こんにちは。CData Software Japan の色川です。
CData Arc の四半期アップデートとして新たに23.3 ビルドの提供を開始しました。今回のアップデートではアプリケーションへのデータアクセス機能がより強化され、UI/UX 改善(使いやすさの向上)により、いつも利用する機能がさらに使いやすくなりました。
・強化されたデータアクセス機能
・UI/UX 改善(使いやすさの向上)
この記事では、23.3 リリースの主要トピックのうち「強化されたデータアクセス機能」についてご紹介します。
強化されたデータアクセス機能
CData Arc のデータソース系コネクタに搭載されている「Lookup アクション」は、連携フローの中で、指定したデータソースにから値を検索・取得して処理中のメッセージに挿入できるアクションです。
データの検索や取得、マスタデータとの変換など、フローの中で任意のデータソースへアクセスしたい場面は様々ですが、それを実現するLookup アクションはSelect / Upsert / Execute Stored Procedure の各アクションとともに数多くのユースケースで利用されています。
今回のリリースでは、このLookup アクションが大きく強化されています。以下では主な強化ポイントについてご紹介していきます。
デザイナーでの設定サポート
これまでのLookup アクションでは、Lookup クエリ(SQL)をマニュアルで記述する必要がありましたが、他のアクションと同様にデザイナーでの設定サポートが強化されました。Lookup する「対象オブジェクトや対象カラム」「フィルター条件」「ソート順序」や、取得したデータを「アウトプットする際のデータ構造」など、すべてがデザイナーを通じて設定する事ができます。
(テーブルの選択)
(カラムの選択)
(フィルタ条件の構成)
(アウトプット先の指定)
複数カラムのサポート
これまでのLookup アクションでは、検索・取得できるカラムは1つに制限されていましたが、複数カラムの検索・取得がサポートされました。これまではデータソースから複数項目取得したい場合、Lookup アクションを利用するコネクタを複数構成する必要がありましたが、この強化により、設定はとてもシンプルになり、実行パフォーマンスも大きく向上する事が期待できます。
複数レコードのサポート
これまでのLookup アクションでは、検索・取得できるレコードは単行に制限されていましたが、複数レコードの検索・取得がサポートされました。これにより1:N のような関係にあるデータ構成でN のデータを検索・取得しメッセージに統合する、と言うようなシナリオも実現する事ができます。複数カラムのサポートとともに、Lookup アクションの応用性が更に高まる機能強化です。
(ex. 1:N 関係でのLookup 取得)
テスト支援(Lookup をテスト)
今回のリリースでLookup アクションに「Lookup をテスト」する機能が搭載されました。これまではLookup アクションの実行結果をアウトプットファイルで確認する必要がありましたが、アクション設定の中でテストできるようになり、フローの開発をよりスムーズに進められるようになりました。
ストアドプロシージャのLookup(Lookup Stored Procedure アクションの新設)
さらに今回のリリースでは、ストアドプロシージャのLookup を実現する「Lookup Stored Procedure アクション」が新設されました。これまではテーブルやビューとしてアクセスできるオブジェクトへのLookup に限られていましたが、メッセージデータを入力としてストアドプロシージャを実行し、その実行結果(アウトプットパラメータ、戻り値、結果セットなど)をメッセージに挿入する事ができます。
おわりに
今回のリリースで、複数カラム・複数レコードのサポートなど、複数のデータソースを跨いだ連携が必要とされるエンタープライズユースのお客さまで活用頂きやすい形で機能性が強化されるとともに、デザイナーサポートやテスト支援などフロー開発時の生産性も強化され、より強力な機能が、より使いやすいUI で実現できるようになりました。
今回のアップデートにより、Arc のデータアクセス機能がより強化され、UI/UX の改善により、いつも利用する機能がさらに使いやすくなっています。
この記事で取り上げた新機能以外にも多くの機能強化・機能改善が施されています。詳しく知りたい方はリリースノートを併せてごらんください。
https://cdn.cdata.com/help/AZJ/jp/mft/current.html
より使いやすくなったCData Arc をぜひ試してみてください。
今回リリースされた新たなバージョンに限らず、今ご利用されているバージョンについても、設定や利用方法などご不明な点があれば、お気軽にテクニカルサポートまでお問い合わせください。
この記事では CData Arc™ 2023 - 23.3.8686.0 を利用しています。
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