CData Salesforce DriversがClient Credentialsによる認証に対応しました!

こんにちは、プロダクトチームの杉本です。

本記事ではCData Salesforce DriversのV24で新しく追加されたClient Credentialsによる認証設定について解説します。Client Credentialsによる認証のメリットはOAuth(JWTベアラートークン)よりも簡単で、またユーザーの資格情報を用いないで認証出来る点です。

Client Credentialsによる認証の詳細は以下のSalesforceのドキュメントをご参照ください。
OAuth 2.0 Client Credentials Flow for Server-to-Server Integration
Configure a Connected App for the OAuth 2.0 Client Credentials Flow

Salesforceでの設定

まずはClient Credentials認証を行うために、必要なSalesforce側での設定についてご説明します。Salesforceにログインして、サービスの設定に移動します。検索ボックスにアプリケーションと入力し、アプリケーションマネージャを選択します。

Client Credentialsを設定する新規接続アプリケーションを作成します。

新規接続アプリケーションの基本情報に最低限の情報として以下の項目をセットします。

設定 説明
接続アプリケーション名  任意の名称
API参照名 任意の名称(デフォルトでは接続アプリケーション名と同じ)
取引先責任者 メール 任意のメールアドレス

次に、API(OAuth設定の有効化)に以下の項目をセットします。

設定 説明
OAuth設定の有効化 ONに変更
コールバックURL デスクトップアプリであればlocalhostの使用していないポート番号(本例では、https://localhost:33333)。
Webアプリケーションであれば、Salesforce がコールバック送信する先の URI です。
コールバック URL はセキュアである必要がありますのでhttps:// をご指定ください。
選択したOAuth範囲 許容する範囲を指定(本例では、「フルアクセス」をセット)

そして一度接続アプリケーションを保存します。次のコンシューマーの詳細を管理を選択します。

コンシューマー鍵とコンシューマーの秘密をメモしておきます。こちらの値はドライバーの設定の際に、OAuth Client IdとOAuth Client Secretとして設定します。

[接続アプリケーションを管理する]に戻るを選択して、次は赤枠のManageボタンを選択します。

ポリシーを編集を選択します。

そしてClient Credentialsを利用するために設定したクライアントログイン情報フローの「別のユーザーとして実行」を設定します。

またこちらで設定するユーザーについて、Enterprise Edition 組織の場合は、API 専用ユーザー権限を持つ実行ユーザーを選択することが推奨されています。詳細は以下のSalesforceのドキュメントをご参照ください。
Configure a Connected App for the OAuth 2.0 Client Credentials Flow

以上でSalesforce側で必要な設定は完了です。

ドライバーでの設定

次にCData Salesforce Driversでの設定をご説明します。今回はCData JDBC Driver for Salesforceを用いて説明します。

基本設定タブでは以下のプロパティの設定を行います。

プロパティ名 説明
Auth Scheme OAuthClientを指定します
LoginURL SalesforceのログインURLを指定します

次に詳細タブでは以下の設定を行います。

プロパティ名 説明
OAtuh Client Id 接続アプリケーションのコンシューマ鍵
OAuth Client Secret 接続アプリケーションのコンシューマの秘密

上記設定を行い接続を行い、そのまま待つと接続テストが成功します。これでClient Credentialsを用いて、CData Salesforce DriversでSalesforceにアクセス出来ることが確認出来ました。

おわりに

今回はCData Salesforce Drivers でClient Credentialsによる認証設定について解説しました。CData Salesforce Drivers は30日間無料でお使いいただけます。Salesforce との連携をご検討の方はぜひお試しください。

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