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こんにちは!リードエンジニアの杉本です。
本記事では、データサイエンティスト向けのツールとして有名なIBM SPSS Modeler でCData Driver を利用し、各種クラウドサービスのデータを取り込み、予測モデル作成につなげる方法を紹介したいと思います。
IBMが提供するビジュアル・データサイエンスと機械学習(ML)のソリューションです。
https://www.ibm.com/jp-ja/products/spss-modelerSPSS Modeler はローコードで予測モデルの作成およびモデルの作成に必要なデータ加工などのプレパレーションを実施できます。今回の記事では、このSPSS Modeler にSage 300 のデータを取り込んでみたいと思います。データの取得ができれば、予測モデルの作成などに自在に活用できます。
さて、今回の記事ではSPSS からSage 300 に接続していきますが、このときに必要となるのがCData ODBC ドライバです。
SPSS にはODBC を経由して他サービスに接続する機能が標準提供されています。この機能とCData が提供しているODBC Drivers ラインナップを組み合わせることで、各種クラウドサービスのAPI やデータベースにシームレスにアクセスすることができるようになります。
とは言っても、説明だけではイメージできない部分もあると思うので、実際に連携を試してみましょう。
最初にCData Sage 300 ODBC Driver を対象のマシンにインストールします。
以下のページから30日間のトライアルがダウンロードできます。
Sage 300 ドライバーページインストーラーを入手後、対象のマシンでセットアップを進めていきます。
セットアップが完了すると接続設定画面が表示されるので、Sage 300 への認証に必要な情報を入力します。
Sage 300 には、Sage 300 Web API で通信するための初期設定が必要となるます。
Basic 認証を使用してSage 300 へ認証します。
Sage 300 に認証するには、次のプロパティを入力してください。プロバイダーは、クッキーを使用してSage 300 が開いたセッションを再利用することに注意してください。 そのため、資格情報はセッションを開く最初のリクエストでのみ使用されます。その後は、Sage 300 が返すクッキーを認証に使用します。
あとは「接続のテスト」ボタンをクリックし、接続が成功したら、「接続ウィザード」の「OK」ボタンをクリックして保存します。
接続完了後、メタデータタブから利用できるテーブル・ビューの情報を確認できます。
ここで予めSage 300 のどのオブジェクト、項目を利用するか確認しておくと良いでしょう。
それではSPSS Modeler を使ってSage 300 のデータを取り込んでみましょう。
Windows のスタートメニューから「IBM SPSS Modeler Subscription」を立ち上げて、新しいストリームを作成します。
まず「入力」タブにある「データベース」をストリーム上に配置します。
配置したアイコンをダブルクリックするとデータベースの接続設定画面が出てくるので、「データソース」から「新規データベース接続の追加」をクリックします。
すると以下のようにODBC DSNの一覧が表示されるので、先程構成したSage 300 のDSNを選択して、「接続」をクリックしましょう。
ユーザー名・パスワードなどの認証情報は事前に入力してあるので、空白のままで構いません。これでSage 300 への接続を確立できます。
接続を追加したら、どんなデータを取り込むのか、テーブルまたはSQLクエリーで設定します。
とりあえず手軽に取り込めるテーブル名での指定を行ってみます。「データの選択」をクリックします。
表示されたテーブル・ビューの一覧から取り込みたい対象のテーブルを選択しましょう。
あとはフィルター条件として、どの項目を取り込むかどうかという設定や、
モデル作成の際に利用するデータ型やロールを設定すれば、データ取得の準備はOKです。
データのプレビューを確認すると、以下のようにSage 300 のデータを確認できました。
せっかくなので、「データ検査」を実行してデータの傾向も確認してみましょう。
以下のように各項目のデータの最小・最大・平均、有効な値かどうかなどが確認できます。
このように、とてもシンプルな手順でSage 300 のデータをSPSS Modeler に取り込むことができました。
これで、予測モデル作成などより複雑なタスクにSage 300 のデータを簡単に活用できます。
このようにCData ODBC ドライバと併用することで、270を超えるSaaS、RDB、NoSQL データをSPSS Modeler からコーディングなしで扱うことができます。30日の無償評価版が利用できますので、ぜひ自社で使っているクラウドサービスやNoSQL と合わせて活用してみてください。
CData ODBC ドライバは日本のユーザー向けに、UI の日本語化、ドキュメントの日本語化、日本語でのテクニカルサポートを提供しています。