CData桑島です。本記事はCDataまるわかりシリーズの第五弾、そして、CData Software User Group Advent Calendar 2019 15日目の記事です。
CDataまるわかりシリーズ は以下の構成となっています。
- CDataが生まれた背景
- CDataの製品ライン
- CData Drivers - SaaSデータにSQLアクセス!?
- CData Sync - まるっとSaaSデータをDBに複製!?
- CData SQL Gateway - 仮想MySQL/SQLServerインスタンス!? (本記事)
- CData API Server - RDBやCSVファイルからWebAPIを生成!?
今回は、データアクセス方式をMySQL/SQLServerというメジャーなRDBインタフェースとするCData SQL Gateway、そして、それをサービスとして提供するCData Cloud Hub についてご紹介します。
CData SQL Gateway とは
CData Gateway製品は、MySQL、または、SQLServerのSQLでデータアクセス出来る仮想DBインスタンスを起動するサーバー製品です。これによって、ODBCやJDBC、ADO.NETといった標準データアクセスインタフェースは持っていないがMySQLやSQLServerのインターフェスを持っているようなツールやアプリケーションからSaaSやNoSQLへ仮想MySQL/SQLServerのテーブル形式のデータとしてSQLでアクセスすることが可能となります。
それでは、CData Gateway製品の特徴を掘り下げてみていきましょう。
対応データソース
対応データソースは、CData ODBC Drivers全てのデータソースで利用することが出来ます。
MySQL・SQLServerのデータベースとしてアクセス
MySQLであればMySQLWorkBench、SQLServerであれば、SQLServerManagementStudioからリンクテーブルとして利用することが可能です。
SQLServerではリンクサーバの機能を利用して、ローカルのSQLServerのテーブルと結合(JOIN)することが可能ですので、オンプレDB内の注文データとSaaS上のCRM/Marketingアプリケーションのデータを一つのビューとして参照することも出来るようになります。
利用方法
SQL Gatewayの利用方法についてはこちらの記事をご覧ください。
https://www.cdata.com/jp/blog/2019-06-13-123316
利用シーン
SQL Gatewayの利用シーンは主に以下の2つです。第三弾でご紹介したCData Driver製品が利用できないケース、ODBC/JDBC/ADO.NETのデータアクセスインタフェースは持っていないアプリケーション・ツールからの利用もMySQL/SQLServerのインタフェースを持っている場合には利用できるようになります。
- SQL Serverのリンクサーバーから既存のSQLServerのデータアクセス方式でSaaS/NoSQLデータにアクセス
- ODBC/JDBC/ADO.NETのデータアクセスインタフェースは持っていないが、MySQL/SQLServerのデータアクセスインタフェースをもつアプリケーション・ツールからの利用
CDataが提供するData as a Service - CData Cloud Hub
2019/12現在、まだ日本側ではリリースしておらず、US本社からだけでの提供となるため、ちょっとだけのご紹介となりますが、CData CloudHubは、MySQL/SQLServerインターフェースのCDataがホスティングして提供するData as a Serviceです。
本サービスの最大の強みは、エンドツーエンドが全てクラウドで完結するということです。CData Driverだとライブラリの提供であるため、一般的にはSaaS/PaaSとして提供されるツールやアプリケーションに配置することは出来ません(一部、Glueなどのツールはアップロードすることが可能ですが)。しかし、CData Cloud Hubはクラウドサービスでの提供となり、更にMySQL・SQLServer、さらにはODataというREST APIのプロトコルのインタフェースを提供します。そのため、以下のクラウドサービスとして提供されるBIやデータパイプライン系のツールからの利用が可能となります。
まとめ
CData SQL Gateway製品のまとめです。CData SQL Gatewayと利用すれば、ODBCやJDBC、ADO.NETといったインタフェースは持っていないが、MySQLやSQLServerの接続インターフェスは持っているようなツールやアプリケーションからSaaSやNoSQLといった通常だとSQLでのデータアクセスが出来ないデータソースにも、仮想MySQL/SQLServerのテーブル形式のデータとしてSQLでアクセスすることが可能となります。また、SQLServerのリンクテーブルを利用すればローカルのSQLServerのテーブルとリンクテーブル経由で結合(JOIN)やSELECTしたデータをINSERTといったように異種間DBのクエリーが実行出来るのが魅力です。
次にCData Cloud Hubについてのまとめです。CData Cloud Hubは、CDataが提供するクラウドサービスであるため、「データソース ・DaaS(CData Cloud Hub)・ツール」と全てをクラウド側で完結出来るのが魅力です。これによりこれまでCData Drivers製品のライブラリを自由に配置出来なかったクラウドサービスタイプのツールやアプリケーションから利用出来るようになります。
次回
次回はいよいよラスト「第五弾 CData API Server - RDBやCSVファイルからWebAPIを生成!?」と題してお送りします。
関連コンテンツ