SNOWFLAKE WORLD TOUR TOKYO DAY1 へ参加してわかった、データ活用を成功に導く共通点

by 今西涼 | 2024年09月12日

snowflake world tour tokyo event page

こんにちは! パートナーサクセスの今西です。

2024年9月11日、12日に開催されたSnowflake World Tour TOKYOへ参加してきました。
事前登録していったのですが、満員御礼でその数なんと5,000名!さすが「Snowflakeさん……」と思いながら、データ活用の機運がかなり高まっていることを改めて実感しました。

AI データクラウドのSnowflake が、AIとデータのビジネス利用を加速させることを目的に、最新の製品アップデート情報と、国内のSnowflake ユーザーの事例を詰め込んだ2日間。

沢山のSnowflake ユーザーの事例を伺い、データ活用に躓く部分や解決に導く共通点を見つけました。

前職のデータエンジニアとしてデータ活用を促進していた経験と、現職のドライバー屋さんの2つの目線も加えつつ、データ活用を成功に導く共通点を共有いたします。

誰もがデータ活用に悩んでいる

  • データ分析基盤を導入してもなかなか利用されない
  • ユーザの要望を片っ端から叶えていたら、エンジニア側のリソースが枯渇した
  • データ分析基盤をつくるまでに超えるべきハードル(コストやデータ集約、ガバナンス等)が多すぎる
  • データ利用の仕組みを整えても、結局元のツール(Excel やスプシ etc…)に戻ってしまう

生成AI や、データ取り込みからBI ツールへの連携までを一気通貫で対応できる素晴らしいツールが数多く生まれている今でも、どの企業様でもデータ活用が上手く進まないことにもやもやを抱えていらっしゃいました。

またビジネスサイドがデータの価値に気付いたことで、エンジニア側はより早い実装を求められ、ビジネスサイドとエンジニアの間の壁は以前よりも強く感じるようになったように思います。

ユーザー要望をすべて叶えていたら、エンジニアのリソースが絶対に足りない。ユーザー要望を切り捨てればデータ基盤が使われない。このバランスを絶妙に保つのがデータ活用の難しいところです。

データ活用で徹底的に楽をしたい

ノバセル株式会社様のセッションで「データ活用の勝ちパターンの1つとして、活用のビジョンを共有し巻き込む」という内容に前職の体験から強く共感しました。

データ活用という言葉が独り歩きしないように、ゴールを決め、なぜそうするのかのビジョンを含めて共有しておくのは大切です。

売上の最大化や、施策の効率化など企業によってデータ活用によって享受したい結果は様々だとは思いますが、個人的にはデータ活用の最大のメリットは「意思決定にかかるストレスを減らせる」ことだと考えています。

なにを選べばいいのか正解かわからないなかで、選択肢の数は膨大です。そんな中からやみくもに選んだ答えが正解にたどり着く可能性が低いことは想像できると思います。

データを活用することで、失敗の可能性の高い選択肢を排除し、より有効な打ち手の数を絞る。ある程度の数まで選択肢を減らすことで比較検討も容易になります。

言い換えれば「徹底的にラクをしたい」。怠惰かもしれませんが、私はこの文脈でデータ活用をユーザーに勧めてきました。

組織にあった方法を見つけるまで、トライ・アンド・エラーを繰り返すのが結局一番早い

様々な施策を伺いましたが、データ活用が進んでいる方々の共通項は「手を動かして、やり切っている」ように感じました。

中でもトヨタ自動車株式会社様の「モダンスタックデータの歪」での、データ基盤における最適なアーキテクチャは時代によって異なる。だからこそシンプルで、カイゼンが継続できる環境を作らなくてはならないという趣旨のお話に大変感銘を受けました。

私自身の経験でも、施策を立てる、やり切る。だめな部分を改善して、またやり切る。泥臭いですがこの繰り返しがユーザーとエンジニア双方が納得するデータ活用の型が決まるプロセスだったように思います。

データ活用を成功させるための共通項を挙げます。

  • 役員や事業部長などの決定権のある方をプロジェクトに参加させ、巻き込むこと
  • BIツールを使ったダッシュボードを、ユーザーがメンテナンスできるようにすること
  • ユーザーから気軽に質問を投げられる環境をつくること
  • ノーコードツール等でのデータソース作成時には、各フローになにをしているかメモをつけること
  • ユーザーの口から、なにをしたいのかを明言してもらうこと(ゴールの明確化)
  • このプロジェクトが実現するとどんな利益が得られるかを繰り返し伝えること

極論、プロジェクトに携わっているメンバーが全員いなくなったとしても維持できるように仕組みを整えられれば、成功の歯車はまわります。それまでがしんどいのですが….

味付けはしない。手間を省くだけ。

DAY1 の中部テレコミュニケーション様のセッションで、Snowflake にデータを入れるための下支えのツールとして『CData Sync』をご利用しているとご紹介いただけました。

データ活用を考えていらっしゃる企業は大抵DWH のような自前のデータ分析基盤を持っていると思います。

その構成を変えることなく、データの受け渡し(この場合はレプリケーション)だけを行うのがCData 製品です。

利用するユーザー、エンジニアが嫌う利用環境の変化はほとんどなく、目的のデータの受け渡しを行うところを私はとても気に入っています。

手間を最小限に。データ活用後の結果に注力を。

データ活用プロジェクト、のようなものを行うと「あのデータがほしい。このデータもほしい。あ、ついでにこれも…」と次から次へと要望があがってきます。

その都度システム間のデータ連携方法や、スケジュール等の調整で時間を取られることになり、その対応に追われているうちに「あれ?このプロジェクトの目的ってなんだっけ?」と本来のゴールを忘れてしまうことも少なくありません。

データ活用後にどんな未来がほしいのか、その目的を達成するために障害はどんなものがあるのか。素敵な製品は数多くあります。コストや導入にかかる時間やリソースに制限はあると思いますが、ラクできるところは徹底的に省いて、データ活用後の結果にたどり着くために注力していただければと思います。

その中にCData 製品があったら大変嬉しいです。

それでは次の記事でまたお会いしましょう!

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