API Server クラウドトンネリング機能



モダンな企業のデータは、15から20のオンプレミスデータソースと同数程度のSaaS/クラウドに散らばっていると言われています。 オンプレミスでは、伝統的なアプリケーションのRDB やファイルサーバー内のExcel やCSV のようなアプリケーションなどが相当します。 SaaS/クラウドではSalesforce やGoogle Suite などが代表的です。オンプレミスのデータに外部(例えばWeb ベースのBI など)からアクセスするには、 通常企業のファイアウォールにポートを開けてもらう必要があります。もちろんIT 担当者はセキュリティや管理の観点からこれを好みません。

API Server のクラウドゲートウェイ機能は、公開アクセスが可能なSSH ホストにリバースSSH トンネルを構築することにより、API Server をホストしているマシンやオンプレミスデータを ファイアウォール内に置きつつ、オンプレミスデータソースの公開アクセスが可能なOData フィードを作成します。 この記事では、API Server でのクラウドゲートウェイの設定方法を説明し、オンプレミスデータを外部から接続してみます。

リモートSSH ホストのセットアップ

API Server のリバースSSH トンネルを構築するには、まずはインターネットに公開されたSHH ホストが必要です。 API Server のデータを読み書きしたいクライアントアプリケーションおよびデバイスは、SSH ホストの公開アドレスとAPI Server に転送されるトラフィックの受信ポートを知っていれば大丈夫です。

API Server でクラウドゲートウェイを設定

次のステップはリバースSSH トンネルの構築です。次の説明はWindows 版の説明です。Java 版のAPI Server でのクラウドゲートウェイの設定はヘルプドキュメントを参照してください

  1. システムトレーのAPI Server アイコンを右クリックして、Server Option を選択します。
  2. Cloud Gateway タブに進みます。
  3. クリックして、Cloud Gateway を有効化します。
  4. SSH ホストにホストとポート値を入力し、認証タイプを選択して有効な認証情報を入力します。
  5. テスト接続ボタンをクリックして、SSH ホストとの接続を確認します。
  6. API Server を再起動します。

クラウドゲートウェイを経由してAPI Server に接続する

設定したクラウドゲートウェイを使って、API Server で公開されているオンプレミスデータにゲートウェイ経由でアクセスしてみましょう。 それには、クライアントからSSH ホストに転送に使用するポートを指定してリクエストを送るだけです。 リクエストはAPI Server に転送され、そこからオンプレミスデータソースに送られます。戻り値はデフォルトではOData 形式のデータとして、トンネルを通じてクライアントに返されます。

信頼された接続管理

通常、SSH の接続管理は、手動で行われるか、サードパティソフトウェアが使われます。 API Server のクラウドゲートウェイは、製品に接続管理機能がすでに組み込まれています。 接続が失われたり、不安定となった場合には、クラウドゲートウェイは接続のリフレッシュを試みます。

無償試用版

API Server の評価版 を是非、ダウンロードしてお試しください。