Tableau Desktop で Sansan の名刺データを可視化

はじめに

CData Japan技術ディレクターの桑島です。Sansanのような名刺をデジタルデータとして管理できるサービスを利用するとチーム内で名刺の情報を共有することが出来ます。また、名刺データはマーケティングファネルの入り口(トップ)の認知にあたる顧客データとなるため、その後のマーケティングや営業活動に活用することが出来ます。 本記事では、BIツールTableauを使ってSansan内の名刺データを可視化してみます。

f:id:kuwazzy:20191104075426p:plain

前提

  • Tableau Desktop (Mac or Windows)がインストールされていること(本手順では、Mac版2019.3.1を利用)
  • Java Development Kit (JDK) 1.6、もしくはJava Runtime Environment(JRE) 6以上がシステムにインストールされていること (* Tableau社のマニュアルだと「最新の 64 ビット バージョンの Java をインストールします。」)
  • CData Sansan JDBC Driverの評価版(30日間利用可能)、もしくは、製品版をご利用できること
  • Sansanのアカウントを保有していること
  • CData社のWebサイト、および、SansanのWebAPIWebにアクセスできること(ProxyServer経由でのアクセスの場合はお問い合わせください)

手順

APIKeyの取得

SansanのWeb APIを利用するには、APIKeyの発行が必要です。こちらのSansan APIの仕様書を参考にAPIKeyを取得してください。本キーは後の手順で必要となりますので手元に控えておいてください。

docs.ap.sansan.com

CData Sansan JDBC Driverのインストール

CData Sansan JDBC Driverのページにアクセスして、ダウンロードボタン(評価版、もしくは、製品版)をクリックします。

f:id:kuwazzy:20191104065524p:plain

評価版の場合はEメールなどの情報、製品版の場合はライセンスキーの入力を求められるので必要事項を入力してダウンロードします。

ダウンロードされたsansanJDBCDriver.zipファイルを解凍して、中の「setup.jar」をインストーラで起動します。

f:id:kuwazzy:20191104065653p:plain

macOSで以下のダイアログが表示された場合は、「システム環境設定 > セキュリティとプライバシー」を開き「ダウンロードしたアプリケーションの実行許可」を「このまま開く」ボタンをクリックして起動してください。

f:id:kuwazzy:20190902215523p:plain

インストールウィザードが起動するので、ウィザードに従い、使用許諾契約を確認した上で、インストールを完了します。評価版、製品版共にオンラインでのアクティベーションが実行されます。製品版の場合はライセンスキーを入力します。cdata.comサーバにアクセス出来ないネットワーク環境の場合は、オフラインでのアクティベーション手順をお伝えしますのでテクニカルサポートまでお問い合わせください。

f:id:kuwazzy:20191104065827p:plain

JDBC DriverのTableau環境への配置

以下、2つのファイルをTalbeau Desktopから読み込めるようにコピーします。

  • cdata.jdbc.sansan.jar : JDBCドライバ本体
  • cdata.jdbc.sansan.lic : ライセンスファイル
OS From To 備考
Mac /Applications/CData/CData JDBC Driver for sansan 2019J/lib/ ~/Library/Tableau/Drivers システムライブラリ(/Library)ではなくユーザライブラリ(~/Library)であることに注意
Windows C:\Program Files\CData\CData JDBC Driver for sansan 2019J\lib C:\Program Files\Tableau\Drivers

詳細はTableau社製品マニュアル - その他のデータベース (JDBC)をご覧ください。

Tableau Desktop からの接続

接続内の「サーバーへ > その他 > その他のデータベース(JDBC)」を選択して開きます。

f:id:kuwazzy:20191104070423p:plain

「その他データベース(JDBC)」ウィンドウが起動します。

f:id:kuwazzy:20191104080148p:plain

URLに下記のJDBCの接続文字列のAPIKeyを上記手順で取得した値に変更して入力して、方言は「SQL92」のまま「サインイン」します。

jdbc:sansan:APIKey=XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX;

JDBC URLの詳細は、CData JDBC Driver製品マニュアル - JDBC データソースの作成 をご参照ください。

(注意1)「サインイン」時に下記のエラーメッセージが出力される場合は、前提となるJavaがインストールされていません。(文字化けしてますが)メッセージリンクからJavaをダウンロードしてください。

f:id:kuwazzy:20191104075538p:plain

(注意2)「サインイン」時に下記のエラーメッセージが出力される場合は、32bit版のJavaが参照されています。Javaをダウンロードから 64bitマシン用のJREを選択してインストールしてください。

f:id:kuwazzy:20191104075627p:plain

データソース の作成

Tableauの「データソース」タブ(タブは左下)が開くので、データベースから「CData」、スキーマから「Sansan」を選択します。

f:id:kuwazzy:20191104072207p:plain

すると、Sansan内のデータがテーブルリスト(Bizcards, BizcardTags, Tags)として表示されます。

今回は、顧客カードデータである「Bizcards」を利用します。本テーブル(Bizcards)を選択して右上のエリアにドロップします。

f:id:kuwazzy:20191104075814p:plain

「ライブ、抽出」どちらで、右下のペインの「今すぐ更新」をクリックするとデータのプレビューが表示されます。

f:id:kuwazzy:20191104072455p:plain

ダッシュボードの作成

左下の「シート1」タブを開き、ディメンション(画面の例では、「Exchange Date」の「年」「四半期」「月」を「列」)、メジャー(「レコード数」を「行」)にセットして月別の名刺交換枚数の棒グラフを作成してみます。

f:id:kuwazzy:20191104073120p:plain

このようなシートをいくつか組み合わせたダッシュボードを作成してみましょう。

f:id:kuwazzy:20191104075047p:plain

〜 おしまい 〜

トライアル・お問い合わせ

関連コンテンツ