国産RPA WinActor で CData ODBC Driverを使う方法:Salesforce のデータを元にメール通知を行う

連携イメージ

こんにちは。CData Software Japanリードエンジニアの杉本です。

今回はRPAサービス「WinActor」と「CData ODBC Driver」を組み合わせて様々なクラウドサービス・アプリケーションに接続する方法を紹介したいと思います。

WinActor とは?

WinActor はNTTアドバンステクノロジ株式会社が提供する国内シェアNo.1のRPAサービスです。

winactor.com

f:id:sugimomoto:20210302162637p:plain

以下のようなGUIベースで、手軽に業務の自動化、ロボットを作成することができます。

winactor.com

f:id:sugimomoto:20210302162645p:plain

また、WinActorでは、データベースに接続して処理を行うための専用の機能が提供されています。

www.matchcontact.net

f:id:sugimomoto:20210413171021p:plain

このデータベース接続機能は、内部でODBCが利用されており、この接続を通じて、CData Software が提供する各種ODBC Driverを利用することが可能になっています。

シナリオ

今回はタイトルの通り、WinActorを使って、Salesforce から CData ODBC Driver経由でアプリのデータを取得し、メール通知を行います。

f:id:sugimomoto:20210302162701p:plain

WinActor はRPAなので、Salesforce の UI上からデータを取得して処理するといったことも考えられますが、その場合ページ遷移や項目名の変更、UIのビュー調整・認証方法などを考慮しなくてはいけません。

しかしながら、CData ODBC Driverを利用することで上記API固有のハンドリングを委任し、WinActor からシームレスに呼び出すことができるようになります。

また、今回のシナリオでは Salesforce を例に紹介していますが、CData で提供する kintone や Marketo・Amazon Marketplace などの ODBC Driver も同様に接続が可能です。

www.cdata.com

f:id:sugimomoto:20210125142529p:plain

手順

CData Salesforce ODBC Driverのインストール・セットアップ

まず、CData Salesforce ODBC Driverを対象のマシンにインストール・セットアップします。

CData Salesforce ODBC Driver は以下のURLから30日間のトライアル版が入手できます。

https://www.cdata.com/jp/drivers/salesforce/odbc/

f:id:sugimomoto:20210302162708p:plain

インストーラーを立ち上げると、以下のような画面になるので、ダイアログに従ってセットアップを完了してください。

f:id:sugimomoto:20210302162714p:plain

セットアップ完了後、接続設定画面が立ち上がります。下記の項目に Salesforce への接続情報を設定します。

Salesforceの接続情報 設定項目 備考
ユーザID User
パスワード Password
セキュリティートークン Security Token 取得方法はこちら

「接続のテスト」ボタンをクリックします。下記のようなダイアログが表示されれば成功です。「接続ウィザード」の「OK」ボタンをクリックして保存します。

f:id:sugimomoto:20210125142555p:plain

WinActorでODBC接続を行う

それでは、WinActor側の設定も進めていきましょう。

WinActorでは、ODBC経由でデータを読み込むことで、そのデータを軸としたシナリオを作成することができます。

WinActorを立ち上げたら「データ一覧」のウインドウで「DB連携」のボタンをクリックします。

f:id:sugimomoto:20210413170347p:plain

DB連携ボタンをクリックすると、以下のようにODBC DSNの接続を設定するウインドウが表示されます。

先程設定したODBC DSNに合わせて、接続情報を入力します。

プロパティ名 備考
データソース名 例)CData Salesforce Source 先程設定したODBC DSN名を指定します。
ユーザ名 指定不要です。
パスワード 指定不要です。
テーブル名 例)Contact 接続対象のテーブル名を指定します。

f:id:sugimomoto:20210413170432p:plain

なお、テーブル名はODBC DSN画面の「テーブル」タブで確認することができます。

f:id:sugimomoto:20210302162736p:plain

接続が完了すると、以下のようにSalesforceのデータがWinActorに読み込まれます。

f:id:sugimomoto:20210413170457p:plain

なお、WinActor上では、対象のテーブルの全データを取得してしまいますが、CData ODBC Driverでは事前にフィルター条件などを指定したカスタムビューを作成できます。

www.cdatablog.jp

予めこのカスタムビューでフィルター条件や必要な項目を絞り込んでおくことで、よりスムーズにWinActorで各データを活用することができます。

メール送信処理作成

データの読み込みが完了したので、このデータを使ったシナリオを作成していきます。

今回は、メール送信を行うので、「ライブラリ」に含まれる「Outlook メール送信」を使って、メール送信シナリオを作成します。

以下のようにシナリオに「Outlook メール送信」の処理を配置してください。

f:id:sugimomoto:20210413170713p:plain

なお、今回はOutlookが起動している前提でシナリオを構成しています。

必要に応じて、Outlookの起動プロセスなどを追加してください。

宛先にはデータとして登録したSalesforceのContactテーブルにある「Email」の項目を指定します。このように、取り込んだデータは、変数名としてそれぞれアクセスすることが可能です。併せて件名や本文にも任意の値を指定してください。

f:id:sugimomoto:20210413170749p:plain

f:id:sugimomoto:20210413170821p:plain

あとは、WinActorの実行ボタンをクリックすれば、シナリオが実行されます。

f:id:sugimomoto:20210413170858p:plain

実行後、メールボックスを見てみると、以下のように送信済みアイテムにメールが登録されていることが確認できました。

f:id:sugimomoto:20210302162810p:plain

おわりに

CData ODBC Driver は Salesforce以外にも多様なデータソースをサポートしています。

すべて30日間のトライアルを提供しているので、是非自社で使っているデータソースとWinActorを合わせて活用してみてください。

www.cdata.com

f:id:sugimomoto:20210125142529p:plain

また、ODBC接続等でわからない点があれば、テクニカルサポートまでお気軽にどうぞ!

https://www.cdata.com/jp/support/submit.aspx

トライアル・お問い合わせ

関連コンテンツ