こんにちは!ウェブ担当の加藤です。マーケ関連のデータ分析や整備もやっています。
Oracle Data Integrator(ODI)はOracle エコシステムのハイパフォーマンスなデータ統合プラットフォームです。CData JDBC Driver for MicrosoftPlanner を使えば、OCI をはじめとするETL ツールからMicrosoft Planner のデータにJDBC 経由で簡単に読み取りと書き込みを実現できます。リアルタイムMicrosoft Planner のデータをデータウェアハウス、BI・帳票ツール、CRM、基幹システムなどに統合すれば、データ活用もぐっと楽に。
CData のコネクタを使えば、Microsoft Planner API にリアルタイムで直接接続して、ODI 上で通常のデータベースと同じようにMicrosoft Planner のデータを操作できます。Microsoft Planner エンティティのデータモデルを構築、マッピングを作成し、データの読み込み方法を選択するだけの簡単なステップでMicrosoft Planner のデータのETL が実現できます。
ドライバーのインストール
ドライバーをインストールするには、インストールフォルダにあるドライバーのJAR ファイルと.lic ファイルをODI の適切なディレクトリにコピーします。
- UNIX/Linux(Agent なし):~/.odi/oracledi/userlib
- UNIX/Linux(Agent):$ODI_HOME/odi/agent/lib
- Windows(Agent なし):%APPDATA%\Roaming\odi\oracledi\userlib
- Windows(Agent):%APPDATA%\Roaming\odi\agent\lib
ODI を再起動してインストールを完了します。
モデルのリバースエンジニアリング
ODI の機能を使ってモデルをリバースエンジニアリングすることで、ドライバー側で取得したMicrosoft Planner のデータのリレーショナルビューに関するメタデータが取得できます。リバースエンジニアリング後、リアルタイムMicrosoft Planner のデータにクエリを実行してMicrosoft Planner テーブルのマッピングを作成できます。
-
ODI でリポジトリに接続し、「New」->「Model and Topology Objects」をクリックします。
- 表示されるダイアログの「Model」画面で、以下の情報を入力します。
- Name:MicrosoftPlanner と入力します。
- Technology:Technology:Generic SQL(ODI がVersion 12.2+ の場合はMicrosoft SQL Server)を選択します。
- Logical Schema:MicrosoftPlanner と入力します。
- Context:Global を選択します。
- 表示されるダイアログの「Data Server」画面で、以下の情報を入力します。
- Name:MicrosoftPlanner と入力します。
- Driver List:Oracle JDBC Driver を選択します。
- Driver:cdata.jdbc.microsoftplanner.MicrosoftPlannerDriver と入力します。
- URL:接続文字列を含むJDBC URL を入力します。
ユーザー資格情報の接続プロパティを設定せずに接続できます。接続に最小限必要な接続プロパティは、以下のとおりです。
- InitiateOAuth: GETANDREFRESH に設定。
- Tenant (optional): デフォルトと異なるテナントに認証したい場合は、これを設定します。これは、デフォルトのテナントに所属していない組織と連携するために必要です。
接続すると、CData 製品はデフォルトブラウザでOAuth エンドポイントを開きます。ログインして、CData 製品にアクセス許可を与えます。CData 製品がOAuth プロセスを完了します。
組み込みの接続文字列デザイナー
JDBC URL の作成の補助として、Microsoft Planner JDBC Driver に組み込まれている接続文字列デザイナーが使用できます。JAR ファイルをダブルクリックするか、コマンドラインからjar ファイルを実行します。
java -jar cdata.jdbc.microsoftplanner.jar
接続プロパティを入力し、接続文字列をクリップボードにコピーします。
一般的な接続文字列は次のとおりです。
jdbc:microsoftplanner:OAuthClientId=MyApplicationId;OAuthClientSecret=MySecretKey;CallbackURL=http://localhost:33333;
- Physical Schema 画面で、以下の情報を入力します。
- Name:ドロップダウンメニューから選択します。
- Database (Catalog):CData と入力します。
- Owner (Schema):Microsoft Planner にSchema を選択した場合は、選択したSchema を入力し、それ以外の場合はMicrosoftPlanner と入力します。
- Database (Work Catalog):CData と入力します。
- Owner (Work Schema):Microsoft Planner にSchema を選択した場合は、選択したSchema を入力し、それ以外の場合はMicrosoftPlanner と入力します。
- 開いたモデルで「Reverse Engineer」をクリックしてMicrosoft Planner テーブルのメタデータを取得します。
Microsoft Planner のデータの編集と保存
リバースエンジニアリング後、ODI でMicrosoft Planner のデータを操作できるようになります。
Microsoft Planner のデータを編集し保存するには、Designer ナビゲーターでモデルアコーディオンを展開し、テーブルを右クリックして「Data」をクリックします。「Refresh」をクリックしてデータの変更を取得します。変更が完了したら「Save Changes」をクリックします。
ETL プロジェクトの作成
次の手順に従って、Microsoft Planner からETL を作成します。Tasks エンティティをODI Getting Started VM に含まれているサンプルデータウェアハウスにロードします。
SQL Developer を開き、Oracle データベースに接続します。Connections ぺインでデータベースのノードを右クリックし、「New SQL Worksheet」をクリックします。
もしくは、SQLPlus を使用することもできます。コマンドプロンプトから、以下のように入力します。
sqlplus / as sysdba
- 以下のクエリを入力し、ODI_DEMO スキーマにあるサンプルデータウェアハウスに新しいターゲットテーブルを作成します。以下のクエリは、Microsoft Planner のTasks テーブルに一致するいくつかのカラムを定義します。
CREATE TABLE ODI_DEMO.TRG_TASKS (STARTDATETIME NUMBER(20,0),TaskId VARCHAR2(255));
- ODI でDesigner ナビゲーターのModels アコーディオンを展開し、ODI_DEMO フォルダの「Sales Administration」ノードをダブルクリックします。Model Editor でモデルが開きます。
- 「Reverse Engineer」をクリックします。TRG_TASKS テーブルがモデルに追加されます。
- プロジェクトの「Mappings」ノードを右クリックし、「New Mapping」をクリックします。マッピングの名前を入力し、「Create Empty Dataset」オプションを無効にします。Mapping Editor が表示されます。
- TRG_TASKS テーブルをSales Administration モデルからマッピングにドラッグします。
- Tasks テーブルをMicrosoft Planner モデルからマッピングにドラッグします。
- ソースコネクタポイントをクリックしてターゲットコネクタポイントにドラッグします。Attribute Matching ダイアログが表示されます。ここでは、デフォルトオプションを使用します。その場合、目的の動作はターゲットカラムのプロパティに表示されます。
- Mapping Editor のPhysical タブを開き、TARGET_GROUP の「TASKS_AP」をクリックします。
- TASKS_AP プロパティで、Loading Knowledge Module タブの「LKM SQL to SQL (Built-In)」を選択します。
これで、マッピングを実行してMicrosoft Planner のデータをOracle にロードできます。