HCL Domino REST API の使い方:④ CData Driver・Tableau 接続編

domino

こんにちは。CData Software Japan リードエンジニアの杉本です。

1回目2回目3回目とHCL Domino REST API の使い方を解説してきました。

今回はとうとうCData 製品での使い方を解説していきます!

CData HCL Domino Driver とは?

CData HCL Domino Driver はODBCやJDBCといったデータアクセスの標準規格でHCL Domino REST API への接続を可能にする汎用コネクタです。

https://www.cdata.com/jp/drivers/domino/

例えば、BIツールであればTabelau やPower BI、ETLツールであればAsteria やData Spider といったツールと組み合わせて利用できます。

内部では標準SQLを利用してデータのクエリなどを行うようになっており、REST API の知識がなくても、皆さんの使いたいツールでDomino 連携を拡張させることが可能です。


ちなみにCData では、Driver 以外にもCData Sync というDWHやRDBにHCL Domino のデータをレプリケーションすることができる製品や

https://www.cdata.com/jp/sync/

HCL Domino とKintone やSansan、Salesforce といったアプリケーションとの連携をノーコードで自動化できるCData Arc という製品も提供しています。

https://www.cdata.com/jp/arc/

自社のユースケースに合わせて、利用する製品を決めて頂くことが可能です。

今回はまずシンプルなユースケースとしてTabelau でHCL Domino のデータにアクセスし、可視化する方法を紹介したいと思います。

CData Driver のインストール

それでは早速試していきましょう。

まず以下のURL からCData HCL Domino ODBC Driver をダウンロードします。30日間のトライアルもあります。

なお今回はTableau から連携するためODBCを利用していますが、JDBCやCData Sync でも基本的な設定方法は同じです。

https://www.cdata.com/jp/drivers/domino/odbc/

ダウンロード後、セットアップを実行しましょう。


セットアップ完了後、HCL Domino REST API に接続するための設定画面が表示されるので、前の記事で構成した環境に接続するための情報をそれぞれ入力します。

プロパティ名

補足

URL

http://localhost:8880

Domino REST API のURL を指定

Database Scope

demoscope

接続対象のスキーマを持つスコープを指定

User

Your UserName

API アクセスユーザーのIDを指定

Password

Your Password

API アクセスユーザーのPassword を指定

Scope

$DECRYPT MAIL $DATA

OAuth のScope を指定

Table Types

Forms

Forms もしくはViews から選択
Forms の場合は、対象のスキーマが持つDQLモードのフォームを検出し、テーブルにモデリングします
Views
の場合、対象のスキーマが持つDomino ビューを検出し、ビューとしてモデリングします

なお、ポイントになるのは「Table Types」というプロパティです。Table Types プロパティをForms で選択すると、以下のHCL Domino REST API で設定してあるdqlというモードのフォームをテーブルとして利用できるようにします。

そのため、データの作成や更新なども可能になります。(dqlモードのフォームがない場合は、予め作成しておきましょう)

ODBC のDSN 構成画面でデータモデルのタブに移動すると、実際にデータを確認することができます。

以下のようにCustomer フォームが表示されていることが確認できますね。

「Table Types」をViews にすると、以下のビューの一覧をCData Driver でも同じようにビューとして検出し、扱うことができるようになります。

データモデル画面では以下のように表示されていることが確認できます。

今回はBIツールのTableau から利用するため、データの読み取りに特化したViews で進めました。

Tableau から Domino のデータにアクセスする

CData ODBC Driver の準備が整ったので、Tableau から接続してみましょう!

以下のURL からトライアルも利用可能です。

https://www.tableau.com/ja-jp/products/trial/desktop

まず、Tableau Desktop を立ち上げて、CData ODBC Driver 経由でHCL Domino REST API に接続するために、ODBC 接続を追加します。

以下の「その他のデータベース(ODBC)」を選択しましょう。

以下のようなDSN の選択画面が表示されるので、先程構成したHCL Domino の接続を選択し「接続」→「サインイン」をクリックします。

あとはデータベースとスキーマを選択すると、以下のようにHCL Domino REST API で定義したView の一覧にアクセスできるようになります!

対象のテーブルを選択してデータのプレビューを実行すると、正常にDomino のデータをロードできました。

以下のHCL Notes クライアントでアクセスしているデータと同じデータが取れていることが確認できますね!

あとは、Tableau の機能を利用して、HCL Domino に蓄積された様々なデータを可視化、分析できます。

おわりに

これで一旦HCL Domino REST API 使い方シリーズは終了です!

ぜひこの記事がみなさんのHCL Domino 利活用にうまく繋がってくれると嬉しいです。

HCL Domino との連携で何か困ったことや、こんなことできないの? あんなことできないの? という相談があれば、お気軽にCData お問い合わせフォームまでご連絡ください。

https://www.cdata.com/jp/contact/

トライアル・お問い合わせ

関連コンテンツ