今回のプロジェクトを推進された清田 馨一郎氏(写真左)、渡邉 裕樹氏(写真右)にお話をお伺いしました。
Q:どのような経緯で本プロジェクトが始まったのでしょうか?
渡邉氏:弊社では、KPI のレポートを複数のシステムから手動でCSV ファイルやExcel ファイルをダウンロード後、Microsoft Access に集約して作成・公開していました。今回のプロジェクトでは業務効率化という観点でDenodo とBI を利用してレポート作成業務を自動化するというのが最初の目的でしたが、一方ではDenodo を利用してスモールスタートでデータ整備を進める重要なプロジェクトでもありました。
Q:今回のプロジェクトの実現に向けての課題をお聞かせください。
清田氏:事業部門がKPI レポートを作成するのに利用していたExcel・CSV ファイルの置き場所は様々でローカルのストレージに加えてファイルサーバーやクラウドストレージに存在するという状態でした。Denodo にもExcel やCSV ファイルを読み込む機能は標準でありましたが、それらのファイルにアクセスするために必要な認証が何パターンもあり、それらに対応するための良い方法を模索していました。
Q:CData の製品に期待していたことは?
清田氏:CData JDBC Driver を調べてみたところ1つのDriver で様々な認証をサポートしているということが分かり、必要な機能がカバー出来ているかどうかを確認しました。確認の観点としては、認証の他にも性能や、Denodo 側で行うと煩雑となってしまうと課題感を持っていたCSV ファイルの型定義の解決でした。
Q:実際にCData JDBC Drivers を使われた感想は?
清田氏:採用の決め手は「十分な性能・幅広い認証方式のサポート・型定義の柔軟性」の3つのポイントでした。性能ですが、一部のKPI レポートでは複数のExcel やCSV ファイルからデータを結合して作成しているものもあり、RDB でいう結合(JOIN)クエリが必要となります。このような場合でもCData Driver を組み合わせることで非常に高い性能で目的のデータを取得できました。認証についても1つのDriver でファイルサーバーもクラウドストレージも同じようにアクセスできるところが良かったです。
渡邉氏:Denodo と組み合わせて利用することについてはスムーズだった印象があります。特に印象として残っているのは、型定義が便利という点です。CSV ファイルだとゼロ埋めの数字項目が数値型として判別されることがあるのですが、CData Driver ではスキーマ定義のファイルを読み込ませることで意図した型定義でDenodo にメタデータをシームレスに取り込むことが出来るのが魅力でした。
Q:今後CData 製品に期待することをお聞かせください。
渡邉氏:ソリューションを選定する際には当然必要な機能やコネクタが揃っているかを確認します。しかし、どうしてもPOC の中だけでは確認できない細かな点があります。必要なコネクタが未対応の場合でも、CData 製品と組み合わせることで使えるようになることがあれば、選択肢として上がってくるので活用していきたいと考えています。
清田氏:様々なアプリケーションやサービスに繋がるのがCData 製品の魅力だと思いますので、必要なシーンが出てきた際には引き続きご尽力いただくことを期待しています。