こんにちは、CDataの桑島です。皆様、何かを調べる時にChatGPTやCopilot(旧Bing Chat)を活用されているでしょうか?ChatGPTやCopilotの進化は本当に凄まじい勢いで精度が上がっているのを感じますよね。
弊社ではお客様より「CData製品を利用してAAAとBBBのデータ連携ができるか?」「CCCでDDDのデータを分析したいのだけどCData製品でできますか?」といったデータ接続や連携に関する多くのお問合せを日々いただきます。
私たちCDataのスタッフは、お客様の課題やご要件をヒアリングして適切な製品をメールやオンラインミーティングにてお伝えしていますが、もしかして、既に、私たちスタッフがご回答するレベルと同等、もしくは、それを超えた回答をChatGPTやCopilotは回答してくれるのでは?と思い、実際にCopilotに実際にお問合せいただくような質問を答えてもらいました。
本記事では、現時点でこれらのサービスがどれくらいの精度や要点を押さえた内容で回答してくれているかをCData歴8年目の私が検証してみたいと思います。
前提
- 利用サービス : Bing Chat Enterprise
- 検証日 : 2023/11/30 - 2023/12/01
- 会話のスタイルを選択:より厳密に
検証
BIツールからの利用
kintoneやHubspotなどBIツールが標準でサポートしていないデータソースへCData製品を利用して接続してデータ活用する利用ケースです。
プロンプト
CData製品を利用してkintoneデータをPower BIで可視化する方法を3つ教えてください
Copilot回答
CData製品を利用してkintoneデータをPower BIで可視化する方法は以下の通りです:
1. **CData Power BI Connector for kintoneを使用する**:このコネクタを使用すると、kintoneデータをPower BIで直接可視化することができます。具体的な手順は以下の通りです:
- Power BI Desktopを開き、「データ」->「データを取得」->「その他」->「CData Kintone」を選択して接続を押します。
- CData PBI Kintoneを「Data Source Name」欄に入力します。
- データ接続モードを選択します。
- ナビゲーターダイアログで使用するテーブルを選択します。
2. **CData kintone ODBC Driverを使用する**:このドライバを使用すると、ODBCをサポートするBIツールからWeb APIを書くことなくkintoneのデータにアクセスすることができます。具体的な手順は以下の通りです:
- CData kintone ODBC Driverをインストールします。
- ODBCのDSN設定を行います。
- Microsoft Power BI Desktopでのデータ可視化を行います。
3. **CData Connectを使用する**:CData Connectを使用すると、Power BIでkintoneデータを使うことができます。具体的な手順は以下の通りです:
- Power BIで「データを取得」→「OData フィード」をクリックして接続を作成します。
- OData フィードのURLにCData ConnectのURLを設定します。
これらの方法を使用することで、CData製品を利用してkintoneデータをPower BIで可視化することが可能です。詳細な手順や具体的な実装方法については、各ツールの公式ドキュメンテーションやチュートリアルを参照してください。また、これらのツールを使用する際は、セキュリティやデータ保護の観点から適切な設定や管理が必要であることを忘れないでください。
Copilotが参照した詳細情報は以下の記事です。
*1 Power BI をKintone データに接続して分析・可視化する方法。レポートやダッシュボードでの活用も
*2 Power BI Desktopでkintone のデータを可視化
*3 Power BI のSaaS 連携をCData Connect で拡張:kintone 編
*4 事例 > kintone 内の日報やプロセスデータをPower BI で可視化してマクロの業務把握を実現
*5 CData Power BI Connector の使い方(kintone データをPower BI でビジュアライズ)
評価
合格です! Power BI専用のコネクタ、ODBCといった汎用のコネクタ、そして、サービス提供のコネクタサービスといった3つの適切な方法を紹介してくれたのは感激です。
ただし、3. CData Connect Cloudを使用の記事で参照した記事(*3)が2020年の記事であり、現在では「OData フィード」をクリックしての代わりに「CData Connect Cloud」というPower BIのコネクタを選択するのが標準的な方法となります。ただし、ODataフィードでもご利用いただけます。
データ統合基盤の構築
社内のOracleやSQL ServerなどのデータベースやSAPなどの業務アプリケーションのデータを一つのデータウェアハウスに集約するケースです。
プロンプト
CData製品を利用してSAP S/4 HANAとNetsuiteのデータを集約するデータ統合基盤をSnowflakeに構築する方法を教えてください
Copilot回答
CData製品を利用してSAP S/4 HANAとNetsuiteのデータを集約し、Snowflakeにデータ統合基盤を構築する具体的な方法は以下の通りです:
1. **CData Syncを使用する**:CData Syncを使用して、SAP S/4 HANAとNetsuiteのデータをSnowflakeに連携します。具体的な手順は以下の通りです:
- CData Syncのブラウザ管理コンソールにログインします。
- データソースとしてSAP S/4 HANAとNetsuiteの接続を設定します。これには、各システムへの接続情報(ユーザー名、パスワードなど)が必要です。
- 同期先としてSnowflakeの接続を設定します。これには、Snowflakeへの接続情報(ユーザー名、パスワード、ウェアハウス名、データベース名、スキーマ名など)が必要です。
- SAP S/4 HANAとNetsuiteからSnowflakeへのレプリケーションジョブを作成します。このジョブでは、どのテーブルを同期するか、どのフィールドを同期するか、同期の頻度などを設定します。
2. **CData ODBC Driver for SAPとCData ODBC Driver for Netsuiteを使用する**:これらのドライバを使用して、SAP S/4 HANAとNetsuiteのデータをSnowflakeに連携します。具体的な手順は以下の通りです:
- 適切なODBCドライバをインストールします。
- ODBCデータソース管理者で新しいデータソースを作成し、SAP S/4 HANAとNetsuiteへの接続情報を設定します。
- 作成したデータソースを使用して、BIツールやETLツールからSAP S/4 HANAとNetsuiteのデータにアクセスします。
3. **CData Connect Cloudを使用する**:CData Connect Cloudを使用して、SAP S/4 HANAとNetsuiteのデータをSnowflakeに連携します。具体的な手順は以下の通りです:
- CData Connect Cloudにログインします。
- SAP S/4 HANAとNetsuiteへの接続を設定します。
- 作成した接続を使用して、BIツールやETLツールからSAP S/4 HANAとNetsuiteのデータにアクセスします。
これらの方法を使用することで、CData製品を利用してSAP S/4 HANAとNetsuiteのデータを集約し、Snowflakeにデータ統合基盤を構築することが可能です。詳細な手順や具体的な実装方法については、各ツールの公式ドキュメンテーションやチュートリアルを参照してください。また、これらのツールを使用する際は、セキュリティやデータ保護の観点から適切な設定や管理が必要であることを忘れないでください。
Copilotが参照した詳細情報は以下の記事です。
*1 Snowflake へのSAP HANA データのETL/ELT パイプラインを作ってデータを統合する方法
*2 Snowflake へのNetSuite データのETL/ELT パイプラインを作ってデータを統合する方法
*3 SAP HANA データ連携ガイドおよびチュートリアルのリスト
*4 SAP S/4 HANA Cloud のOData APIの使い方
*5 SAP S/4 HANA Cloud のデータをBigQueryへ同期
評価
3つの方法のうち1. CData Syncを使用する、は正に期待していた答えでした。ただし、2. CData ODBC Driver for SAPとCData ODBC Driver for Netsuiteを利用する方法、および、CData Connect Cloudを利用する方法についてはSnowflakeへの統合部分が抜け落ちた内容になっていました。
APIの生成
次は、CData API Serverを想定したデータベースからREST APIを作成するケースです。
プロンプト
CData製品を利用して社内のOracle DatabaseからREST APIを作成する方法を教えてください
Copilot回答
CData製品を利用して社内のOracle DatabaseからREST APIを作成する方法は以下の通りです:
1. **CData API Serverを使用する**:CData API Serverは、データベースからREST APIを自動生成し、公開することができるソフトウェアです。具体的な手順は以下の通りです:
- CData API Serverにログインします。
- データソースとしてOracle Databaseの接続を設定します。これには、Oracle Databaseへの接続情報(ユーザー名、パスワードなど)が必要です。
- 公開するデータベースに接続して、テーブルを選択します。
- API Serverの「Server Options」から「Cloud Gateway」の設定を行います。これには、SSHサーバーへの接続情報(ホスト名、ユーザー名、証明書など)が必要です。
これらの手順を使用することで、CData製品を利用して社内のOracle DatabaseからREST APIを作成することが可能です。詳細な手順や具体的な実装方法については、各ツールの公式ドキュメンテーションやチュートリアルを参照してください。また、これらのツールを使用する際は、セキュリティやデータ保護の観点から適切な設定や管理が必要であることを忘れないでください。
Copilotが参照した詳細情報は以下の記事です。
評価
良いですね。CData API Serverを利用する正に期待してた方法と手順です。また、以下のような文言がどの回答でもついてくるようなのですが、特にこのAPIを公開するようなケースでは必要な留意事項なので考慮しないといけない点もついているのは好感を持てます。
また、これらのツールを使用する際は、セキュリティやデータ保護の観点から適切な設定や管理が必要であることを忘れないでください。
まとめ
現時点でも私たちCData スタッフからみても合格ラインを超える回答で答えることができていました。
ただし、上記検証で分かったこととしてはCopilotもWebで公開されている情報から取得して回答しているということです。そのため、古い情報が残っていたり、表現が曖昧な言葉で書かれている情報がWebに掲載されている場合には、Copilotの回答も最新の情報でなかったり曖昧な言葉での回答となってしまいます。
私たちCDataスタッフのやるべきことは、製品に関する正確で最新の情報をこちらの技術ブログや製品ドキュメントやナレッジベースをどんどん公開していくことが必要ということですね!また、良い回答を得るためのプロンプトも重要ということがわかりましたのでプロンプトについても研究したいと思います。
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