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Oracle Data Integrator でSage 300 のデータをETL する方法

この記事では、Oracle Data Integrator を使ってSage 300 のデータをデータウェアハウスに転送する方法を説明します。

加藤龍彦
デジタルマーケティング

最終更新日:2022-01-31
sage300 ロゴ

CData

jdbc ロゴ画像
Oracle Data Integrator ロゴ

こんにちは!ウェブ担当の加藤です。マーケ関連のデータ分析や整備もやっています。

Oracle Data Integrator(ODI)はOracle エコシステムのハイパフォーマンスなデータ統合プラットフォームです。CData JDBC Driver for Sage300 を使えば、OCI をはじめとするETL ツールからSage 300 のデータにJDBC 経由で簡単に接続を実現できます。リアルタイムSage 300 のデータをデータウェアハウス、BI・帳票ツール、CRM、基幹システムなどに統合すれば、データ活用もぐっと楽に。

CData のコネクタを使えば、Sage 300 API にリアルタイムで直接接続して、ODI 上で通常のデータベースと同じようにSage 300 のデータを操作できます。Sage 300 エンティティのデータモデルを構築、マッピングを作成し、データの読み込み方法を選択するだけの簡単なステップでSage 300 のデータのETL が実現できます。

ドライバーのインストール

ドライバーをインストールするには、インストールフォルダにあるドライバーのJAR ファイルと.lic ファイルをODI の適切なディレクトリにコピーします。

  • UNIX/Linux(Agent なし):~/.odi/oracledi/userlib
  • UNIX/Linux(Agent):$ODI_HOME/odi/agent/lib
  • Windows(Agent なし):%APPDATA%\Roaming\odi\oracledi\userlib
  • Windows(Agent):%APPDATA%\Roaming\odi\agent\lib

ODI を再起動してインストールを完了します。

モデルのリバースエンジニアリング

ODI の機能を使ってモデルをリバースエンジニアリングすることで、ドライバー側で取得したSage 300 のデータのリレーショナルビューに関するメタデータが取得できます。リバースエンジニアリング後、リアルタイムSage 300 のデータにクエリを実行してSage 300 テーブルのマッピングを作成できます。

  1. ODI でリポジトリに接続し、「New」->「Model and Topology Objects」をクリックします。 新しいモデルを作成
  2. 表示されるダイアログの「Model」画面で、以下の情報を入力します。
    • Name:Sage300 と入力します。
    • Technology:Technology:Generic SQL(ODI がVersion 12.2+ の場合はMicrosoft SQL Server)を選択します。
    • Logical Schema:Sage300 と入力します。
    • Context:Global を選択します。
    モデルを設定
  3. 表示されるダイアログの「Data Server」画面で、以下の情報を入力します。
    • Name:Sage300 と入力します。
    • Driver List:Oracle JDBC Driver を選択します。
    • Driver:cdata.jdbc.sage300.Sage300Driver と入力します。
    • URL:接続文字列を含むJDBC URL を入力します。

      Sage 300 には、Sage 300 Web API で通信するための初期設定が必要となるます。

      • Sage 300 のユーザー向けのセキュリティグループを設定します。Sage 300 のユーザーに、Security Groups の下にあるbSage 300 Web API オプションへのアクセスを付与します(各モジュール毎に必要です)。
      • /Online/Web/Online/WebApi フォルダ内のweb.config ファイルを両方編集して、AllowWebApiAccessForAdmin のキーを true 設定します。webAPI アプリプールを再起動すると設定が反映されます。
      • ユーザーアクセスを設定したら、https://server/Sage300WebApi/ をクリックして、web API へのアクセスを確認してください。

      Basic 認証を使用してSage 300 へ認証します。

      Basic 認証を使用して接続する

      Sage 300 に認証するには、次のプロパティを入力してください。プロバイダーは、クッキーを使用してSage 300 が開いたセッションを再利用することに注意してください。 そのため、資格情報はセッションを開く最初のリクエストでのみ使用されます。その後は、Sage 300 が返すクッキーを認証に使用します。

      • Url:Sage 300 をホストするサーバーのURL に設定します。Sage 300 Web API 用のURL を次のように作成してください。 {protocol}://{host-application-path}/v{version}/{tenant}/ 例えば、 http://localhost/Sage300WebApi/v1.0/-/ です。
      • User:アカウントのユーザー名に設定します。
      • Password:アカウントのパスワードに設定します。

      組み込みの接続文字列デザイナー

      JDBC URL の作成の補助として、Sage 300 JDBC Driver に組み込まれている接続文字列デザイナーが使用できます。JAR ファイルをダブルクリックするか、コマンドラインからjar ファイルを実行します。

      java -jar cdata.jdbc.sage300.jar

      接続プロパティを入力し、接続文字列をクリップボードにコピーします。

      組み込みの接続文字列デザイナーを使ってJDBC URL を生成(Salesforce の場合)

      一般的な接続文字列は次のとおりです。

      jdbc:sage300:User=SAMPLE;Password=password;URL=http://127.0.0.1/Sage300WebApi/v1/-/;Company=SAMINC;
    Data Server を設定
  4. Physical Schema 画面で、以下の情報を入力します。
    • Name:ドロップダウンメニューから選択します。
    • Database (Catalog):CData と入力します。
    • Owner (Schema):Sage 300 にSchema を選択した場合は、選択したSchema を入力し、それ以外の場合はSage300 と入力します。
    • Database (Work Catalog):CData と入力します。
    • Owner (Work Schema):Sage 300 にSchema を選択した場合は、選択したSchema を入力し、それ以外の場合はSage300 と入力します。
    Physical Schema を設定
  5. 開いたモデルで「Reverse Engineer」をクリックしてSage 300 テーブルのメタデータを取得します。 モデルをリバースエンジニアリング

Sage 300 のデータの編集と保存

リバースエンジニアリング後、ODI でSage 300 のデータを操作できるようになります。 Sage 300 のデータを表示するには、Designer ナビゲーターでモデルアコーディオンを展開し、テーブルを右クリックして「View data」をクリックします。 データを表示

ETL プロジェクトの作成

次の手順に従って、Sage 300 からETL を作成します。OEInvoices エンティティをODI Getting Started VM に含まれているサンプルデータウェアハウスにロードします。

  1. SQL Developer を開き、Oracle データベースに接続します。Connections ぺインでデータベースのノードを右クリックし、「New SQL Worksheet」をクリックします。

    もしくは、SQLPlus を使用することもできます。コマンドプロンプトから、以下のように入力します。

    sqlplus / as sysdba
  2. 以下のクエリを入力し、ODI_DEMO スキーマにあるサンプルデータウェアハウスに新しいターゲットテーブルを作成します。以下のクエリは、Sage 300 のOEInvoices テーブルに一致するいくつかのカラムを定義します。 CREATE TABLE ODI_DEMO.TRG_OEINVOICES (APPROVEDLIMIT NUMBER(20,0),InvoiceUniquifier VARCHAR2(255));
  3. ODI でDesigner ナビゲーターのModels アコーディオンを展開し、ODI_DEMO フォルダの「Sales Administration」ノードをダブルクリックします。Model Editor でモデルが開きます。
  4. 「Reverse Engineer」をクリックします。TRG_OEINVOICES テーブルがモデルに追加されます。
  5. プロジェクトの「Mappings」ノードを右クリックし、「New Mapping」をクリックします。マッピングの名前を入力し、「Create Empty Dataset」オプションを無効にします。Mapping Editor が表示されます。
  6. TRG_OEINVOICES テーブルをSales Administration モデルからマッピングにドラッグします。
  7. OEInvoices テーブルをSage 300 モデルからマッピングにドラッグします。
  8. ソースコネクタポイントをクリックしてターゲットコネクタポイントにドラッグします。Attribute Matching ダイアログが表示されます。ここでは、デフォルトオプションを使用します。その場合、目的の動作はターゲットカラムのプロパティに表示されます。
  9. Mapping Editor のPhysical タブを開き、TARGET_GROUP の「OEINVOICES_AP」をクリックします。
  10. OEINVOICES_AP プロパティで、Loading Knowledge Module タブの「LKM SQL to SQL (Built-In)」を選択します。 Sage 300 へのSQL ベースのアクセスには、標準データベース間のナレッジモジュールを使用できます

これで、マッピングを実行してSage 300 のデータをOracle にロードできます。

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