Shopify のデータをCData Sync を利用してSQL Databaseに取り込み、データ出力や分析に活用

Shopify で構築されたオンラインショップのデータをCData Sync を利用してAzure 上のSQL Databaseに取り込むことでShopify の標準レポート機能で得られない切り口でのデータ出力や分析を実現

株式会社 V and P は、犬猫用、および、ヒト用サプリメントの販売および、輸出入の事業を展開されています。

同社では、業務のコアとなるシステムとしてSalesforce を導入しており、データ分析にはCRM Analytics を使用しています。一方で、オンラインショップのシステム基盤にはShopify を採用しており、Salesforce とShopify 間の連携はリアルタイムで行われています。しかしながら、連携ソリューションの制限によりShopify から取得できるデータは顧客・受注・製品のみと一部に限られるという課題がありました。同社では、様々な切り口でのデータ出力や分析を実現するために、 CData Sync を利用してShopify API から取り出せるディスカウント情報など多くのデータを取得しShopify → CData Sync → SQL Database → CRM Analytics とデータを連携させてデータ出力や分析に活用しています。


Challenges:

  • Shopify API から取得可能であれば、それらのデータを活用したい
  • グローバルのボードメンバーが使用しているPower BI からも活用したい
  • 社内に存在しているがアクセスが分断されているデータを活用したい

Solutions:

  • CData Sync を利用してShopify API から取り出せるデータを取得
  • 一度、Azure 上のSQL Database に蓄積することでCRM Analytics とPower BI 両方から活用
  • API 仕様の習得や変更への追従を必要としない安定したノーコードでのデータ連携基盤

本件をご担当された吉川広樹氏にお話をお伺いしました。
 
Q:どのような経緯で本プロジェクトが始まったのでしょうか?
 
吉川氏:ビジネスの要件をカバーするために企業内では様々なシステムが存在し、それぞれのシステムにデータが溜まりデータの分断が発生するというのは各社課題となることが多いと思いますが、当社も正にその状態でした。Shopify・Klaviyo・Microsoft Access・Google Sheets・Excelなどにデータが分断されており、データは会社内に存在していてもデータ分析など活用には結びつかない状態でした。
そのため、情報の一元管理化を進め、顧客、売り上げ、製品などの情報をすべてSalesforce に集約する方針を決め、今後も別なシステムとの連携が必要になった際の拡張性を考慮した際に、接続先オプションの幅広さや費用面のメリットからもCData Sync をデータ連携ソリューションとして選択させていただきました。
 
Q:Shopify データを活用する際のボトルネックや課題はありますか?
 
吉川氏:CData のようなソリューションがない場合、手作業が含まれるような状態でデータをSQL Serverまで連携させるか、独自のソリューションを構築してShopify API からデータを抽出する形を検討しなければならないと考えていました。実は以前所属していた企業でShopify API からデータ抽出をするソリューションを構築したこともありましたが、構築までの時間も当然長く必要でしたし、安定性確保のためのデザインも複雑で、今回のプロジェクトのタイムフレームでは難しいと感じていました。
 
Q:実際にCData Sync を使われたご感想は?導入していて、社内や上司の反応はどうでしたか?
 
吉川氏:使った感想としては、まず、設定が非常に簡単でした。またデータのレプリケーションが受け側のサーバー上のデッドロックなどでエラーになった際も、次回ジョブが走った際に再同期されますので、非常に安定して運用できています。新規データだけではなく更新があった場合も適切にデータ連携がされているのが非常に助かっています。
社内の反応としては、Shopify の標準レポート機能で得られない切り口でのデータ出力が可能になり喜ばれています。
また、先述のようにShopify → Salesforce の受注等の連携は別ソリューションで行っていますが、こちらの連携に抜け漏れがないかの確認のためにCData Sync によって連携されたデータとの比較を行うモニタリングの仕組みも構築することができ、顧客に対して安定的なサービスを提供するための活用もできています。
 
Q:ご利用されている現在のご状況や今後の展開をご共有いただけますでしょうか?
 
吉川氏: 今後の課題としては、Shopify 上で活用している定期購入機能のアプリ上に保存されているデータを定期購買アプリのAPI 経由で取得してSQL Database まで連携できればと思っております。更にはマーケティングオートメーションのKlaviyo やWeb サイトのアクセス解析や広告の情報の連携も考えています。

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