株式会社小松製菓は、昭和23年4月に岩手県二戸市にて創業した小松煎餅店を前身とする「南部せんべい乃 巖手屋」の商品製造を手がける菓子メーカーです。伝統的な南部せんべいの製造だけでなく、南部せんべいとチョコレートを組み合わせた「チョコ南部」を開発するなど、伝統を重んじながらも新たな取組みを積極的に推進されています。
今回、同社は営業担当者が必要なタイミングで基幹システム(SQL Server)内の必要なデータにアクセス可能な環境をkintone + CData Arcにて内製することで、世界的な原材料・運搬費の上昇などコロナ禍以前よりも増して変化の激しい事業環境に適応する機動性の高い営業活動の仕組みを実現されました。
Before | 課題
- 事業環境の変化に適応すべく営業活動の機動性を向上させる仕組みが求められていた
- 上記の仕組みづくりにおいては、基幹システムのデータ構造や営業業務フローへの対応など社内ニーズを迅速、かつ柔軟に反映できるよう内製可能な手法が望ましかった
After | CData 製品を導入した効果
- kintone + CData Arcを用いて営業担当者が必要なタイミングで基幹システム内のデータにマルチデバイスからアクセス可能、かつ社内ニーズの反映も容易な仕組みを内製
- 初めての内製化であったが予定どおり構築を完了することができただけでなく、当初は想定していなかった社内ニーズも実装することができた
本件をご担当された情報システム部 舘氏にお話をお伺いしました。
Q: 本件は、どのような目的・課題の達成・解決を目指し取り組まれましたか?
舘氏:世界的な原材料・運搬費の上昇などコロナ禍以前よりも増して変化の激しい事業環境に対応するために営業活動の機動性を高める必要がありました。
具体的には、基幹システム内の価格マスタ等のデータが常に最新化されていて、営業担当者はその最新のデータに基づき状況を判断、状況に応じた柔軟、かつ迅速な営業活動を展開できる仕組みを構築したいと考えていました。
構築にあたっては既存のツールやオーダーメイドすることも検討したのですが、基幹システムのデータ構造や商品点数、得意先が多いことなどから複雑化している業務フローへの対応など社内ニーズに柔軟に対応できる方法が望ましかったため、内製可能な方法はないものかと探る中でCDataにたどりつきました。
Q: 弊社製品を採用されたポイントをおきかせいただけますか?
舘氏:分かりやすさと使いやすさが決め手になりました。
最終的に営業担当者向けのフロントエンドとしてはノーコードで業務アプリを構築でき、またマルチデバイスアクセス可能なkintoneを採用することとなり、CData Arcにはkintoneと基幹システムのバックエンドデータベースであるSQL Serverの双方向連携処理を任せています。
CDta Arcはノーコード・ローコードツールのため視覚的に開発作業を進めることができ分かりやすく、またあらかじめ連携サンプルが用意されていて連携開始までのステップをスムーズに進めることができたため使いやすいなと感じ、採用することに決めました。
Q: 弊社製品の導入効果はいかがでしょうか?
舘氏:kintoneと基幹システムの単純な連携はもちろん、基幹システム内のデータ更新の自動化やkintoneと基幹システムのデータギャップを埋める複雑なビジネスロジック処理も任せるなど、当初の想定を超えて活用しています。
開発作業も想定どおりのスケジュールで終えることができ、本番稼働後も得意先別に数十万トランザクション発生するような連携を自動化しているのですが、安定して運用することができています。
これまで一部手作業で行っていた複雑な業務フローまで自動化することができ、営業担当者からもとても好評です。
Q: よろしければ今後の展開をご共有ください。
舘氏:考えていた以上に様々な連携を自分たちで実現することができ、内製化に対する自信がつきました。新しい取り組み、新しい挑戦をする際に今回得た知見や内製という手法を積極的に活用したいと考えています。
記事公開日:2024年6月14日