こんにちは、CData Japan ローカライザの加藤です。
現在では、自社サービスを成功させたい企業にとってAPI を公開することはほとんど常識となっています。例えばAPI を有償公開することで既存サービスを収益化できたり、他社のサービスや開発者に利用してもらうことで、マーケティングにも役立ちます。こうした利点を持つAPI ですが、データ連携の手段としてはそれだけで十分とは言えません。今回は、CData US のブログからAPI プログラミングによるデータ接続を補完するデータ連携の手法として、SQL ベースの連携をご紹介します。
元の記事はこちら。
お客様に自社のアプリケーションやプラットフォームが持つデータへのアクセスを提供する際、一番手軽な方法は従来のアプリケーションプラグラミングインターフェース(API)です。API は複数のアプリケーション間のやりとりを中継する役割を果たします。
API はとても柔軟な仕組みです。データが特定のリソースやメソッドだけに限定されていないので、API は多種の呼び出しを扱うことができ、さまざまな種類のデータを返すことができます。この柔軟性のおかげで、貴社や顧客がさまざまなデータベースやリソースを使っていても、そのニーズを満たすAPI を作成することができるのです。また、コーディングなしで基本的なAPI を生成できるプラットフォームが増えてきているため、API の作成はどんどん簡単になっています。
しかし出発点としてはいいものの、API は連携をする上で最低限必要な機能でしかありません。基本的なレベルでしかデータにアクセスできないので、顧客は思い通りにデータを扱うことができません。データ連携をごく基本的なレベルでしか行わないと、製品の採用は遅れ、ユーザーを失うことにもなりかねません。一方、アプリケーションに包括的なノーコードデータアクセスを追加して顧客体験を大きく向上させれば、チャーンも大幅に減らすことができます(英語記事)。
この記事では、標準ベースのドライバーをAPI と比較して、ドライバーの優位性を探ります。API をもとに作られたドライバーはスムーズなデータ連携を可能にし、製品開発者の時間と手間を省き、アプリケーションを顧客にとっての主要なデータハブへと生まれ変わらせる手助けをします。
従来型API の限界
API はデータを顧客に提供するための出発点にはなりますが、顧客や企業が必要とする直感的でスムーズなデータ利用にはほど遠いものです。結果的に、その制限がプラットフォームの採用を遅らせ、使用範囲を狭めることになります。
API を扱うには、顧客がインテグレーターや開発者になる必要がある
API でデータを公開することの主な問題点は、必要とする情報を取得、変更するために、顧客がリソースを割いて貴社のAPI を呼び出すコードを書かなくてはいけない、ということです。顧客の主な目的はデータにアクセスすることであり、自身で開発を行うことではないにも関わらずです。
API には整合性がない
API だけでデータアクセスを実装すると、顧客が連携しなくてはいけないデータソースの数を増やすことになります。API はアプリケーション間・業界間で標準化されているわけではないため、貴社のAPI は顧客がすでに使用している他の数十、数百のAPI とは大きく異なるものとなるでしょう。どこまで標準化の努力を重ねても、新しいプラットフォームは他とは異なるデータモデルに基づくことになります。
顧客はあまりに多くのアプリケーションを扱っており、新しいAPI を学ぶ暇はない
企業は現時点でも大量のデータを抱え、その量に圧倒されています。企業は何百ものデータソースと連携しており、アプリケーション、データベースやサービスの増加について行くことができなくなっています。ユーザーにさらに別のAPI を提供すれば、データの断片化を悪化させるだけです。
顧客の仕事を増やすのはやめましょう。プラットフォームでのデータの読み、書き、更新を簡易化しましょう。そうすれば顧客がアプリケーションを活用してくれる確率は上がり、結果的にプラットフォームにより多くのデータとアクティビティが生まれます。
ラストワンマイルの連携を簡単にしてユーザーを増やす
製品を採用してもらいやすくするには、API コーディングや連携の開発をすることなく、プラットフォームで顧客が自社のデータをすべて扱えるようにする必要があります。顧客が必要とする数百のアプリケーションAPI との連携をカスタムで自社開発するような、膨大な開発の手間も避けるべきでしょう。
これを達成するもっとも簡単な方法は、そのままで使えるコネクタをプラットフォームに組み込み、顧客の連携を簡単にすることです。コネクタには高機能のデータ連携が搭載され、連携機能をコーディングしたり、保守したりする手間なくプラットフォームへのネイティブデータアクセスを可能にします。
組み込み連携(OEM)についての詳細はこちら
標準ベースのドライバーで連携をシンプルに
ドライバーは連携プロセスをシンプルにする素晴らしい手段です。SQL ベースのコネクタは難しい連携の開発を済ませており、いつでも実戦投入できます。
SQL インターフェースを使うことで、連携とデータアクセスの障害を取り除き、簡単なSQL クエリでプラットフォームから何百ものエンタープライズデータソースのデータにアクセスできます。ユーザーインターフェースのバックグラウンドで隠れて動作するので、顧客は単にアプリケーションを使ったり、SQL クエリを投げて何の苦労もなく直接データを取得することができます。
ドライバーは顧客にずっと容易ではるかにリッチな体験をお届けし、API では避けられない開発の手間とデータソースの激増から解放します。
SQL でAPI に接続する
今日のアプリケーションのほぼすべてが、データベース(RDBMS)への何らかの連携を提供していします。通常こうしたアプリケーションの拡張機能はODBC、JDBC、ADO.NET などのドライバーインターフェースを通して、また時にはSQL Server やMySQL といった人気のデータベースへ直接連携する、といった形をとります。
ドライバーは、ユニバーサルなデータベース標準をもとに作られた標準データコネクタです。ドライバーはAPI に標準SQL ラッパーを提供し、すべてのアプリケーションへの接続を簡易化するデータレイヤーを付加します。SQL は現代のどのアプリケーションでも認識できるユニバーサルな言語なので、コネクタをプラットフォームに実装するのは、API を使ったアプリ間の直接の連携を作成するよりもずっと簡単です。
さらに、データを扱うのにAPI リクエストを投げる手間を省いてシンプルなインターフェースを使用したい、と考えるSQL の知識を持ったデータアナリストは何百万人もいます。
Representational State Transfer(REST)やSimple Objects Access Protocol(SOAP)を通した標準化の試みがあるとはいえ、API はアプリケーションによって大きく異なります。ドライバーはこうした違いを標準のユニバーサルレイヤーで抽象化して、連携をシンプルにします。
CData の連携:最高の性能と最大の連携範囲
CData では標準ベースの連携を250以上のアプリケーション、データベース、人気のエンタープライズデータソースに提供します。SaaS、アナリティクス、ガバナンス、QA、テスト、AI などの分野の多くの有名企業とパートナーシップを結び、企業のプラットフォームに連携機能を提供してきました。貴社にも同じ機能を提供できます。
CData OEM 連携で顧客によりリッチな体験を提供し、プラットフォーム採用の障害を取り除きましょう。CData はBI、アナリティクスから、ETL、カスタムアプリケーションに至るまでスムーズな連携を可能にする、包括的なラインナップを用意した標準準拠のドライバーを提供します。
CData は市場で最高の性能を誇るドライバー を提供し、ユーザーがODBC、JDBC、ADO.NET などの使い慣れたデータベースインターフェース経由でアプリケーション、データベース、Web API データの読み出し、書き込み、更新ができるように支援します。
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