Backlog の課題を Excel で読み書きする

Backlogは、プロジェクトのタスク管理を行ってくれるサービスです。
Backlog

今回は、CData Excel Add-In for Backlog を使って、Backlog のデータを、Excel から読み書きする基本的な使い方をご紹介します。

Excel Add-In for Backlog のインストール

下記URLの「ダウンロード」から、CData Excel Add-In for Backlog の30 日間無償評価版をダウンロードし、インストールを行います。
Excel Add-In for Backlog

Backlog へ接続

API Key の取得

Backlog へ接続するために必要なAPI Key を取得します。
Backlog の個人設定画面にある、API をクリックし、「新しいAPI キーを発行」にある、「登録」ボタンをクリックします。

APIキーが発行されるので、このキーをメモしておきます。

Excel のCData タブを選択し、「取得元:Backlog」にある、「新しいBacklog 接続」をクリックし、CData 接続エディタ画面に、Backlog にログインしたとき、ブラウザのアドレスバーに表示されるURL のドメインまでの部分と、さきほど取得したApi Key を指定します。

「接続テスト(T)」をクリックして、接続できることを確認し、「OK(O)」をクリックします。

あとは、クエリを編集画面が表示されるので、テーブルなどを選択して「OK(O)」をクリックすると、Backlog のデータがエクセルシートに表示されます。

階層構造の説明

Backlog では、スペースという全体の領域があり、そこへプロジェクト(Project) を作り、プロジェクトごとに、課題(Issue) という単位でタスクを管理してます。

データの取得

今回紹介するデータの項目は下記の通りです。
CData Excel Add-In for Backlog で取得できるデータの詳細については、下記URLをご参照ください。

CData Excel Add-In for Backlog - データモデル

主なテーブル
プロジェクト(Projects) プロジェクトの一覧です。
課題(Issues) 課題の一覧です。
種別(ProjectIssueTypes) プロジェクトに登録されている種別の一覧です。
取得する際は、ProjectIdを指定します。
優先度(Priorities) 課題に設定できる優先度の一覧です。

追加・更新・削除の仕方

ここでは、代表的な例として、課題を使って、追加・更新・削除の方法を解説します。
他のテーブルでもやり方は同じです。

課題を追加する

課題を追加するためには、テーブルに行を追加し、以下の項目を指定します。

必須項目
カラム名 内容
projectId 課題を登録するプロジェクトのID
summary 課題の件名
issueTypeId 課題の種別のID
priorityId 課題の優先度のID

設定可能項目
カラム名 内容
parentIssueId 課題の親課題のID
description 課題の詳細
startDate 課題の開始日 (yyyy-MM-dd)
dueDate 課題の期限日 (yyyy-MM-dd)
estimatedHours 課題の予定時間
actualHours 課題の実績時間
categoryId[] 課題のカテゴリーのID
versionId[] 課題の発生バージョンのID
milestoneId[] 課題のマイルストーンのID
StatusId 課題の状態 ※1
assigneeId 課題の担当者のID
notifiedUserId[] 課題の登録の通知を受け取るユーザーのID
attachmentId[] 添付ファイルの送信APIが返すID
カスタム属性 プロジェクトごとに作成されたカスタム属性 ※2

※1 :課題の状態を表すStatusId は、新たに課題を追加する時点では指定することはできず、一度、課題を登録した後で、StatusId を更新する必要があります。

※2 :カスタム属性を使用する場合は、「カスタム属性を含む課題を取得する」で指定しているオプションの設定を行います。

必要項目を入力したら、「行の更新」または、「すべての行を更新」をクリックします。

課題を更新する

更新したいセルの値を変更し、「行の更新」または、「すべての行を更新」をクリックします。

課題を削除する

削除したい行のセルを選択し、「行の削除」をクリックします。

カスタム属性を含む課題を取得する

カスタム属性は、プロジェクトごとに作成できる、任意の項目です。
カスタム属性を含む課題を取得する場合は、接続設定でIncludeCustomFields と、ProjectId を指定します。

このオプションを指定して、Issuesを取得すると、カラムにカスタム属性の項目が取得できるようになります。

Excel Add-In でよくあるエラー

「行の更新」ボタンをクリックした際、このようなエラーメッセージが表示されることがあります。

「Issues シートの行 1 を挿入できませんでした。読み取り専用のカラムは挿入できました。選択された行で[IssueKey]が見つかりました。」

これは、テーブルのタイトル行を選択した状態で「行の更新」をクリックした場合に発生します。

行の更新ボタンは、現在選択されているセルの行のデータのみを更新するので、タイトル行が選択された状態で、「行の更新」をクリックすると、タイトル行の値を更新しようとしてしまい、エラーが発生します。

更新したい行のセルを選択した状態で、「行の更新」をクリックするか、「すべての行を更新」をクリックします。

まとめ

Excel Add-In を使うと、普段使っているExcel で様々なサービスやデータソースを扱うことができます。
普段、どこかからCSV でエクスポートしたり、コピペしてExcel で処理している作業があったら、Excel Add-In を活用してみてください。

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