こんにちは!ウェブ担当の加藤です。マーケ関連のデータ分析や整備もやっています。
この記事では、CData JDBC Driver for SASXpt を使ってSAS xpt の連携機能を持つJaspersoft Studio の基本的な帳票をテーブルやチャートで作成する方法を説明します。レポートを実行するたびに、チャートおよびテーブルはリアルタイムデータを表示します。JasperSoft のウィザードを使って、レポートエレメントを埋めるSQL クエリをいくつかビルドします。ドライバーは、リレーショナルデータベースへのデータのコピー処理をスキップする間、標準SQL を利用可能にします。代わりに、クエリは基になるSAS xpt API に直接実行されます。
JDBC データソースとしてSAS xpt のデータに接続
Jaspersoft Studio で、[Data Adapter]ウィザードを使ってJDBC データソースに接続できます。下記の手順に従って、プロジェクトからSAS xpt に接続します。SAS xpt のデータアダプターをワークスペースに追加します。
- [Repository Explorer]で[Data Apters]ノードを右クリックし、[Create Data Adapter]をクリックします。
- [Database JDBC Connection]を選択します。
- ユーザーフレンドリーなドライバー名を入力します。
- [Driver Classpath]タブで[Add]をクリックします。ダイアログが表示されたら、インストールディレクトリの[lib]サブフォルダにナビゲートします。ドライバーのJAR を選択します。
- [Database Location]タブでは、以下の情報が必要です:
- JDBC Driver:JDBC driver のクラス名cdata.jdbc.sasxpt.SASXptDriver を入力。
JDBC URL:JDBC URL に必要な接続プロパティを入力。接続プロパティは、セミコロン区切りでname-value ペアを入力する必要があります。SAS xpt の一般的なJDBC URL は次のとおりです:
jdbc:sasxpt:URI=C:/folder;
ローカルSASXpt ファイルへの接続
URI をSASXpt ファイルを格納しているフォルダに設定すると、ローカルのSASXpt ファイルに接続できます。
S3 データソースへの接続
Amazon S3 ソースに接続してSASXpt ファイルを読み込むことができます。以下のプロパティを設定して接続します:
- URI:接続するバケット内のフォルダに設定。
- AWSAccessKey:AWS アカウントのアクセスキーに設定。
- AWSSecretKey:AWS アカウントのシークレットキーに設定。
- TemporaryLocalFolder:SASXptファイルを一時的にダウンロードするために使用するフォルダへのパス、またはURI に設定。
Azure Data Lake Storage Gen2 への接続
ADLS Gen2 に接続してSASXpt ファイルを読み込むことができます。以下のプロパティを設定して接続します:
- URI:ファイルシステムの名前およびSASXpt ファイルにコンタクトするフォルダの名前に設定。
- AzureAccount:Azure Data Lake storage アカウントの名前に設定。
- AzureAccessKey:Azure Data Lake storage Gen 2 ストレージアカウントのアクセスキーに設定。
- TemporaryLocalFolder:SASXptファイルを一時的にダウンロードするために使用するフォルダへのパス、またはURI に設定。
SAS xpt データ で帳票を作成
SAS xpt のデータアダプターを作成したら、SAS xpt のデータをJasperReports に追加できます。このセクションでは同梱されているテンプレートの一つをSAS xpt のデータに連携させる方法について説明します。
- [File]>[New Jasper Report]をクリックします。テンプレートを選択し、親プロジェクトを選択して、帳票に名前を入力します。
- [Data Adapter]ウィザードで、先のセクションで作成したデータアダプターを選択します。
- [Diagram]タブでは、クエリを視覚的にビルドできます:テーブルをボックスにドラッグしお好みのカラムをクリックします。カスタムクエリも入力可能です。例:
SELECT * FROM SampleTable_1
- データセットに含めたいフィールドを選択します。
[Preview]タブでは、最新のSAS xpt を使ったものと同じ帳票を見ることができます。
チャートを追加
下記の手順に従って、SAS xpt のチャートを既存の帳票に追加します。棒グラフを、先のセクションで作成した帳票テンプレートの最後に追加します。
- [Design]タブをクリックします。
- [Outline]ビューで、帳票のルートノードを右クリックし[Create Dataset]をクリックします。
- データセット名を入力し、オプションをクリックして接続またはデータソースから新しいデータセットを作成します。
- [Data Adapter]メニューで、最初のセクションで作成した[Data Adapter]を選択します。
- 次のクエリを入力します:
SELECT Id, Column1 FROM SampleTable_1 WHERE Column2 = '100'
- データセットに必要なフィールドを選択します。この例ではすべてのフィールドを使います。
- カラムでグループ化する手順はスキップします。SAS xpt API はGROUP BY のステートメントをサポートしていません。
データセットを追加したら、下記の手順に従ってチャートを作成します。
- [Outline]ビューの[Summary]ノードをクリックします。[Properties]ビューで高さを400ピクセルに設定します。サマリーバンドが帳票の最後にプリントされます。
- チャートを[Palette]からsummary にドラッグします。Chart ウィザードが表示されます。
- チャートの種類を選択します。この例では棒グラフを使います。
- [Dataset]メニューで、チャート用に作成したデータセットを選択します。
- [Dataset]タブで、オプションを選択してマスター帳票と同じ接続を使用します。Chart ウィザードは接続パラメータを入力し、メニューセレクションを[Use Another Connection]に変更します。
- [Series]メニューの隣にあるボタンをクリックし、デフォルトシリーズを削除します。[Add]をクリックします。
- [Expression Editor]が表示されたら、カラムをダブルクリックして各カラム値に新しいシリーズを作成します。例:Id。シリーズをId に設定した場合、Id ごとに新しい棒グラフが作成されます。
- [Value]ボックスの隣にあるボタンをクリックし、チャートのmeasures 用に[Expression Editor]を開きます。カラムをダブルクリックしてy 軸に追加します。例:Column1。
- [Label]ボックスの隣にあるボタンをクリックし、チャートのdimensions 用に[Expression Editor]を開きます。カラムをダブルクリックしてx 軸に追加します。例:Id。
- この例ではカテゴリを使用しないため、[Category]ボックスに空の文字列 "" を入力します。
チャートを作成したら基本的なフォーマットを行い、サブレポートをレポートに未使用スペースなくシームレスに追加できるようにします。
- チャートを右クリックして[Size to Container]>[Fit Both]をクリックします。
- メインレポートでサブレポートを右クリックして[Size to Container]>[Fit Both]をクリックします。
プレビューする前に帳票への変更を保存します。チャートが帳票の最後のページに表示されます。