X-pointからSalesforceのデータをCData JDBC Driver for Salesforceを使って参照してみる

今回は、CData JDBC Driver for Salesforceを使って、ワークフローシステムの「X-point」から、 Salesforceの取引先データを取得し、X-pointのフォームからデータを参照できるようにしていきます。

X-pointとは?

Web ブラウザ上で、「まるで紙に書くような」直感的な入力フォームを提供し、フォームの管理機能、およびデータ ベースとの連携機能等を実現した、「書類管理の新しいスタイル 」を提案するフォーム・アプリケーション・サーバです。
サンプルフォームも1000以上用意されているため、事前準備に時間をかけることなく、ワークフローの導入を進めることができます。

CData JDBC Driverでできること

X-pointのマスタ参照先DBはPostgreSQLとOracleの2種類となりますが、CData JDBC Driverを組み込むことによって、 ノンコーディングでSalesforceやPCAといったSaasのデータを参照することができるようになります。
f:id:sennanvolar44:20190529193925p:plain 組み込み方法は参照したいSaas用のCData JDBC DriverをX-pointに格納し、いくつかのDB接続設定ファイルを変更するだけとなります。

では、さっそく手順の方をご紹介します。

Salesforce用のJDBC DriverをX-pointに格納

CData JDBC Driver for Salesforceをインストール後、インストール先にあるjarファイルとlicファイルをX-pointにコピーします。
※インストール方法については今回は割愛します。
JDBC Driverの評価版ダウンロードはこちら

f:id:sennanvolar44:20190528012119p:plain

参照する外部データソース(Salesforce)の設定

下記赤枠の3ファイルに接続するデータソースの情報が書かれています。 f:id:sennanvolar44:20190528001648p:plain

dbconfig.xmlの変更

[xpcustom PostgreSQL]の設定箇所を下記のようにSalesforce用に書き換えます。

f:id:sennanvolar44:20190528013016p:plain

接続設定内容はJDBCDriverのマニュアルをご参照ください。 cdn.cdata.com
なお、struts-config-db.xml、struts-config-db.xml_pgの変更内容も、 dbconfig.xmlと同じ内容となります。

ユーザマスタ作成

外部データはユーザ固有マスタとしてX-pointに取り込むことができますが下記のような前提があります。

ユーザ固有マスタの設定はX-point システム全体で1つのみのため、複数のデータベースを参照することはできません。
取込済のユーザ固有マスタが存在する場合、参照先を切り替える前に取込解除を行う必要があります。


X-pointに管理者としてログインして、「マスタ」→「ユーザ管理マスタ」と画面遷移すると、 下記キャプチャのとおり、Salesforceのテーブルを参照することができています。
f:id:sennanvolar44:20190528014017p:plain

X-pointにインポートしたい対象テーブルを取り込み後、
「フォーム」→「コンポーネント」→「マスタ参照ウィンドウ」にて、
先ほど取り込んだSalesforceのデータを表示するサブ画面を作成します。

f:id:sennanvolar44:20190528014801p:plain

プレビューボタンを押下すると、今作成したサブ画面が表示されます。 f:id:sennanvolar44:20190528015032p:plain

フォームから呼び出した際は、行を選択し選択ボタンを押下することで、
呼び元のエリアに値が反映されます。

まとめ

CData Driverを使うことによって、Salesforceへの接続が簡単に行うことができることがわかりました。 加えて、PCAなど他のSaasのマスタデータ参照もDB接続設定ファイルの変更だけで可能であり、シームレスに切り替えができることが大きなポイントでした。

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