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CData Connect

SaaS 連携データベース Yoom を使ってSage 300 のデータを使ったフローボットを作成する

CData Connect Server を使ってSage 300 のデータのOData API エンドポイントを作成して、Yoom のフローボットでSage 300 のデータを利用する方法。

杉本和也
リードエンジニア

最終更新日:2022-12-09

こんにちは!リードエンジニアの杉本です。

Yoom は さまざまなSaaS とノーコードで連携し、業務を自動化するSaaS 連携データベースです。この記事では、CData Connect Server を経由して Yoom からSage 300 に接続し、Sage 300 のデータを利用したフローボットを作成する方法を紹介します。

CData Connect Server は、Sage 300 のデータのクラウド to クラウドの仮想OData インターフェースを提供し、Yoom からリアルタイムにSage 300 データへ接続することができます。

ホスティングについて

Yoom からCData Connect Server に接続するには、利用するConnect Server インスタンスをネットワーク経由での接続が可能なサーバーにホスティングして、URL での接続を設定する必要があります。CData Connect がローカルでホスティングされており、localhost アドレス(localhost:8080 など)またはローカルネットワークのIP アドレス(192.168.1.x など)からしか接続できない場合、Yoom はCData Connect Server に接続することができません。

クラウドホスティングでの利用をご希望の方は、AWS MarketplaceGCP Marketplace で設定済みのインスタンスを提供しています。


CData Connect Server の設定

Yoom でSage 300 Sage 300 のデータをリアルタイムで操作するには、Connect Server からSage 300 に接続し、コネクションにユーザーアクセスを提供してSage 300 のデータのOData エンドポイントを作成する必要があります。

Sage 300 のデータの仮想データベースを作成する

CData Connect Server は、シンプルなポイントアンドクリックインターフェースを使用してデータソースに接続し、データを取得します。まずは、右側のサイドバーのリンクからConnect Server をインストールしてください。

  1. Connect Server にログインし、「CONNECTIONS」をクリックします。 データベースを追加
  2. 一覧から「Sage 300」を選択します。
  3. Sage 300 に接続するために必要な認証プロパティを入力します。

    Sage 300 には、Sage 300 Web API で通信するための初期設定が必要となるます。

    • Sage 300 のユーザー向けのセキュリティグループを設定します。Sage 300 のユーザーに、Security Groups の下にあるbSage 300 Web API オプションへのアクセスを付与します(各モジュール毎に必要です)。
    • /Online/Web/Online/WebApi フォルダ内のweb.config ファイルを両方編集して、AllowWebApiAccessForAdmin のキーを true 設定します。webAPI アプリプールを再起動すると設定が反映されます。
    • ユーザーアクセスを設定したら、https://server/Sage300WebApi/ をクリックして、web API へのアクセスを確認してください。

    Basic 認証を使用してSage 300 へ認証します。

    Basic 認証を使用して接続する

    Sage 300 に認証するには、次のプロパティを入力してください。プロバイダーは、クッキーを使用してSage 300 が開いたセッションを再利用することに注意してください。 そのため、資格情報はセッションを開く最初のリクエストでのみ使用されます。その後は、Sage 300 が返すクッキーを認証に使用します。

    • Url:Sage 300 をホストするサーバーのURL に設定します。Sage 300 Web API 用のURL を次のように作成してください。 {protocol}://{host-application-path}/v{version}/{tenant}/ 例えば、 http://localhost/Sage300WebApi/v1.0/-/ です。
    • User:アカウントのユーザー名に設定します。
    • Password:アカウントのパスワードに設定します。
    コネクションを設定(Salesforce の場合)。
  4. Test Connection」をクリックします。
  5. 「Permission」->「 Add」とクリックし、適切な権限を持つ新しいユーザー(または既存のユーザー) を追加します。

仮想データベースが作成されたら、Yoom を含むお好みのクライアントからSage 300 に接続できるようになります。

Yoom でフローボットを作成

Web API の準備が整ったので、Yoom にてフローボットの作成を進めていきます。

  1. まず、Yoom にログインします。
  2. フローボットを新規作成します。

ループ設定

フローボットのトリガー設定後、プロセスを作成します。まずはデータを複数行データベースに追加するため、ループ処理を設定します。ループを件数分実行するための一意のデータをSage 300 から取得します。

  1. CData Connect Server コネクタを利用して、Sage 300 のデータを取得します。+ ボタンでプロセスを追加し、オペレーションタイプの選択から「アプリと連携する」を選択します。
  2. アプリ一覧から「CData Connect」を選択します。
  3. アカウント情報を登録します。アクセストークンに、Connect Server のアカウント(メールアドレス)とPAT をコロンで繋ぎ、Base64 エンコードしたものを設定します。
  4. アクション選択では、「レコードの一覧を取得」を選択します。アクション設定画面では、Connect Server のOData で設定したテーブル名を設定します。アウトプットを追加し、データをリスト形式で取得する設定をします。JSONPath には「$.value[*].カラム名」を指定します。
  5. データ取得設定を保存し、ループ処理(同じ処理を繰り返す)を追加します。

ループで利用したデータを元に他カラムのデータを取得

ループで利用した一意のデータをキーにして、Sage 300 の他カラムのデータを取得します。

  1. ループ分岐の右側のフローでアプリ連携のプロセスを追加し、「特定のレコードを取得」アクションを設定します。
  2. プライマリーキーの値を設定します。「アウトプットを入力」から「ループ変数」を選択します。
  3. アウトプットを設定します。入力形式はテキスト、JSONPath は「value[0].カラム名」を設定します。

Yoom データベースに追加

Yoom データベースに取得したデータを追加する処理を作成します。

  1. オペレーションタイプの選択から「データベースを操作する」を選択し、データベース一覧からYoom データベースを選択します。
  2. データベースとテーブルを指定し、実行アクションで「レコードを追加する」を選択します。
  3. データ取得時に設定したアウトプットを、データベースのカラムに設定します。

フローボットの完成

Sage 300 のデータをYoom データベースに追加するフローボットが完成しました。

  1. フローボットを実行し、Yoom データベースにSage 300 のデータが追加されることを確認します。

このように、CData Connect Server を経由することで、API 側の複雑な仕様を意識せずにSaaS と連携したフローボットをYoom で作成できます。。他にも多くのデータソースに対応するCData Connect Server の詳細をこちらからご覧ください。