こんにちは!ウェブ担当の加藤です。マーケ関連のデータ分析や整備もやっています。
Microsoft Power Automate(旧Microsoft Flow)は、一般的なアプリとサービスでイベント(ワークフロー)を自動化するオンラインサービスです。CData Connect Server と組み合わせると、ビジュアライゼーションやダッシュボード用にIBM Cloud Object Storage のデータにクラウドベースでアクセスできます。この記事では、Power Automate からConnect Server に接続し、リアルタイムIBM Cloud Object Storage のデータをワークフローとタスクに統合する方法を説明します。
CData Connect Server は、ピュアSQL のクラウドインターフェースをIBM Cloud Object Storage に提供し、データを複製せずにPower Automate からリアルタイムIBM Cloud Object Storage のデータとの統合を手軽に実現します。Power Automate はCData Connect Server をSQL Server データベースとして認識し、最適化されたデータ処理を使用してサポートされているすべてのSQL 操作(フィルタ、JOIN など)をIBM Cloud Object Storage に直接プッシュして、サーバー側の処理を利用して、IBM Cloud Object Storage のデータを素早く返します。
- Connect Server にログインし、[DATA MODEL]をクリックします。
- [Available Data Sources]から[IBM Cloud Object Storage]を選択します。
-
必要な認証プロパティを入力し、IBM Cloud Object Storage に接続します。
Cloud Object Storage 接続プロパティの取得・設定方法
Cloud Object Storage に接続する前に、Cloud Object Storage インスタンスを登録してCloud Object Storage API キーとCRN を取得していきます。
Cloud Object Storage の新規インスタンスの登録
IBM Cloud アカウントにCloud Object Storage がまだない場合は、以下の手順に従ってアカウントにSQL Query のインスタンスをインストールできます。
- IBM Cloud アカウントにログインします。
- Cloud Object Storage
ページに移動して、インスタンス名を指定して「作成」をクリックします。Cloud Object Storage の新規インスタンスにリダイレクトされます。
API キー
API キーは以下の手順で取得できます。
- まずは、IBM Cloud アカウントにログインします。
- API キーページに移動します。
- 中央右隅のIBM Cloud APIキーの作成 をクリックして、新しいAPI キーを作成します。
- ポップアップウィンドウが表示されたら、API キーの名前を指定して作成をクリックします。ダッシュボードからはアクセスできなくなるため、API Key を控えておきましょう。
Cloud Object Storage CRN
デフォルトでは、CData 製品はCloud Object Storage CRN を自動で取得します。ただし、複数のアカウントがある場合は、CloudObjectStorageCRN
を明示的に指定する必要があります。この値は、次の2つの方法で取得できます。
- Services ビューをクエリする。これにより、IBM Cloud Object Storage インスタンスとそれぞれのCRN がリストされます。
- IBM Cloud で直接CRN を見つける。これを行うには、IBM Cloud
のダッシュボードに移動します。リソースリストで、ストレージからCloud Object Storage リソースを選択してCRN
を取得します。
IBM Cloud Object Storage への接続
これで準備は完了です。以下の接続プロパティを設定してください。
- InitiateOAuth:GETANDREFRESH に設定。InitiateOAuth を使うと、OAuth
認証を繰り返す必要がなく、さらに自動でアクセストークンを設定できます。
- ApiKey:セットアップ中に控えたAPI キーを指定。
- CloudObjectStorageCRN(オプション):控えておいたCloud Object Storage のCRN に設定。Cloud Object
Storage アカウントが複数ある場合のみ設定する必要があります。
プロパティを設定したら、これで接続設定は完了です。
- Create & Test をクリックします。
- Edit IBM Cloud Object Storage Connection ページのPermissions タブに移動し、ユーザーベースのアクセス許可を更新します。
- USERS タブでAuthToken を取得します。
コネクションが構成されたら、Power Automate からIBM Cloud Object Storage に接続できるようになります。
CData Connect Server に接続する
Connect Server を使用してIBM Cloud Object Storage のデータをPower Automate タスクに統合するには、新しいSQL Server 接続が必要です。
- Power Automate にログインします。
- [Data]->[Connections]->[New connection]とクリックします。
- SQL Server を選択します。
- 接続ウィザードにて
- Authentication Type を"SQL Server Authentication" に設定します。
- SQL server name をConnect Server インスタンスのアドレスに設定します。(CONNECT_SERVER_URL)
- SQL database name を以前作成したIBM Cloud Object Storage の名前(ibmcloudobjectstoragedb など)に設定します。
- Username とPassword を設定し、[Create]をクリックします。
IBM Cloud Object Storage のデータをPower Automate Tasks に統合する
Connect Server への接続が構成されたら、リアルタイムIBM Cloud Object Storage のデータをPower Automate タスクに統合する事ができるようになります。
- Power Automate にログインします。
- [My flows]->[New]とクリックし、空白またはテンプレートからフローを作成することを選択します。
- SQL Server アクション(Get rows など)を追加または構成し、Connect Server 接続に接続するようにアクションを構成します。
- 使用するテーブルをドロップダウンメニューから選択し、詳細オプション(フィルタ、オーダーなど)を構成します。
- フォローしてテストするアクションを構成し、フォローを保存します。
クラウドアプリケーションからIBM Cloud Object Storage のデータへのSQL アクセス
Power Automate タスクからIBM Cloud Object Storage のデータへリアルタイムに直接接続できるようになりました。これで、IBM Cloud Object Storage のデータを複製せずにより多くの接続とワークフローを作成してビジネスを推進できます。
クラウドアプリケーションから直接250を超えるSaaS 、ビッグデータ、NoSQL ソースへのSQL データアクセスを取得するには、CData Connect Cloud を参照してください。