Tableau Server からCData Tableau Connectors 製品を利用してSaaS/NoSQL データにアクセスする方法

はじめに

CData Tableau Connectors製品を利用することでTableau Serverが標準でサポートしていないデータソースのデータも利用できるようになります。本記事では、kintoneを例にTableau ServerからCData Tableau Connectors製品を利用する手順をご紹介します。

f:id:kuwazzy:20210330160810p:plain

前提

  • Tableau Server 2020.3以上 (本手順ではWindows版を使用)
  • Tableau Desktop 2020.4以上 (手順の「Tableau Desktop からデータソースをTableau Server にPublish する方法」でのみ利用)

手順

CData Tableau Connectors製品の入手

インターネットアクセスできるマシンからこちらのサイトにアクセスします。該当データソースを選択してダウンロードボタンからCData Tableau Connector製品をダウンロードします。インストールから30日間ご利用いただける無償評価版もあります。

CData Tableau Connectors製品のインストール

ダウンロードしたインストーラファイル(.exe)をTableau Server に配置します。Tableau Server マシン上で実行してCData Tableau Connectors製品をインストールします。

f:id:kuwazzy:20210330085615p:plain

途中、オンラインでのライセンスアクティベーションが必要となります。プロキシサーバなどの影響で外部NWへのアクセスが出来ない環境の場合は、オフラインでのアクティベーションも可能ですのでCData Japanのテクニカルサポートにお問い合わせください。

Tableau Desktopがインストールされていない環境の場合、インストール中に以下のようなダイアログが表示されます。

f:id:kuwazzy:20210330090059p:plain

ダイアログにあるconnector file (cdata.kintone.taco)を以下のパスに手動でコピーします。

  • コピー元:C:\Program Files\CData\CData Tableau Connector for kintone 2020J\lib
  • コピー先:C:\ProgramData\Tableau\Tableau Server\data\tabsvc\vizqlserver\Connectors

f:id:kuwazzy:20210330091226p:plain

ファイルをコピーしたら後のダイアログはOKボタンをクリックしてインストールを完了します。

f:id:kuwazzy:20210330090604p:plain

f:id:kuwazzy:20210330090736p:plain

f:id:kuwazzy:20210330090654p:plain

インストールが完了したらTableau Server のサービスを再起動します。

Tableau Server へブラウザからアクセスして利用する場合

Tableau Serverサイトにブラウザからアクセスします。

f:id:kuwazzy:20210330095844p:plain

Create > Workbook でワークブックを作成します。Connect to DataダイアログでConnectorsタブを開きます。コネクタ一覧内の "データソース名 by CData" (本例では、kintone by CData)を選択します。

f:id:kuwazzy:20210330161316p:plain

データソースへの接続情報をセットします。kintoneの場合は、User, Password, URLが必須のプロパティセットです。セットしたらSignInボタンをクリックします。

f:id:kuwazzy:20210330161213p:plain

DataSourceタブが開きます。左側のテーブルリストからテーブル(本例では、顧客リスト)をダブルクリックします。右下にデータプレビューが表示されます。

f:id:kuwazzy:20210330161119p:plain

Sheet1に移動してビジュアライズを作成します。本例では、顧客ランク・部署別の顧客数を可視化しました。

f:id:kuwazzy:20210330160646p:plain

Tableau Desktop からデータソースをTableau Server にPublish する方法

Tableau Desktop側にも同じCData Tableau Connectors製品をインストール済の場合は、TableauDesktopで作成したデータソースをTableau Server にPublishして利用することが可能です。Tableau DesktopへのCData Tableau Connectors製品のインストール手順は割愛します。

Tableau DesktopにCData Tableau Connectors製品をインストール済だとデータソースの一覧に "CData によるデータソース名" (本例では、CData によるkintone)を選択出来ます。

f:id:kuwazzy:20210330153906p:plain

データソースへの接続情報をセットします。kintoneの場合は、User, Password, URLが必須のプロパティセットです。セットしたらサインインボタンをクリックします。

f:id:kuwazzy:20210330154043p:plain

データソースタブが開きます。左側のテーブルリストからテーブル(本例では、案件管理(営業支援パック))をダブルクリックします。右下にデータプレビューが表示されます。

f:id:kuwazzy:20210330154213p:plain

Tableau Desktopのメニュー > サーバー > サインイン を選択します。

f:id:kuwazzy:20210330154342p:plain

Tableau ServerのURLをセットして接続ボタンをクリックするとサインインダイアログが表示されるのでTableau Serverにサインインします。

f:id:kuwazzy:20210330154617p:plain

Tableau Desktopのメニュー > サーバー > データソースのパブリッシュ > データソース名 を選択します。

f:id:kuwazzy:20210330154700p:plain

Tableau Serverにデータソースをパブリッシュダイアログが表示されます。プロジェクトを選択してパブリッシュします。

f:id:kuwazzy:20210330154814p:plain

ブラウザが起動してTableau Serverのパブリッシュしたデータソースが表示されます。Connectionsタブ内のDataSource右下の「...」をクリックして「Edit Connection...」を開きます。

f:id:kuwazzy:20210330155203p:plain

パスワードをコネクションに埋め込むために、Passwordを「Embedded password in conneciton」に変更してパスワードをセット、Test Connectionで接続を確認してSaveします。

f:id:kuwazzy:20210330155323p:plain

これで、New > Workbook using this datasource から本データソースを利用したワークブックが作成できるようになります。

f:id:kuwazzy:20210330155558p:plain

ビジュアライズを作成します。本例では、提案プラン・確度別のプラン費用を可視化しました。

f:id:kuwazzy:20210330155801p:plain

まとめ

上記手順の例は、kintoneへの接続でしたが、同様の手順で、Dynamics365やNetsuiteなどのクラウドERP、Marketo、EloquaなどのマーケティングオートメーションのSaaS、MongoDBやCosmosDBなどの様々なデータに接続することが出来ます。Talbeau Connectors製品は全データソース30日間の無償評価版がございますのでこちらのサイトからダウンロードして是非お試しください。

f:id:kuwazzy:20210330084226p:plain

トライアル・お問い合わせ

関連コンテンツ