CData チームは、新バージョンのCData Arc 2023 リリースに取り組む中で、企業のワークフローのニーズに対応した使いやすいトラッキング、モニタリング、ダッシュボードの開発に注力してきました。CData Arc のプロダクトマネージャRaunak Bhojwani が、これらの新機能と、CData Arc の今後の展開についてお話します。
※本記事はCData US ブログ Q&A with Product Manager Raunak Bhojwani: Enterprise-Level Visibility & Monitoring in CData Arc の翻訳です。
1. Arc 2023リリースにはどのような新機能が含まれていますか?
Bhojwani:今回のメジャーリリースでは、ユーザーがどのようにArc のワークフローステータスやパフォーマンスをトラッキングしているかを徹底的に追及しました。
Arc の実行状況やステータスをモニタリングするためのカスタマイズ可能なダッシュボード、ワークフローのビジュアライズおよび追跡に役立つ組み込みのトレンドグラフ、Arc で処理された直近のメッセージを表示するメッセージログなど、今回のメジャーリリースは3つの主要機能に重点を置いています。
2. 今回のリリースは、Arc で主要なメトリクスの分析がしやすくなったということですか?
Bhojwani:はい、そのとおりです。
以前のステータスページは、接続数、ワークスペース数、ツールの入出力メッセージを表示するだけで、シンプルすぎて物足りないとお客様からフィードバックをいただいていました。そこで私たちは、ユーザーが必要とする主要なメトリクスをステータスページに盛り込んだ使いやすい分析ダッシュボードを追加しました。ユーザーがトレンドやパフォーマンスを評価するために必要な情報が一目でわかるように、データビジュアライゼーションを設計しています。
ユーザーは、ダッシュボードにトランザクション総数、送信メッセージ総数、EDI ドキュメントの送受信数、処理されたメッセージのファイルサイズなどを含む、事前定義されたキーメトリクスの中から自由に4~8個をカスタマイズして表示することができます。このデータポイントから、ワークフローのボリュームやシステムの実行状況を確認することができます。グラフもプリセットで選択可能になっており、一定期間のトレンドを可視化するのに役立ちます。
ダッシュボードのもう一つの新機能として、直近のメッセージを表示できるようになりました。最近のアクティビティの簡単なスナップショットで処理された直近25件のドキュメントがユーザーに表示されます。
3. ダッシュボード構築ではカスタマイズ性を重視しましたか?
Bhojwani:私たちは、ユーザーが関心のあるデータを、見たい場所で、見たいように正確に表示したいと考えていました。トレンド系指標については、1日、四半期、1年など、自由に期間を設定してダッシュボードを表示できるようにしたいと考えました。
また、ユーザー調査の結果、人々は数十のデータポイントへのアクセスに興味を持っているものの、一度に表示したいのは少数のメトリクス、つまり自分自身や自分の取り組みに関連するもののみであることもわかりました。そこで、ユーザーがダッシュボードに表示する約6個のメトリクスセットを選択できるようにし、煩雑なインターフェースを避け、最も重要なデータを前面に出すようにしました。
もう一つの優れた新機能は、すべてのワークスペース用の中央ダッシュボードだけでなく、個々のワークスペースも表示できるようになったことです。これは、多くの異なる取引先と取引があり、それらの取引先のワークフローを別々に管理したいお客様にとって素晴らしい機能追加になります。例えば、Walmart との取引用ワークスペース、Target 用ワークスペース、Home Depot 用ワークスペースがあるとします。新バージョンでは、それらのデータを分けて管理することができます。
4. 新しいメッセージログについて詳しく教えてください。
Bhojwani:新しいダッシュボードでは、処理された直近のメッセージ25件を見ることができ、直近のメッセージ一覧の[すべて見る]をクリックすると、アプリケーションに新しい種類のログが追加されたことがわかります。以前のバージョンには、トランザクションログ、監査ログ、アプリケーションログの3つのログがありました。そして今回、メッセージログが追加されています。
詳しく説明すると、Arc のトランザクションは、1つのコネクタを通過する1つのファイルにすぎません。しかし、複雑なワークフローにはいくつかの異なるステップが含まれます。そのため、1個のファイルが5~6個の異なるステップやコネクタを通過して、5~6個の異なるトランザクションが生成されることがあります。ある発注書のワークフローを見たい場合、以前であればトランザクションテーブルを見て、ファイル名を検索し、その発注書に関連する6個のトランザクションを表示する必要がありました。今回、この面倒だった作業が改善されています。
現在メッセージログは、複数のトランザクションを同時に操作するユーザーに便利になりました。つまり、一度に1個のメッセージで、発注書を見て、それがいつ届いたものか、いつ変換したか、いつマッピングしたか、いつERP システムに送信されたかを確認することができます。
5. 新機能をユーザーに提供することへの期待は?
Bhojwani:今回のリリースは、アプリケーションの機能性と操作性が格段に向上しているため、これはおそらく最も重要なリリースの1つです。大量のワークフローをユーザーがより簡単に管理できるようにし、製品を次のレベルに引き上げています。
Arc はまさにエンタープライズレベルのツールです。企業ユーザーは、CData のシンプルなノーコードインターフェースを活用しながら、企業ユーザーは、より堅牢なビジュアライゼーションやトラッキング機能を利用することができるでしょう。
6. Arc ジャーニーのネクストステップ - 次バージョンはどうなるのでしょうか?
Bhojwani:現在、私たちは大容量のコネクタの改良に力を入れています。これには、ファイルをさまざまな経路で転送できるブランチコネクタが含まれます。現在のオプションはパスA かパスB になりますが、近いうちに複数のブランチコネクタを活用して、選択したパスの数だけファイルを送ることができるようになります。これは、Arc のワークフロー設計に大きな影響を与えるものです。
また、XML Map コネクタも改良中です。条件付きロジックのオプションを拡張し、マッピング内で変数を保存・参照する機能を追加しています。これにより、カスタムロジックを書く必要があるようなエッジマッピングのケースを排除し、すべてのマッピングタスクがノーコードのビジュアルデザイナーで処理可能になります。
最後に、Validate コネクタではその機能を拡張し、設定や使い勝手をより簡単にすることに取り組んでいます。これらの変更により、ユーザーはカスタムスクリプトを記述することなく、データの構造とコンテンツにルールを適用できるようになります。
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