ポンパレモール(Ponparemall)は、リクルートが運営するECネットショッピングモールサービスです。
www.ponparemall.com
ポンパレモールではストア管理用のWeb API が公開されており、注文や在庫管理をAPIを通じて操作・管理することが可能です。
CData ODBC Driver for Ponparemall は、ポンパレモールの在庫、商品、受注などのデータをODBC インターフェースで利用できるライブラリです。
この記事では、ODBC Driver for Ponparemall を1)Visual Studio のサーバーエクスプローラー、2)Power BI、3)MS Access から接続してPonparemall データを利用する方法を説明します。
CData ODBC Driver for Ponparemall の設定
こちらから CData ODBC Drivers がダウンロード可能です。ODBC の.exe ファイルをダブルクリックしてインストーラを起動してください。
デフォルトセッティングでインストールします。インストールが完了するとODBC DSN 設定画面とヘルプ画面が開きます。
DSN 設定画面で Ponparemall への接続情報を入力します。
必須項目はShopUrlのみとなっており、操作する機能に応じて、「Inventory User Id / Password」「Order User Id / Password」「Payment User Id / Password」をそれぞれ入力します。
[接続のテスト]を押してテスト後、[OK]を押して接続を確立します。以下のように接続完了のメッセージが表示されればOKです。
これで、Ponparemall API への接続がODBC 経由でできるようになりました。
Visual Studio からPonparemall データに接続
まずは、.NET アプリケーション開発者にはおなじみのIDE であるVisual Studio かのサーバーエクスプローラーからPonparemall ODBC Drivers を使ってみます。SQL Server やOracle などのRDB のようにサーバーエクスプローラーから接続し、プロジェクト内でSQL でPonparemall にクエリが可能になります。
[データ接続]を右クリックして、新しい接続を追加します。
[ODBC データソース]を選択します。ドロップダウンリストから[CData Ponparemall Sys]を選択し、テスト接続をして、成功したら、[OK]を押して接続を作成します。
サーバーエクスプローラにODBC Ponparemall が追加され、Item、Inventory などのエンドポイントがテーブルやビューとしてRDB にモデル化されてツリー表示されます。あとはRDB と同じように使うだけです。
試しに Orders テーブルを選択して[新しいクエリ]を作成してみます。
SELECT 文で全件取得してみます。
```
SELECT * FROM Ponparemall.Orders
```
簡単に取得できました。レスポンスはJSON やXML ではなく扱いやすいテーブルデータです。
WHERE 句でフィルタリング条件をかけることも可能です。
```
SELECT * FROM Ponparemall.Orders WHERE OrderStatus = '処理済み'
```
絞り込みができました。
フィルタリング、ソート、JOIN、集計関数など多様なクエリをサポートしています。
Power BI でPonparemall データをビジュアライズ
Power BI はマイクロソフト社のセルフサービスBI です。Power BI は汎用ODBC データソースをサポートしているので、Ponparemall ODBC を選択するだけでPonparemall のデータをビジュアライズすることができます。
[データを取得]から[その他]、[ODBC]を選択して、[接続]を押します。
次にドロップダウンで[CData Ponparemall Sys]DSN を選択します。
ナビゲータ画面が開くので、ツリー後続のテーブル・ビュー一覧からビジュアライズしたい項目を選択します。今回は、Orders (注文情報)と OrderItems(注文商品情報) をビジュアライズします。Orders テーブルでは商品名が見れないので、OrderItems テーブルとJOINして使います。
テーブルを選択してチェックをつけたら、[読み込み]ボタンをおしてPower BI に読み込みます。
まずは、ビジュアライズの際に複数テーブルのデータのリレーションを張る必要があります。リレーション画面にて Orders と OrderItemsのリレーションを張ります。しかしながら、今回は同じ項目名でしたので、Power BI がデータ取り込み時に自動でリレーションを張ってくれていました。
あとは、DB やExcel などのデータをビジュアライズすることと同じ感覚でPower BI でレポートを作成してください。
MS Access から接続
MS Access は、データを扱うプラットフォーム、もしくは帳票ツールとして使われているツールです。MS Access も汎用ODBC データソースをサポートしているので、Ponparemall ODBC を使うことが可能です。
[外部データ]タブから[新しいデータソース]アイコン、[他のソースから]→[ODBC データソース]を選択します。
データソース選択画面で[コンピュータデータソース]から[CData Ponparemall Sys]を選択します。ユーザー・パスワードの入力を求められる場合には、ユーザーとパスワードを入力してください。
あとは、Access で必要なテーブルを選択してAccess にロードします。
このように簡単にAccess からリアルタイムPonparemall データにアクセスすることができます。
Access のテーブルだけでなく、フォームなども利用可能です。
まとめ
この記事では、Ponparemall ODBC Drivers の基本的な使い方を説明しました。
他にも、BI(Tableau、Qlik など)、FileMaker、Excel など多様なツールからSQL でのデータアクセスが可能になります。
各種ツールからの接続方法は以下の記事にまとまっていますので、是非参考にしてみてください。
Ponparemall データ連携ガイドおよびチュートリアルのリスト
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