こんにちは。CData Software Japan リードエンジニアの杉本です。
今回はJapan Tableau User Group が開催する10周年記念総会というとても熱い! イベントに参加してきたので、そのレポートをお届けしたいと思います!
公式のイベントページはこちら。
https://jtug.jp/event/20240130jtugsoukai/
セッションの内容などが記載されているTechplay のイベントページはこちら。
https://techplay.jp/event/925822
JTUGのイベントには初参加だったので、右も左もわからない状況でしたが、想像以上に熱く、とても活気があるコミュニティイベントでびっくりしました。
しかも会場が銀座SIXの地下3階にある能楽堂という能や狂言をするための専用の舞台で2度びっくり。こんな会場でコミュニティイベントをするなんて珍しいですね。
ハッシュタグは「#JTUG10th」で投稿されています。
https://twitter.com/hashtag/JTUG10th
以下、いくつか印象に残ったセッションのお話をしたいと思います。
基調講演:Beyond the 1st Decade~Tableauで課題解決に踏み出そう!~
個人的に一番印象に残ったのはこの基調講演でした。
「Tableau で課題解決に踏み出そう」というシンプルなタイトルですが、分析ツールを使う前、どのようにその課題に望むのか? 「ビジネス」としての課題解決を軸にどのようにデータサイエンス力、データエンジニアリング力を活かしていくのか、という一番根幹とするところをしっかりと語られていたセッションでした。
データとツールがあれば、なんとかなるんじゃないかと思われてしまうがちなこの分野だと思うのですが、分析した結果をビジネスとして効果を発揮するために、どのような思考プロセスや意思決定を考えるのか、どういうアプローチで仮説を立てるのか、といったところに踏み込んで、体系立てたお話になっているのがすごく良かったです。
私自身データそのものを見る前の、仮説づくりを毎回重視しているのですが、仮説検証型・仮説探索型のハイブリッドで進めるのも良いよね、という提言はとても印象に残りました。経験上、なんとなくハイブリッドになっているところもありましたが、改めて意識的に切り分けて活用してみたいところです。
スポンサーセッション
スポンサーセッションでは各社のカラーが出ていて面白かったです。
truestar の藤田さんから「ユーザーコミュニティのススメ ~ 120%楽しむためのTRY ~」でお話されていた、X・Twitterの活用などは大事ですよね。
また、ちゅらデータの菱沼さんの「愛とデータ! 泥臭い日々!」は「あー(あるある)」みたいなデータとの戦い、こんなデータあるあるで困るよね、というお話がたくさんで、聞いていて面白いやら、苦しいやらでした。
Data Noodle World Tour!
Data Noodle World Tour! では、各コミュニティやアカデミックにおける取り組みのLTが聞けました。
https://www.datanoodle.org/
高等教育におけるTableau の活用状況とかびっくりでした。今はデータビジュアライゼーションの授業などがあって、Tableau が使われているんですねー!
また、年間220回開催されたTableau 勉強会「Empowerment on Everyday」の話なども! 220回って、すごい。
データポップカルチャー:AIによるTableauの進化
このセッションではなんと元Tableau Japan社長、現在はDataikuの日本法人カントリーマネージャーの佐藤さんが登壇!
Dataiku は私も触ったことがあり、データのプレパレーションからAIや機械学習モデルの構築まで含めてとても良いツールだったので、とても楽しませていただきました。
https://www.dataiku.com/ja/
デモではディズニーランドのアンケートデータをもとに不定形テキストデータをLLMを使って解析し、スコアとキーワードの関連性などをノーコードで分析していました。
VizつくりまShow! 〜お題のVizを一番早く再現せよ〜
締めのセッションは「VizつくりまShow! 」というお題にしたがってTableau のダッシュボードを素早く作成する競技型セッションでした!
初参加だったので、知らなかったんですが、これすごく面白いですね!
シンプルにお題にしたがって、適切なグラフを作るものもあるんですが、なんと決勝戦では動く龍を作成するという、なんともトリッキーな問題まで!
途中経過だけ見ても、これが龍になるとは思えなかったですが、最終的には見事お二人共課題を達成されていました。Tableauの知識をフルに生かした素晴らしいセッションでした。
JTUG Award授賞式
最後はJapan Tableau User Group のメンバーの表彰式と、それに伴って各CxOの交代による卒業式でした。
過去1年間の活動をもとに表彰されたメンバーが、次のCxOを担うというのは大変素晴らしい制度! コミュニティは新陳代謝を促していくのがなかなか難しい側面があると思うんですが、それを大変良い形で実現されているんだなーと思い、全然関係ない人間なんですが感慨深かったです。
おわりに
初参加で右も左もわからない状況でしたが、とても楽しく参加させていただきました。
懇親会ではTableauの中の方々や実際にTableauを使ってビジネスの現場で切磋琢磨している人ともお話することができ、そこもまた良かったです。やっぱり現場では一筋縄ではいかない苦労がありますよね。
来年もぜひ参加したいところです。
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