HOYA株式会社アイケアカンパニーは、HOYA ブランドのコンタクトレンズ・ケア用品の開発・製造から小売り(コンタクトレンズ専門店「コンタクトのアイシティ」を運営)までを一貫して展開されています。
同社は、業務部門が欲しいタイミングで欲しいデータにアクセスし、タイムリーなデータ活用ができる環境を実現すべくAzure Synapse Analytics(以下Synapse)+ ASTERIA Warp の活用を推進されています。
Before|課題
- データ量の増加に伴いDWH として利用していたオンプレミスDB ではパフォーマンスと容量逼迫の課題を抱えていた
- 業務部門がIT グループにデータ抽出を依頼してからデータ提供を受けるまでに時間がかかっていた
- Synapse からのデータ抽出についてデータ量が多いこともあり標準の方式ではパフォーマンスが期待どおりに出ず、処理が中断することがあった
After|CData 製品の導入効果
- DWH をクラウドサービス型のSynapse へ移行することでスケーラブルなデータ蓄積環境を構築
- ASTERIA Warp を導入したことでユーザー自身が必要なデータを取得できる環境の土台を整備
- ASTERIA Warp からも利用可能なCData Azure Synapse JDBC Driver を用いることで高速なデータ抽出を実現
本件をご担当された事業基盤部IT グループの太田満氏にお話をお伺いしました。
Q:CData JDBC Driver をご検討いただくこととなった背景について教えてください
太田氏:弊社は、業務部門における積極的なデータ活用を目指しています。しかし、現在業務部門が欲しいデータを手に入れるにはIT グループに依頼する必要があります。そのため、依頼からデータ提供までに時間差が生じてしまい、タイムリーにデータを活用することができていません。この点が課題だと感じています。
そこで業務部門自らが欲しいタイミングで欲しいデータにアクセスできる環境の構築に取り組んでおり、DWH としてクラウド型のSynapse を採用、データ連携の基盤としてASTERIA Warp を利用しています。
CData Driver についてはASTERIA Warp からSynapse への接続に課題を抱えていたため検討することになりました。
Q:CData JDBC Driver を使われた感想はいかがですか?また、採用されたポイントをおきかせください。
太田氏:実は過去にCData 製品を利用したこともあり、今回の導入についてはサポートデスクを利用することもなくスムーズに行えました。
まずDWH であるSynapse からのデータ抽出に利用したのですが、課題であったパフォーマンスもCData Azure Synapse JDBC Driver を利用することで高速に抽出することができ、トライアルから1週間後には購入しました。
Q:CData JDBC Driver の導入効果はいかがでしょうか?
太田氏:Synapse からのデータ抽出スピードという課題が解消したことはもちろん、業務部門からデータ提供依頼を受けた際に予定よりも早く応じられるようになりました。
また、現在ASTERIA Warp + CData Driver という同じ組み合わせで社内システム間のデータ連携という新たなテーマにも取り組み始めました。手始めにEC プラットフォーム(Shopify)データのMA ツールへの連携検証を進めています。
Q:よろしければ今後の展開をご共有いただけますでしょうか?
太田氏:今回の取り組みでデータ活用のためのシステム基盤は整ったので、これらの基盤を活かし、ユーザー部門によるセルフサービスなデータ抽出やBI による分析サイクルの高速化に加えて、将来的にはSynapse へ周辺システムや社外のデータを取り込むことで社内データだけではできない分析に取り組んだり、AI を活用した分析に取り組んだりすることで、さらにデータ活用を深化させていきたいと考えています。
今回構築したデータ活用基盤の接続先を追加する場合には業務アプリケーションなど多様なデータソースをカバーしているCData 製品に期待しています。