーザーフレンドリーな方法があります。ただし、GUI はODBC Driver Manager に依存します。 CData ODBC Drivers は、Filemaker Pro やMicrosoft Excel と同様にiODBC Driver Manager に事前設定されています。そのため、CData ODBC Drivers はこれらのツールから容易に使用することができます。

ほかのDriver Manager としてはunixODBC があり、これらはPython やRuby のような言語でサポートされています。 unixODBC でのDSN の作成およびテストは製品ヘルプの"はじめに"の項を参照してください。

iODBC のインストール

iODBC サイトから最新のiODBC を入手します。iODBC はiODBC Administrator という専用のGUI をインストールします。このツールを使ってこの後のDSN 作成手順を行います。

iODBC のDSN の作成

CData ODBC Driver をインストールすると、iODBC Driver Manager にドライバーが登録されます。次にiODBC Administrator を使ってDSN 設定に必要は接続プロパティを入力します。 ドライバーのインストール後、自動的にシステムDSN が生成されます。システムDSN はすべてのユーザーからアクセス可能です。一方ユーザーDSN は個別のユーザーからのみアクセスが可能です。システムDSN の変更には高度な権限が必要です。

  1. ターミナルを開き、次のコマンドを入力してiODBC Administrator を起動します:
    sudo /Applications/iODBC/iODBC\ Administrator.app/Contents/MacOS/iODBC\ Administrator
    
  2. System タブでCData Salesforce Source を選択します。
  3. [Add]ボタンをクリックして、接続プロパティをkey-value ペアで入力します。

    OAuth での認証を希望する場合には、OAuth フローが正常に実行されるように追加のkey-value ペアの入力が必要です:

    Keyword  Value
    OtherCheckPromptMode=False

    接続プロパティの詳細は製品ヘルプをご参照ください。

コンフィギュレーションファイルの使用

ODBC データソースの作成にはiODBC Administrator GUI の利用を推奨していますが、iODBC Driver manager のコンフィギュレーションファイルを変更することも可能です。iODBC Driver Manager は次のファイルを使っています:

  • odbci.ini - それぞれのODBC データソースを定義するためのファイル。
  • odbcinst.ini - Driver Manager に登録されたODBC Driver を保持するファイル。

以下のパスでファイルの変更が可能です。

     Privileges      Path
User /Users/myuser/Library/ODBC/
System /Library/ODBC/

コンフィギュレーションファイルの変更などの詳細については、製品ヘルプを参照してください。



無償評価版のダウンロード

ODBC Driver 製品は30日の無償評価版を提供しています。リンクからダウンロード頂き、ドライバーの機能をご体感ください。